Voicy&インスタ

どんなことにも両面ある 24-9-10 #360

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事はラジオの原稿です。

この放送は、Voicyでお話ししています。ぜひお聞きください

 

どんなことにも両面ある – 指導者の視点から深く考える

こんにちは、三原です。

今日はバスケの大学のテーマとして「どんなことにも両面ある」というお話をさせていただきたいと思います。

これは私の中で非常に重要視している考え方で、指導者として日々心に留めていることです。単純な言葉ですが、この視点を持つことで、指導の質が大きく変わると信じています。

遅刻の2種類 – 始まりと終わり

まず、「遅刻には2種類ある」という話から始めましょう。

普通、遅刻というと開始時間に遅れることを指します。「9時集合」と言われているのに9時5分に来るようなことですね。これが悪いことだと、私たちは教えられてきましたし、また教えています。

しかし、もう1種類の遅刻があるのです。それは終わりの時間を守らないことです。

例えば、練習で熱が入って「あともう1本」とか、授業でチャイムが鳴っても「この問題だけ解説しちゃおう」とか。こういったことも実は遅刻の一種なんです。

特に終わりの時間を守らないことは、良かれと思ってやっていることが多いだけに、気づきにくいものです。しかし、これがストレスの原因になっていることも少なくありません。

この「終わりの時間を守る」という視点を持つだけで、指導の質が変わることがあります。生徒や保護者との信頼関係にも大きく影響するのです。

どんな出来事にも良い面と悪い面がある

さて、本題の「どんなことにも両面ある」という考え方に入っていきましょう。

これは本当にすべてのことに当てはまります。どんなに良いことにも悪い面があるし、どんなに悪いと思っていても良い面があるんです。

例えば、試合に負けることを考えてみましょう。これは明らかに悪いことです。誰も負けたいと思って試合をしているわけではありません。

でも、負けたからこそ気づける課題もあるんです。勝っていたら気づかなかった弱点が明らかになったり、チームの結束が強まったりすることもあります。

逆に、勝ち続けることにも両面あります。自信がつく一方で、慢心が生まれる可能性もあります。

練習時間を延長することにも両面あります。指導者の熱意が伝わり、技術の向上につながる良い面もあれば、生徒や保護者にストレスを与える悪い面もあります。

夢の実現にも両面ある

全国大会に出場するという夢が叶ったとしましょう。これは素晴らしいことですが、同時に新たな課題も生まれます。

スケジュール管理が難しくなったり、費用の問題が出てきたり、次も勝たなければというプレッシャーが生まれたりします。

逆に、全国大会に出場できていない現状にも良い面はあります。自分のペースで指導できたり、生徒との信頼関係を築きやすかったりします。地域に根ざした活動に集中できる面もあるでしょう。

最悪な出来事にも良い面がある

自分にとって最悪だと思える出来事でも、必ず良い面があります。これは指導者として、そして人間として大切な視点です。

例えば、怪我で試合に出られない選手がいるとします。これは選手本人にとっても、チームにとっても大きな痛手です。しかし、この状況にも良い面はあります。

怪我をした選手は、プレーできない時間を使ってメンタル面を鍛えたり、戦術の理解を深めたりすることができます。チームとしても、その選手がいない状況でどう戦うかを考えることで、より柔軟な戦術を身につけられるかもしれません。

この考え方を実践するには

「どんなことにも両面ある」という考え方は、頭では理解できても実践するのは難しいかもしれません。特に感情が高ぶっているときは、なおさらです。

そこで、私が実践している方法をお伝えします。

  1. まず、その出来事に対する自分の第一印象を認識します。「これは良いことだ」「これは悪いことだ」と。
  2. 次に、意識的にその逆の面を探します。良いと思ったことの悪い面、悪いと思ったことの良い面を考えるのです。
  3. それぞれの面について、具体的にどんな影響があるかを考えます。
  4. 最後に、両面を踏まえた上で、どう対応するのが最適かを考えます。

この過程を繰り返すうちに、自然と両面を見る目が養われていきます。

まとめ – 両面を見る目を持つことの意義

「どんなことにも両面ある」という考え方は、指導者として非常に重要です。

この視点を持つことで、より柔軟に物事に対応できるようになります。また、生徒たちにもこの考え方を伝えることで、彼らの成長にも大きく貢献できるはずです。

一見悪いことでも、そこから学べることがある。一見良いことでも、注意すべき点がある。この両面を常に意識することで、より深い指導ができるようになるのです。

さらに、この考え方は指導の場面だけでなく、人生全般にも適用できます。困難な状況に直面したとき、その中にある良い面を見出すことで、前向きに取り組める力が身につきます。

皆さんも、日々の指導の中でこの考え方を意識してみてください。きっと新たな気づきがあるはずです。そして、その気づきをぜひ生徒たちにも共有してください。

彼らが将来、どんな困難に直面しても、そこに良い面を見出し、乗り越えていく力を持てるよう、私たち指導者が手助けできればと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。皆さんの指導がより豊かなものになることを願っています。

最後にお知らせ

ありがとうございました。

バスケの大学では、指導者の悩み解決になるお話を無料メルマガで発信しています。

最初の1通目でプレゼント動画もありますので、ぜひこれを機にメルマガの登録をよろしくお願いします。

無料メルマガ講座はこちら

 

YouTube「バスケの大学」では、ラジオだけでは伝わらない図などを使った戦術解説をしています。

週に1~2本の放送をアップしているので、ぜひこちらもチェックしてください。

最後に、バスケの大学「研究室」では現在進行形で手掛けている最新のチーム作りについて、ほぼ毎日三原が記事を投稿しています。

  • ここでしか書けない話を共有したり
  • メンバーさん全員の質問に真剣に答えたり
  • 月に1回のオンライン勉強をやったり

しています。もし興味のある方は案内ページを一度のぞいてみてください。

バスケの大学「研究室」 ご案内 こんにちは、三原です。 いつも「バスケの大学」をありがとうございます。 バスケの大学には「研究室」というコミュニティ...

最後までブログをお読みくださり、感謝しています。

ありがとうございます。

三原学でした。それでは、また。

追記

アマゾンの電子書籍(kindle)で本をたくさん出しています。

わたしの作品一覧はこちらです

ちなみに、アマゾンアンリミテッドの方はすべて無料で読めます。

あと、アマゾンといえば、耳で聞くオーディブルもおすすめです。

無料キャンペーン中にダウンロードした本は、ずっと聞き続けられるので、お試しすることをおすすめします

ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
バスケの大学メルマガ

記事を最後までお読みくださり、感謝しています!

このブログをお読みのあなたは、きっとバスケの悩み、特にチームづくりのことでいろいろと悩んでいることでしょう。

そんなあなたはぜひ「バスケの大学メルマガ」をのぞいてみてください。

同じように指導に悩み、解決してきたわたしが、チームづくりのノウハウをお伝えします。

最初の1通目で「練習メニューの作り方」という特典動画もプレゼントしてます。

無料でメルマガ講座を購読する!

 

チームづくりのコツを無料で学べる!
詳細はコチラ
チームづくりのコツを無料で学べる!
詳細はコチラ