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なぜプロは似たような戦術が多いのか? 24-9-27 #377

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事はラジオの原稿です。

この放送は、Voicyでお話ししています。ぜひお聞きください

 

なぜプロは似たような戦術が多いのか?

今日は「なぜプロは似たような戦術なのか」というテーマでお話しします。

結論から言うと、結果にこだわって内容にこだわらないからです。

最後までお付き合いください。

プロバスケの新シーズンが楽しみ

10月に入ると、バスケットボールの楽しいシーズンがやってきます。

NBAでは、八村塁選手がレイカーズで主力として活躍する期待があります。

河村選手のNBA挑戦にも注目が集まっています。

Bリーグでは、NBAから帰ってきた渡邊雄太選手をはじめ、オリンピック日本代表で活躍したスター選手がたくさんいるリーグなので、いつになく人気のシーズンになりそうです。

チケットもいい意味で非常に取りにくくなるでしょう。

大変盛り上がっていると思います。

プロチームの戦術が似通ってきた

プロの試合を見れば見るほど思うのですが、最近どのチームも大きくは似たような戦術をやっているチームが多いと感じます。

NBAのチームで言うと、細かいところは違いますが、大きく見ると昔よりも似たような戦術をやっているチームが多いです。

例えば、ディフェンスを重視するというところはもうどのチームも共通でやっています。

昔は結構ディフェンスはほとんどなくて、オフェンスが8でディフェンスが2という、有名な漫画『スラムダンク』の豊玉高校のようなランアンドガンのスタイルを採用するチームもありました。

しかし今のプロのチームでは、ディフェンスを軽視してオフェンス一辺倒でいくというコーチはほとんどいないように思います。

共通点が多くなったプロの戦術

他にも共通点がいくつかあります。

オンボールスクリーンを使わないチームはほとんどなく、必ずどこかの形でオンボールスクリーン、つまりボールマンに対してスクリーンをかけて、そこからズレを作るという戦術が当たり前のようになっています。

シュートセレクションとしても、3ポイントシュートを多用するということも、どこのチームもやっているように思います。

昔であれば、オンボールスクリーンは使うなという考え方のチームもありました。

ボールに対してディフェンスを寄せるだけだから、それだったらボールに乗らないで1対1で抜けという考え方のチームも多かったと思います。

3ポイントシュートについても、あくまで水物であるという認識が強く、入る日と入らない日があるから、とにかくインサイド攻撃で2点シュートを重ねていくことこそが勝ちへの1番確実なパターンだという考え方が主流でした。

多様性が減ってきた戦術

戦術的にも、昔はいろんな形の考え方がありました。

ランアンドガンスタイルのチームもあれば、2点シュートのみを狙うチームもあるし、ゾーンプレスをやるチームもあるという具合に、プロの中でも結構多様性がありました。

しかし最近は、その多様さが減ってきて、どこも大きく見るとディフェンス重視で、オンボールスクリーンを使い、3ポイントを多用する、そしてペースの早いバスケットをするというところが非常に多くなってきたと思います。

なんとなく、この感じ、この流れはあなたも感じていただいているんじゃないかなと思います。

なぜ似たような戦術になるのか

では、なぜそういう風にどこも似たようなバスケットをやっているのでしょうか。

これは、プロは結果にこだわっていて内容にこだわっていないからということの1つに尽きると思います。

指導者として私も思うのは、「三原のバスケットといえばこれ」とか、「どこどこ学校のバスケットといえばこれ」みたいなのってすごく憧れるしかっこいいんですよね。

伝統のプレスと速攻みたいな、「どこどこ高校といえば誰々先生といえばこういうバスケット」みたいなの。

でも、そういうのが少なくなってきて、いいものをどんどん取り入れていくという考え方になると、やっぱりこれだけ情報が溢れている時代ですから、いいものはいい、悪いものは悪いというのが昔よりもはっきりしてきた時代だと思うんです。

プロの世界は結果が全て

プロの世界では、結果が全てです。

内容よりも結果にこだわる。これがプロの世界の特徴だと言えるでしょう。

昔は、各チームや指導者に独自のスタイルがありました。

「このチームといえば、このスタイル」というような、個性的な戦術が多かったんです。

でも、最近はそういった個性的な戦術が少なくなってきました。

どのチームも似たような戦術を採用しているように見えます。

情報化社会の影響

この変化の背景には、情報化社会の影響があると思います。

今はインターネットで世界中の試合を簡単に見ることができます。

また、戦術や練習方法についての情報も簡単に手に入ります。

昔のように、独自のスタイルを貫くよりも、効果的だと証明されている戦術を取り入れる方が、結果を出しやすいんです。

プロの共通点

では、プロチームに共通する戦術にはどんなものがあるでしょうか。

  1. ディフェンス重視
  2. オンボールスクリーンの多用
  3. 3ポイントシュートの重視
  4. 速いペースの攻撃

これらの要素は、ほとんどのプロチームに共通して見られます。

柔軟性の重要性

しかし、だからといって独自性が全く必要ないわけではありません。

大切なのは、柔軟性を持つことです。

自分のスタイルを持ちつつ、効果的な新しい戦術は積極的に取り入れる。

そういった姿勢が、今のプロの世界では求められています。

私たちへの教訓

この話から、私たちも学べることがあります。

自分のやり方に固執しすぎず、常に新しい情報をキャッチし、良いものは取り入れる。

そういった柔軟な姿勢が、結果を出すためには必要なんです。

バスケットに限らず、どんな分野でも同じことが言えるでしょう。

皆さんも、自分の分野で常にアンテナを張り、良いものは積極的に取り入れる姿勢を持ってみてはいかがでしょうか。

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三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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