Voicy&インスタ

練習は噓をつかない、は本当か? #97 23-12-6

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事はラジオの原稿です。

この放送は、Voicyでお話ししています。ぜひお聞きください。

練習は嘘をつかない?

本日のテーマは「練習は嘘をつかない」という話題です。

私の考えとしては、確かに練習は嘘をつかないと思います。

ただ、その解釈には幾分かの違いがあります。

よく言われる「練習は嘘をつかない」という言葉の本来の意味は、努力が報われるという励ましですが、私の見解は少し異なります。

私は、多くの時間をかけたことは上達し、時間をかけないことは下手になると考えています

20対80の法則

この考え方では、練習の良し悪し両方が結果に反映されるという意味です。

つまり、練習における選択と集中が重要だということです。

たとえば、日端の法則や2対8の法則を考えてみましょう。

この法則は、80%の結果がたった20%の努力から生まれるというものです。これはバスケットボールの練習にも当てはまります。

例えば、コンビニの売上の大部分が限られた商品から生まれるように、練習においても限られた部分に集中することが結果に大きく影響します。

この考え方を、私は「練習は嘘をつかない」という言葉で表現しています。

例)あるコーチの悩み

具体的な例として、ある若手コーチが試合で負けたとします。

このコーチは日々の練習に情熱を注ぎましたが、得点力不足で負けました。

この場合、練習内容が結果に直結しているのです。

このコーチは、走り込みやパス練習に重点を置いていましたが、シュート練習には時間を割いていませんでした。

練習内容を詳しく見ると、

  • ウォーミングアップ
  • パス
  • ゲーム練習
  • 走り込み

などに時間を割いています。

しかし、シュート練習はほとんど行われていませんでした。

このため、得点力に欠ける結果となったのです。

この例からわかるように、練習では何に時間を割くかが重要です。

シュートの練習をおろそかにすれば、試合で得点を上げるのは難しいです。

一方で、ディフェンスに集中すれば、相手の得点を抑えることはできるでしょう。

つまり、何を優先するかによって、結果が変わるのです。

選択と集中

最終的には、選択と集中が重要ということです。

全てに時間を割くことは不可能ですので、何に重点を置くかを決める必要があります。

これが指導者の大切な仕事の一つです。

1つの技術に特化することにより、他の技術を犠牲にすることもあるでしょう。

しかし、それがチームの強みとなる場合もあります。練習では、何に重点を置くかを明確にすることが大切です。

まとめると、「練習は嘘をつかない」という言葉は、単なる励ましではなく、練習における選択と集中の重要性を示しています。

時間をかけたものは上達し、そうでないものは下手になるという現実を受け入れる必要があります。

というお話です。

今日のお話、ぜひこのインスタから振り返ってくださいね。

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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