こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。
この記事はラジオの原稿です。
この放送は、Voicyでお話ししています。ぜひお聞きください
シューターの条件とは?単なるシュート力だけでは生き残れない時代の必須スキル
こんにちは、三原です。
高校バスケを20年指導してきた経験から、シューターの条件について考えをまとめてみました。
きっかけは、高校2年生の方から「シュート力以外に必要なことは何ですか?」という質問をいただいたことです。
チームづくりは日々、試行錯誤の連続ですが、この質問にはすぐに答えが浮かびました。
シュートの制度は当たり前、その上でなにが必要か
まず最初に確認しておきたいのは、シュート力は大前提だということです。
シューターと呼ばれる選手は、少なくともオープンのシュートを50%以上は入れられなければいけません。
練習でフリースローを10本中7本以上、決められる。
これが最低ラインです。
ただし、これは当たり前のことなので、これだけでは全く足りません。
相手のエースを止められるディフェンス力がほしい
シューターというポジションは、オフェンスではある意味、一番楽なポジションです。
極端な話、コーナーに立って、パスが来るのを待っているだけでもいい。
その分、体力は余るはずです。
その余った体力を使って、相手のエースを守る。これが理想的なシューターの姿です。
シューターは、チームの中で一番ディフェンスが上手くなければいけない。
そう私は考えています。
スクリーナーになることで、自分のシュートチャンスを作る
あなたが本当に優れたシューターになれば、相手チームはあなたを徹底マークするでしょう。
フェイスガードやディナイ、ダブルチーム。
様々な方法であなたにボールを持たせないようにしてきます。
そんな時に必要なのが、スクリーンを使うスキルです。
でも注意してほしいのは、スクリーンを「使う」だけじゃないということ。
自分が「かける」側になることが大事です。
スクリーンは味方をノーマークにするんじゃない。自分がノーマークになるためにかけるんです。
ステフィン・カリーを見てください。世界一のシューターと言われる彼は、実はスクリーンを上手にかけます。
シューターと呼ばれないことを目指す
最後にお伝えしたいのは、「シューターと呼ばれないようにする」ということです。
これは少し意外に聞こえるかもしれません。
でも、シューターという呼び方には「あいつはシュートしか打てない」というニュアンスが含まれています。
もちろん、シュートが得意なことは武器です。
でも、それ以外の技術も磨いて、チームのエースと呼ばれる存在を目指してほしい。
シュートが上手いだけじゃない。
ディフェンスもできる。オフボールの動きも一流。
そんな「オールラウンドプレイヤー」になることが理想です。
理想のシューター像を目指して
ここまで、シューターの3つの条件をお伝えしました。
- ディフェンスでチームナンバーワンになる
- スクリーナーとして味方を助ける
- シューターの枠を超えた選手になる
私が20年間、様々な選手を見てきた中で、この3つを兼ね備えた選手は本当に少なかったです。
でも、この3つを意識して練習すれば、必ずチームの主力になれます。
高校2年生の質問者の方、そしてこの記事を読んでくださっているみなさん。
バスケットボールに完成形はありません。
ぜひ、理想のシューター像を目指して、日々の練習に励んでください。
私も指導者として、みなさんの成長を楽しみにしています。
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