オフェンス

【バスケ戦術】4コーナーオフェンス 終盤で勝ってるときはこれで逃げ切れ!

こんにちは、三原です。

今回は「4コーナーオフェンス」というお話です。

このオフェンスは

  • ノースカロライナ大学
  • ディーン・スミス

というヘッドコーチが考え出した、オフェンスです。

ノースカロライナ大学といえばバスケの超名門校。

有名な卒業生はマイケル・ジョーダンですね。

そのジョーダンが尊敬する指導者、ディーン・スミス。

彼は天才的な「発明家」でした。

誰も考えつかないような作戦を創り出したコーチで、

その代表的な傑作が「4コーナーオフェンス」です。

このオフェンスの特徴は、その名の通り

  • 4つのコーナーに広がって
  • 真ん中がドリブル

というシンプルなもの。

どんな時に使うかと言えば

  • リードしていて
  • 残り時間が少ないとき
  • このまま逃げ切りたいとき

つまり時間を使うことが目的の「ストーリング」作戦なのです。

また、コートのスペースを広く取るので

  • ドリブル1対1でレイアップ
  • ドリブルの得意な選手に1対1させる

という目的でも使用されていたようです。

では、解説です。

図のように、

  • 4つのコーナーに広がります
  • 誰がどこでも良いです
  • ドリブルの得意な選手が#1です
  • 真ん中でドリブルし続けます

ディフェンスがふつうにマッチアップするならば、完全な1対1の状態ですよね。

24秒フルに使って、ずっとドリブルしていれば良いわけです。

そのうち、抜けますよね。

最後は絶対にレイアップできます

でも、そんなことをさせないように、他のディフェンスがカバーに来るでしょう。

そうしたら

  • カバーに来た人のところがノーマーク(#5)
  • #5にパス

というようにして、ボールをつなぎます。

  • パスしたら#1はコーナーに抜ける
  • 今度は#5が真ん中でドリブル

というように、入れ替わるのです。

今度は#5がドリブルで、レイアップに行けるまで粘ります。

たったこれだけです。

簡単でしょ?

そしてもうひとつ、バックドアの動きがあります。

  • ディフェンスがボールしか見てなかったら
  • バックドアに抜ける

この図では#5が簡単なレイアップに行けることがわかります。

シンプルながら画期的な「時間稼ぎ」、4コーナーオフェンス。

ただ時間を使うだけじゃなくて、最後はレイアップに行けるという計画が優れています。

ぜひあなたのバスケットにお役立てください。

動画ではもう少し詳しく解説しています。

 

最後までお読みくださり、感謝しています。

三原学でした。それでは、また。

ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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