こんにちは、三原です。
今回は「ユタジャズの1−4セット」というお話です。
もしあなたがバスケの指導者で「良いセットオフェンスを知りたい」とお考えであれば、
この記事は役に立ちます。
動画講義はこちらです!
ユタジャズの1−4セット
この記事を書いているのは2020年です。
現時点でもNBAユタジャズは良いチームですが、
1990年代にもすばらしいチームでした。
ヘッドコーチはジェリースローンという名将で、
NBAでは1チームが50〜60種類のセットオフェンスを使うとされている中、
当時のジャズはほとんど「1−4」のセットしか使わなかったのです。
ガードにストックトン、フォワードにマローンという殿堂入り選手がいて、
徹底的にそれを生かした戦術に特化したのです。
数少ないセットでも「凡事徹底」で強くなるって、魅力的ですよね。
とてもシンプルなので中高生のチームにも使えると思い、解説します。
1−4セット
#1は#2にパスをして、#5のスクリーンを使います。
これを「UCLAカット」と言い、パスが入ればここに入れます。
入らなければそのまま逆サイドに行き、#3と#4のダブルスクリーンを使います。
この目的はサイドにスペースを作ることです。
作られたスペースで#2と#5がピック&ロールです。
全員が動いている状況でピックなので、誰もカバーに行けません。
ガードのアイソレーション
#2にパスができなければ、ドリブルで45度まで行きます。
#2は逆サイドにクリアして、ダブルスクリーンを使います。
先ほどと同じように、サイドでピック&ロールです。
もう1つのパターンは、ドリブルに合わせて#4と#5がクロススクリーンをかけるのです。
センター同士のスクリーンがかかれば、パスを入れてゴール下で勝負です。
もしパスが入らなければ、そのままサイドピックに移ります。
まとめ:2対2を練習しましょう
とてもシンプルですが、当時のジャズはこれを中心に勝ち続けました。
サイドライン沿い、45度でのピック&ロールがカギです。
ここがうまくいくという前提で、他の3人がスペースを作るデザインになっています。
逆に言えば、ピック&ロール2対2の質が悪ければ、やる意味がないオフェンスです。
ガードとフォワードに中心選手がいれば、ぜひ2対2の練習をたくさんしましょう。
相手からすると「わかってるけど止められない」という理想のオフェンスを作りことができます。
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