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指導者にできること、できないこと 24-11-7 #416

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事はラジオの原稿です。

この放送は、Voicyでお話ししています。ぜひお聞きください

 

指導者にできること、できないこと – 思いは必ず伝わる

今日は指導者にできることとできないことについて、お話ししたいと思います。

ちょっと重たいテーマになりますが、最後までお付き合いください。

まず、指導者ができることから考えよう

指導者ができることは何でしょうか?

それは「自分の思いを伝えること」です。

私は「改善を繰り返すしつこさ」が大切だと思っています。

プレイを見て、「ここはこうした方がいいな」と思ったら伝える。

そしてプレイヤーがそれを踏まえてプレイしたのを見て、さらに良くなったことや、もっと良くなることを伝える。

プレイヤーの反応に対して、指導者の反応を返す。

この反応と再反応の繰り返し。

これが指導の「しつこさ」になるわけです。

一方的な押し付けはNG

ただし、自分の考えだけで押し付けてもダメです。

選手を見ているのに何もフィードバックしないのもダメです。

ちゃんと選手の様子を見て、選手の話を聞き、それに対して自分の思いを伝えることを繰り返す。

これで改善を図っていく。

このしつこさは絶対に指導者がやらなければいけないことだと思います。

指導者に必要な信念

「自分はどんな問題でも解決できる」という信念。

「きっとこの子を良くすることができる」

「きっとこのチームを良くすることができる」

この信念、この改善へのこだわり。

こういったものは指導者が絶対持たなければいけません。

逆に言うと、これを持たない指導者は環境のせいにする人なんです。

「うちは良い選手がいないから」

「学校の理解がないから」

「体育館が全然使えないから」

そんな理由をつけて諦めてしまう。

でも、人は変えられない?

ここで矛盾が生じます。

よく「人は変えられない」「他人を変えることはできない」「変えられるのは自分だけ」と言われますよね。

これもまた真実です。

鏡を見て髪の毛に寝癖がついていたとき、鏡の中に手を突っ込んで直すことはできませんよね。

自分を変えることで、鏡の中の自分も変わる。

この例え話で言うと、鏡の中の自分は「他人」です。

鏡に手を突っ込むことができないように、他人の心の中に手を突っ込むことはできない。

だからこそ、思いを伝え続ける

でも、私はこう考えています。

他人を直接変えることはできないけど、できるとも思うんです。

鏡の中に手を突っ込むことはできないけど、指導者の熱意や思いが影響を与えて、その影響の結果、他人が変わることはある。

順番が大事なんです。

首根っこ引っ張ってグイっと変えるんじゃなくて、いい影響を与えて、その生徒に伝わって、変わる。

これができると信じています。

だから、「他人は変えられない」という真実を早とちりして、「変えられないから指導なんて無駄だ」と考えるのはダメです。

自分なりに思いは伝える。

しつこく改善を繰り返す。

その思考、覚悟をとにかくやめない。

1日1%自分が改善する。

改善に向けてのそのしつこさ、熱い気持ち。

そういったものが伝わると、相手に良い影響を与えて、その相手は行動を変えていく。

この順番なのかなと思うんです。

指導者の勇気が、必ず伝わる。

私はそう信じています。

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三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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