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選手の性格をつかんでいますか? 24-11-26 #434

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事はラジオの原稿です。

この放送は、Voicyでお話ししています。ぜひお聞きください

 

選手の性格を掴むことが、チーム作りの第一歩

指導者として20年、高校バスケットボールに携わってきました。

その中で気づいたことは、選手の性格を理解することが何よりも大切だということ。

技術や戦術を教える前に、まず一人一人の性格を知ることから始めるべきだと思っています。

今日はその話をさせていただきます。

シューターは明るい性格の子が向いている

シュートを打つ、というのは勇気のいることです。

外したらどうしよう、と考えてしまうと、なかなかシュートを打てません。

そんな中で、性格が明るくて楽観的な子は、シューターに向いている気がします。

「まあいいか、次は入るさ」

「ダメな時はダメだよね」

というように、あまり深く考えすぎない子の方が、シューターには向いているようです。

眉間にシワを寄せて、真剣に考えすぎるタイプよりも、いつも笑顔で冗談を言うような子の方が、シューターとして成功する確率が高いと感じています。

これは20年の指導経験からの実感です。

センターは優しい子が多い

不思議なことに、背の高い子は優しい子が多いんです。

本来なら、ゴール下は一番激しい身体接触が起きる場所。

だから、ガツガツしたタイプの方が向いていそうなものですが、実際はその逆。

センターのポジションに適している子は、おっとりとした優しい子が多いんです。

私の大学時代の先輩たちを思い出しても、2メートルを超える大型選手は、チームの中で一番優しかったりします。

だから指導する時も、その性格を理解した上で接することが大切。

「もっと体当たりしろ!」

「ガンガン行け!」

と一方的に激しさを求めても、なかなか響かないものです。

優しい性格を理解した上で、丁寧に指導していく。

それが大切だと思っています。

兄弟構成で性格が分かる

面白いことに、兄弟構成によって性格の傾向があります。

長男は、真面目でまっすぐ。

フェイントとかを使わず、正攻法でプレーする傾向があります。

一方で末っ子は、フェイントが上手い。

周りをよく見ていて、相手を良い意味でからかうようなプレーができる。

だからポイントガードには、末っ子が向いているケースが多いように思います。

もちろん、これは一般論。

個人差は大きいですが、兄弟構成を知っておくことは、指導する上でのヒントになります。

ストレッチの並び方で仲の良さが分かる

これは性格とは少し違う話になりますが、練習前のストレッチの時間って、とても大切な観察のチャンスです。

誰が誰の隣に並ぶのか。

基本的に、仲の良い選手同士が隣に並びます。

「はい、ストレッチの準備!」

と言った時に、自然と隣になる2人は、プライベートでも仲が良いことが多いんです。

これは後のコンビネーションを考える上で、とても重要な情報になります。

もちろん、単に仲が良いからといって、その2人を試合で組ませるわけではありません。

でも、誰と誰が相性が良いのか、という情報の1つとして、とても参考になります。

また、誰が誰の先輩に憧れているとか、誰と誰が親友同士とか。

そんな人間関係も、ストレッチの並び方を見ていると、自然と分かってきます。

チーム作りにおいて、この人間関係の把握は本当に大切なんです。

このように、選手の性格を理解することは、指導者として最も基本的で、最も重要な仕事の1つだと思っています。

技術や戦術を教える前に、まず選手のことを知る。

それが良いチーム作りの第一歩になるはずです。

今日は私の経験からの雑談のような内容でしたが、何かのヒントになれば嬉しいです。

みなさんも、ぜひ選手の性格を観察してみてください。

きっと新しい発見があるはずです。

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三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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