こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。
この記事はラジオの原稿です。
この放送は、Voicyでお話ししています。ぜひお聞きください
強さの秘訣は脚力にあり
こんにちは、三原です。
今日はある大切な言葉についてお話ししたいと思います。
「強さの秘訣は脚力にあり」
これは吉井四郎先生の言葉です。いつも大事な話は何度でもするのが私のスタイルなので、今日もぜひ真剣に読んでいただければと思います。
実業団と大学生の「不思議な差」
吉井先生は1964年の東京オリンピックで、日本代表男子チームの監督を務められた方です。
その吉井先生が長年、不思議に思っていたことがありました。
実業団(社会人)のチームと大学生のチームが試合をすると、必ず実業団が勝つんです。でも、試合前のウォーミングアップを見ると、そんなに差がないんですよね。
・身長もそんなに変わらない ・シュートの確率も同じくらい ・試合前の雰囲気も似たような感じ
なのに、試合が始まると必ず点差がつく。
この差は一体なんなのか。吉井先生はずっとモヤモヤと考えていたそうです。
全国の選手を調べて分かったこと
そんな中、1964年に東京オリンピックの日本代表監督に就任した吉井先生は、全国の選手の体力測定を行うことになりました。
良い選手を発掘したい。そんな思いで、レベルや年代に関係なく、あらゆる選手の体力測定を行ったんです。
そのデータを見て、吉井先生は「あっ、これか!」と気づいたそうです。
それは「バスケットの経験年数に比例して、脚力だけが発達している」という事実でした。
「床を蹴る力」が全てを変える
ここで言う脚力というのは、ジャンプ力やスピードのことではありません。
「床を蹴る力」のことなんです。
・急に止まる力 ・急に走り出す力 ・キュッと方向転換する力
初心者の選手が走っていて止まろうとすると、おっとっとっとという感じで1-2秒かかります。でも、上手な選手は0.1秒で止まれる。
この差が、実は試合の勝敗を分けている。そう吉井先生は考えたわけです。
チーム作りのヒント
この吉井先生の発見は、私たち指導者にとって大きなヒントになります。
・身長に恵まれていない ・相手より運動能力が劣る ・チームの戦力が足りない
そんなチームでも、「床を蹴る力」を伸ばすドリルを意図的に取り入れることで、必ず強くなれるんです。
具体的には
・ディフェンスの練習 ・ピボットの練習 ・止まることを意識したダッシュ
こういった練習を計画的に入れることが大切です。
この理論で強化された1964年の日本代表は世界10位という快挙を成し遂げました。2023年のワールドカップで日本が19位という結果に、あれだけ盛り上がったことを考えると、当時の10位がいかにすごいことだったか、分かりますよね。
強さの秘訣は脚力にあり。
床を蹴る力、急ストップ、急ダッシュ。この力を伸ばすことができれば、あなたのチームは必ず強くなります。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
明日も、また何か役立つ情報をお届けできればと思います。
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