【ミニバスの悩み】あの子たち、お互いにパスしません
こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。
ミニバスの指導者の方から、こんなご質問をいただきました。
「普段は仲良く遊んでいるのですが、プレイになるとお互いにパスを出さなくなります。これではプレイの幅が広がらず悩んでいます」
これは難しい問題です。
子ども同士の人間関係もありますし、本人たちなりの考えもあります。なので「これが原因です」と簡単には言えません。
ただ、わたしはまず「あの子が嫌いだからパスしない」と決めつけない方がいいと思っています。
いくつか仮説を持って、1つずつ見ていくことが大切です。
この投稿をInstagramで見る
まずは「見えていない」だけかもしれない
バスケットボールは、習慣のスポーツだとわたしは考えています。
普段の練習でやっていることが、そのまま試合に出ます。
外から見ているコーチは、
「今、そこパスでしょ」
と思います。
でも、ボールを持っている本人には本当に見えていないことがあります。
ドリブルすることに一生懸命。リングを見ることに一生懸命。手元のボールを失わないことで精いっぱい。
高校生を教えていても、これはよくあります。
だから、パスをしない原因が人間関係ではなく、単純に技術不足ということもあります。
昔、わたしはドリブルを禁止して、ボールを持ったまま走っていい2対2、3対3をやったことがあります。
ラグビーのような感じです。
ドリブルがなくなれば、手元への意識が減ります。顔を上げて周りを見る余裕が生まれます。
また、2対1や3対2のパス練習もおすすめです。
「通らなそうだけど、投げてみたら通った」
この経験をたくさんさせることです。
ここで気をつけたいのは、コーチが「思い切ってパスしてみよう」と言った直後に、
「なんでそこにパスするんだ!」
と怒らないことです。
これでは子どもは混乱します。
まずは失敗してもいいから、パスを出す経験を増やすことだと思います。
本当に意図してパスしていないなら、理由を聞く
一方で、本当に意図して、
「あの子にはパスしたくない」
と思っている場合もあります。
ただし、それも必ずしも「嫌いだから」とは限りません。
「あの子にパスするくらいなら、自分で行った方がいい」
という気持ちかもしれません。
つまり、プレイに対する信頼がないんですね。
これは大学生を指導していた時にも、高校生を指導している今でもあります。
勝ちたい。不安だから自分で行ってしまう。ミスが続いて「このままでは負けるかも」と思い、自分で何とかしようとする。
そういう気持ちから、パスがなくなることがあります。
ここはドリルだけでは解決しません。
コーチが間に入って、本音を聞く必要があります。
そのうえで、
「最後にあなたがシュートするためにも、1回中にボールを入れた方がいい」
「パスをすることでディフェンスが動けば、もう1回あなたにチャンスが来る」
というように、パスをするメリットを伝えていく。
必要なのは「仲良くしなさい」ではなく、バスケットボールとしてなぜパスが必要なのかを理解させることだと思います。
コーチが「得点した子」だけを褒めていないか
もう1つ、指導者として振り返りたいことがあります。
それは、得点した子ばかり褒めていないか、ということです。
「今日は何点取ったね」
「シュート入ったね」
「すごかったね」
もちろん、得点した選手を褒めることは悪くありません。
でも、そればかりになると子どもたちは、
「シュートを決めることが1番価値のあるプレイなんだ」
と受け取ります。
わたしはむしろ、指導者だからこそ「目に見えにくいプレイ」を見つけたいと思っています。
- スクリーンをかけた
- ボックスアウトした
- ルーズボールに飛び込んだ
- いい位置に立ってスペースを作った
- ボールを長く持たず、パスをさばいた
こういうプレイです。
安田学園でも、試合後の振り返りで得点した選手とは別の選手をMVPとして伝えることがあります。
「オフェンスリバウンドに何度も絡んだから、相手の速攻を止められた」
「第3クォーターでボールを早く動かしてくれたから、チームにリズムが出た」
そんな話をします。
本人は「え、わたし?」という顔をします。
でも、こういう見えない貢献をコーチが見つけて言葉にすると、少しずつチームプレイが増えていきます。
もちろん、本当にプライベートで人間関係の問題がある場合もあります。その場合は、必要に応じて本人たちと話したり、保護者とも連携したりする必要があるでしょう。
ただ、最初から「あの2人は仲が悪い」と決めつけないことです。
- 見えていないのか
- パスが通ると思っていないのか
- 勝ちたい気持ちから自分で行っているのか
- コーチの評価基準が得点に偏っていないか
まずは、ここを1つずつ見てみてください。
「パスしなさい」と言うだけでは、なかなか変わりません。
なぜパスが出ないのか。
そこを考えるところから、指導は始まるのだと思います。
わたし自身も、選手の行動だけを見て決めつけず、その理由を考えながら指導していきたいと思っています。
===
最後までお読みくださり感謝しています。無料メルマガはこちらです。2日に1回、コーチングについてのアドバイスをお届けします
https://my78p.com/p/r/UFu5h7sW
ここまで読んだら「声のメルマガ」Voicyをどうぞ。ブログとは別内容のラジオをほぼ毎日更新しています。
https://voicy.jp/channel/4018
ありがとうございました。それでは、また。
安田学園高校バスケ部に見学、体験に来ませんか?
安田学園高校バスケ部に見学、体験に来ませんか?
- 受験を考えている中学生
- その保護者の方
- 部活をがんばりたい指導者の方
ぜひ一度下のリンクから案内ページ見てみてください
記事を最後までお読みくださり、感謝しています!
このブログをお読みのあなたは、きっとバスケの悩み、特にチームづくりのことでいろいろと悩んでいることでしょう。
そんなあなたはぜひ「バスケの大学メルマガ」をのぞいてみてください。
同じように指導に悩み、解決してきたわたしが、チームづくりのノウハウをお伝えします。
最初の1通目で「練習メニューの作り方」という特典動画もプレゼントしてます。









