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視野が広がる「ルックアラウンド」とは

視野が広がる「ルックアラウンド」のすすめ

こんにちは、三原です。
今日は、視野が広がる「ルックアラウンド」という技術についてお話しします。

この話は、あるメルマガ読者さんとVoicyリスナーさんのご質問に答える形で、オフェンスにおける「予測」と「判断」について深掘りする中で出てきたキーワードです。

ドリブルなしの5対5をやってみたけれど、流れるようなオフェンスにはならなかった。
あるいは、新中学1年生の娘さんが、ドリブルのしすぎを指摘されている。
どちらも共通するのは、「ボールを持ってからの判断が遅い」ということでした。

判断を早くするコツは「逆を見ること」

これ、簡単に言うと「逆を見ておくこと」です。
バスケにおける判断の速さは、状況を事前に把握しておけるかどうかにかかっています。

たとえば、スリーメン(3線速攻)の練習を例にしましょう。
真ん中の選手が右にパスして、リターンをもらって、逆の左へパスして、レイアップ。

このとき、リターンをもらう前に「左側をちらっと見ておく」だけで、次の判断が格段に速くなるんです。

「この辺走ってるな」
「相手ディフェンスが近いな」

そんな予測ができていれば、ボールを受け取った瞬間に自然と次のプレイが決まる。

これが、ルックアラウンドの正体です。

ルックアラウンドは「予測力」のトレーニング

プレーの合間に、ちらっと逆を見ておく。
それだけで予測と判断のスピードが上がります。

ここで大切なのは「全部見ろ」ではなく、「見るべきところを順番に見る」ということ。

「視野が広い」というのは、360度を常に見ているという意味ではありません。
見るべきところを、見るべき順番で見ている。
これが本当の意味で「視野が広い」選手です。

スリーメンの例でいえば、

  1. 最初にパスを出す人を見る

  2. そのあと、逆サイドをちらっと見る

  3. 最後にもう一度ボールを受け取る側を見る

この順番で目を動かす。
それが、視野を正しく広げるということです。

シェービングドリルやレイアップ練習にも応用

ルックアラウンドの考え方は、シンプルなミート→ドリブル→レイアップのような練習でも使えます。

たとえば、ボールをもらう直前に「逆サイドをちらっと見る」
それだけで、相手ディフェンスの位置や味方の動きが予測できるようになる。

この視野の使い方を、小学生や中学生のうちから徹底することが、長い目で見たときに大きな違いになります。

見るべきところを、見るべき順番で見る

もう一度強調します。

視野を広げるというのは、ただ「キョロキョロすること」ではありません。
見るべきところを、見るべき順番で見る。

これを徹底するだけで、選手の判断力は驚くほど伸びます。

「ボールを受け取ってから考える」のではなく、
「ボールを受け取る前にもう考えてある」
そんな状態を作ることが、上級者への第一歩です。

すべてはシンプルな練習から

スリーメンやシェービングドリルといった、ごく基本的な練習。
ここにルックアラウンドの要素を加えるだけで、
「予測→判断→実行」というサイクルが早く回り始めます。

ぜひ、今日の練習から取り入れてみてください。

見るべきところを、見るべき順番で見る。
ルックアラウンドは、視野を広げ、判断力を育てるための第一歩です。

ということで、今日は視野を広げる技術「ルックアラウンド」についてお話ししました。
明日の練習に、さっそく取り入れてみてください。

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三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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