こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

小学生にスペーシングを教えるとき、どこまで細かく教えればいいのか。

これは、指導者としてけっこう悩むところだと思います。

シュートは大事。
1対1も大事。

でも、何でもかんでもシュートを打てばいいわけではないし、ボールを持ったら毎回1対1で突っ込めばいいわけでもありません。

味方との距離や、ディフェンスの状況を見ながらプレーする必要があります。

ただ、スペーシングを細かく教えすぎると、今度は「この場所に立つ」「次はここへ動く」という形ばかりになってしまいます。

そこで、わたしが大事だと思っているのが、

「形よりもリズムで覚える」

ということです。

アドバンテージを体で覚える

オフェンスでは、ディフェンスとの間に少しでも「ずれ」ができた瞬間を攻めることが大事です。

ディフェンスと真正面から向き合っている状態より、相手が少し遅れた瞬間、逆を向いた瞬間の方が圧倒的に攻めやすい。

これを頭で説明するより、体で感じてもらいます。

おすすめの1つが「クローズアウトアタック」です。

ディフェンスが手を下げていたらシュート。
手を上げたら、その上がっている手の側を抜く。

最初はダミーディフェンスで、後出しジャンケンのようにやっていいと思います。

「打てるなら打つ。出てきたら抜く」

この判断をくり返すことで、ずれた瞬間を攻める感覚が身についていきます。

もう1つおすすめなのが、フルコートの2対1です。

ここでぜひ伝えたいのは、

「本当のノーマークは、距離ではなく逆をついた状態」

ということです。

3m離れていても、ディフェンスがまっすぐ自分に向かってくればプレッシャーはあります。

逆に1mしか離れていなくても、ディフェンスが反対方向へ動いた瞬間にパスを受ければ、これは完全なノーマークです。

こういう感覚も、2対1をたくさん経験することで自然に身についていきます。

遊びながらスペーシングを覚える「モーションごっこ」

そして、小学生に特におすすめしたいのが「モーションごっこ」です。

4人で四角形を作って立ちます。

1人が好きな方向へ動いたら、その場所を埋めるように次の選手が動く。そしてまた次の選手が動く。

最終的に、4人全員が動いて、もう1度きれいな四角形を作ります。

これを笛に合わせてテンポよくやります。

慣れてくると、選手同士でぶつかったり、

「そっちじゃない!」
「あ、間違えた!」

となったりして、けっこう笑いながらできます。

でも、その遊びの中で、

  • 味方が来たら、自分は少しずれる
  • 空いたスペースを誰かが埋める
  • 全員が動きながら間隔を保つ

というスペーシングの基本を体で覚えることができます。

小学生にいきなり「5mくらい間隔を取ろう」「ワンギャップを保とう」と説明しても、なかなかピンとこないものです。

だったら、まずは遊びながら動いてみる。

形を暗記させるのではなく、リズムで覚えてもらう。

わたしは、その方がジュニア年代には合っていると思います。

正しい場所より、動きながら間隔を保つ感覚

スペーシングを教えるときに、選手が「正しい場所」に立っているかばかりを見てしまうことがあります。

でも本当に身につけてほしいのは、味方やディフェンスを見ながら、その場で少しずつ場所を変えられる感覚です。

ぜひ次の練習で、2対1やモーションごっこを遊び感覚で取り入れてみてください。

バスケットボールは、考えながら動けるようになると、もっと楽しくなります。

そして、その感覚は説明だけではなく、実際に体を動かした経験の中から育っていくものだと、わたしは考えています。

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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