その他

パス練習が盛り上がるチームは、うまくなる

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

今日は、パス練習が盛り上がるための工夫についてお話しします。

パスの練習というと、どうしても地味になりがちです。ボールの持ち方、腕の使い方、投げ方。もちろん理屈で理解することも必要です。

でも、結局はたくさんやらないと身につきません。

やっているうちに、少しずつタイミングが合ってくる。力加減がわかってくる。相手が取りやすい場所に投げられるようになる。そういう部分が、パスにはあります。

ただ問題は、数をこなそうとすると飽きることです。

だからこそ、遊びの要素を入れる。あるいは、やらざるを得ないルールを入れる。これだけで、パス練習の効果はかなり変わると思っています。

2ボールパスで、判断と反応を入れる

まずおすすめしたいのが、2ボールパスです。

普通のパス練習は、2人で向かい合ってボール1個を投げ合います。最初はそれでいいと思います。

でも、慣れてきたら2人ともボールを持ちます。

そのまま投げると当然ぶつかってしまうので、片方はチェストパス、もう片方はバウンドパスにします。上と下で通す道を変えるわけです。

最初は、
「1番はチェストパス」
「2番はバウンドパス」
と決めておきます。

慣れてきたら、コーチが笛を吹いたタイミングで交代します。チェストパスだった人がバウンドパスに変わり、バウンドパスだった人がチェストパスに変わる。

これだけで、急に頭を使う練習になります。

さらに発展させるなら、片方の選手が好きなパスを出し、もう片方はその反対のパスで返すという形も面白いです。

チェストで来たらバウンドで返す。バウンドで来たらチェストで返す。

しかも、ゆっくりではなく、ある程度強く速く投げる。そうすると、相手のパスに反応する必要が出てきます。

これはただのパス練習ではなく、判断力や反応の練習にもなります。

マシンガンパスで、速く強く投げる習慣をつける

次におすすめなのが、マシンガンパスです。

真ん中に1人立ち、その周りに4人か5人が広がります。外の選手は、とにかく真ん中の選手にパスを返します。

真ん中の選手は、パスを受けたらすぐに外の誰かへパスを出します。ただし、同じ人に返してはいけません。

2番から来たら、3番、4番、5番のどこかに出す。3番から来たら、別の選手に出す。

これをどんどん続けます。

最初はボール1個でいいです。慣れてきたらボールを2個にします。

そうすると、かなり忙しくなります。パッ、パッ、パッと連続で投げなければいけません。腕も疲れますし、姿勢が高いと間に合いません。

余計なフォームを入れていると、速く投げられないんです。

だから自然と、低い姿勢で、無駄なく、素早くパスを出すようになります。

時間は15秒くらいでも十分です。短い時間で集中して、どんどん交代していく。そうすると、かなり盛り上がります。

遊びの中に、うまくなる仕組みを入れる

もう1つは、4方向パスです。

制限区域のエルボーとショートコーナーに4列を作ります。ボールを持った選手は隣の選手にパスをして、内側を通ってリターンパスをもらい、また次の選手に手渡しをします。

少し説明は難しいのですが、リズムよく回ると、ボールと人がぐるぐる動き続ける形になります。

これも最初はボール1個で構いません。慣れてきたら2個、最大で3個まで増やします。

さらにコーチが「チェンジ」と言ったら逆回りにする。

そうすると、頭が一気に混乱します。

でも、その混乱の中で、
「はい!」
「こっち!」
「次!」
と声を出す必要があります。

つまり、パス練習でありながら、コミュニケーションの練習にもなるわけです。

最後に紹介したいのが、ボックス3対2です。

四角形の外に3人、内側にディフェンス2人を置きます。サッカーでいう鳥かごに近い練習です。

外の選手は少し動きながら、パスをつなぎます。ディフェンスは1人がボールに行き、もう1人がカバーに入ります。

オフェンスは、できるだけ早くパスを回す。リターンパスばかりにならず、隣へ隣へとボールが動くようにする。

10秒間、20秒間で何本パスが通るかを数えても面白いです。

パス練習は、理屈だけではうまくなりません。数をこなす必要があります。

でも、ただ数をこなせと言っても、選手は飽きます。

だから、遊びにする。ルールにする。反応しないといけない状況を作る。声を出さないと成立しない形にする。

こういう工夫があると、地味なパス練習が、チーム全体で盛り上がる練習に変わります。

今日紹介したドリルを、ぜひチームで試してみてください。パスがつながるチームは、見ていて楽しいです。そして何より、試合で強くなります。

 

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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