こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。
この記事はラジオの原稿です。
この放送は、Voicyでお話ししています。ぜひお聞きください
カバンを揃えると、本当に勝率は上がるのか?
いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。
今日は「カバンを揃えると勝率は上がるのか?」というテーマでお話ししたいと思います。
この話をすると、必ず「そんな時間があったら、シュート練習をした方がいいんじゃないですか?」という反論をいただきます。
でも、私は断言します。
カバンを揃えることは、間違いなく勝率を上げます。
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なぜカバンを揃えることにこだわるのか
実は、以前の私もカバンを揃えることの意味が、よく分かっていませんでした。
ただ、一流のチームを見学に行くと、必ずロッカールームが綺麗なんです。
NBAのチームもそうでした。高校の強豪チームもそう。
「なぜだろう?」
その答えが見つかったのは、2020年にボトムアップ理論の畑先生から学んでからです。
それ以来、私のチームでは、練習の最初のメニューが「カバンを揃える」ことになっています。
気持ちを揃えるための3段階理論
バスケットボールは、気持ちを揃えるスポーツです。
パスを回すタイミングを揃える。 スクリーンを掛けるタイミングを揃える。 ディフェンスのローテーションを揃える。
すべては「揃える」ことから始まります。
しかし、いきなり目に見えない「気持ち」を揃えることは、とても難しいことです。
だから、3段階に分けて考えます。
第1段階:目に見える動かないものを揃える
- カバン
- 靴
- ユニフォーム
- 水筒
第2段階:目に見える動くものを揃える
- 挨拶の角度
- 集合時の整列
- 号令での動き
- ウォーミングアップの動き
第3段階:目に見えない動くものを揃える
- 心
- チームワーク
- 声の掛け合い
- プレーのタイミング
トップチームでも、この順番を大切にしています。
小さな気づきがチームを救う
交通安全の授業で、よく「ハインリッヒの法則」を教えます。
1つの重大な事故の裏には、29回の軽微な事故があり、その裏には300回のヒヤリ・ハットがある。
これは「1:29:300の法則」とも呼ばれています。
実は、バスケの試合の「負け」も同じ構造なんです。
1つの大きな負けの裏には、たくさんの小さな兆候があったはずです。
- パスのタイミングがズレていた
- 練習中の声が小さくなっていた
- ミーティングでの私語が増えていた
- カバンの置き方が乱れていた
良いチームは、この小さな兆候に早めに気づき、対処できるチームです。
最悪なのは、負けるまで気づかない。いや、負けても気づかないチーム。
カバンを揃えることは、この「気づく力」のトレーニングなんです。
なぜ良いチームは後半に強いのか
よく「よいチームは後半に強い」と言われます。
前半リードされても、最後には逆転勝ちするケースが多い。
シーズン序盤は苦戦しても、選手権では結果を残せる。
これは決して偶然ではありません。
日頃の細かいことへの気づきが、大きな場面での的確な判断につながっているのです。
例えば、こんな気づきが生まれます。
「あれ?相手チームのガードが足をつっているぞ」 「センターの呼吸が乱れてきた」 「このタイミングでタイムアウトを取るべきだ」
こういった繊細な気づきは、カバンを揃えるような地道な習慣から生まれるのです。
私たちの目指す「運のいいチーム」
最近、こんな質問をもらいました。
「でも先生、結局はバスケの技術が必要じゃないですか?」
その通りです。
カバンを揃えているだけでは、試合には勝てません。
しかし、考えてみてください。
技術が伯仲した試合で勝つのは、どんなチームでしょうか?
私は「運のいいチーム」が勝つと思います。
では、その運はどこから生まれるのか。
それは日頃の積み重ね以外にないんです。
- カバンを揃える
- 靴を正しく並べる
- 体育館のモップを掛ける
- ゴミを見つけたら拾う
こういった習慣が、めぐりめぐって「運のいいチーム」を作り上げるのです。
いかがでしたでしょうか。
「カバンを揃えると勝率が上がる」
この一見、非科学的に見える私の持論を、少しでもご理解いただけたでしょうか。
明日からでも、すぐに始められることです。
ぜひ、あなたのチームでも実践してみてください。
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三原学でした。それでは、また。
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