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大人の学びは痛みを伴う 24-11-27 #435

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事はラジオの原稿です。

この放送は、Voicyでお話ししています。ぜひお聞きください

 

大人の学びは痛みを伴う – 成長のためには居心地の悪い環境が必要

こんにちは、三原です。

今日は「大人の学びは痛みを伴う」というテーマでお話ししたいと思います。

特に指導者の方に読んでいただきたい内容です。最後まで丁寧にお読みください。

現状維持は衰退である

まず大前提として、「現状維持イコール衰退」ということを覚えておいてください。

私たちは生き物なので、現状維持ということはあり得ません。

髪の毛は伸びるのが当たり前で、爪も伸びるのが当たり前。

子どもは背が伸びるのが当たり前です。

つまり、成長するのが人間の本質なんです。

なのに、毎年同じような練習をして、毎年同じ時期に同じような相手と練習試合をして、同じような大会に出て、同じような結果を出している・・・。

これって本当は「現状維持」ではなく、「衰退」なんです。

子どもは柔軟で、大人は硬い

人間の面白いところは、子どもと大人で学びの質が全然違うということです。

子どもは新しいことを吸収するのが上手です。

学校から帰ってきて「今日はこんなことがあった!」と、新しい発見を楽しそうに話してくれる。

でも大人になると、どんどん頭が固くなっていきます。

経験や価値観が固まってきて、新しいことを受け入れるのが苦手になります。

むしろ、「昔はこうだった」という過去の話ばかりするようになります。

これって、ある意味で自然なことかもしれません。

コンフォートゾーンから抜け出す

ここで1つ、演習をしてみましょう。

紙に3重の丸を描いてください。

一番内側の丸を「コンフォートゾーン」。これは居心地の良い場所です。

真ん中の丸を「ストレッチゾーン」。これは少し背伸びをする場所です。

一番外側の丸を「パニックゾーン」。これは明らかに無理をする場所です。

私たちは、どうしてもコンフォートゾーンにいたがります。

毎年同じような環境で、同じような人と会って、同じような活動をする。

それは確かに心地よいのですが、前述の通り「現状維持イコール衰退」なんです。

ストレッチゾーンで成長する

では、どうすれば成長できるのでしょうか?

答えは簡単です。ストレッチゾーンに飛び込むことです。

例えば、全国大会に出たことのないチームが、全国常連校の合宿に参加する。

最初は居心地が悪いはずです。話が合わないし、レベルの差も感じる。

でも、人間って面白いもので、3日、3週間、3ヶ月、3年と、その環境に身を置けば必ず慣れていきます。

そして、最初は居心地が悪かったストレッチゾーンが、新しいコンフォートゾーンになるんです。

これこそが「成長」です。

環境と人間関係を変える

ここで1つ、重要なことを申し上げます。

「環境を変えず、人間関係も変えず、自分だけ変わろうとするのは無理」です。

何度も繰り返しますが、環境も人間関係も変えずに、自分の努力だけで変わることは不可能です。

だからこそ、新しい環境に飛び込む。

新しい人間関係を作る。

それが、成長への近道なんです。

ただし、気をつけてほしいのは「パニックゾーン」です。

明らかに無理な環境に身を置くと、心身を壊してしまいます。

学生なら不登校、社会人ならうつ病といった深刻な問題につながりかねません。

そこまでいったら、すぐに環境を変えてください。

というわけで、今日のメッセージをまとめると

「成長したいなら、居心地の悪い環境に身を置こう」

ということです。

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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