こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。
速攻を出したいと思っていても、試合になると選手が走らない。リバウンドを取っても、ゆっくりボールを運んでしまう。そんな悩みはないでしょうか。
わたしは、すべてのチームが速攻を練習すべきだと考えています。
バスケットボールで勝つ方法は、大きく分けると2つです。
1つは、相手より攻撃回数を増やすこと。
もう1つは、シュートの確率を上げることです。
速攻は、トランジションの回数を増やすことで攻撃回数を増やし、レイアップなどの簡単なシュートにつなげることで確率も上げられます。つまり、勝つための2つの要素を同時に高められる攻撃なのです。
強さの秘訣は脚力にある
吉井四郎先生は、著書『私の信じたバスケットボール』の中で「強さの秘訣は脚力にある」と述べています。
ここでいう脚力とは、単純に足が速いことやジャンプ力が高いことではありません。急に止まり、急に走り出す力です。
バスケットボールでは、ルーズボールを取れるか、ディフェンスを振り切れるか、相手より一瞬早く動き出せるか。そのわずかな差で結果が変わります。
だからこそ、すべての練習で技術を身につけるだけでなく、脚力を鍛えることも計画すべきです。速攻練習は、走る、止まる、方向を変えるという動作が多く、脚力を高めるうえでも効果的です。
速攻の走り方を身につける4つの練習
最初に取り組みたいのが、ディフェンスをつけずに走るコースを覚える練習です。
1つ目は「3メン・パラレル」です。3人が平行に走りながらパスをつなぎ、最後はレイアップで終わります。中央の選手はパスを出した後、逆サイドを見て視野を確保し、まっすぐ走るのではなく、ディフェンスを出し抜くつもりでボールサイドへカットします。
2つ目は「3メン・ロングパス」です。長いパスを使うことで、パスの精度と走る距離を高めます。折り返す選手が中央の選手の前を通る、リバウンドを床に落とさない、といったルールを入れると、自然に運動量を確保できます。
3つ目は「3メン・クリスクロス」です。パスをした選手が、その人の後ろを走ります。このとき、必ずサイドラインを踏むルールにしてください。「広がって走れ」と声をかけるだけではなく、サイドラインを踏む仕組みにすることで、選手は走らざるを得ません。
4つ目は「リムランナードリル」です。ガードはサイドから中央へスクエアカットしてボールを受け、ウイングはディープコーナーまで走ります。リバウンドを取った選手は、そのままリングへ向かってリムランニングします。
速攻が出る条件は、リバウンドを取り切ること、ファーストパスの距離が長いこと、そしてそのパスが早く出ることです。この3つを練習の中で徹底してください。
判断と切り替えを鍛える6つの練習
5つ目は「1対2から2対1」です。最初のオフェンスがレイアップへ向かい、後ろからディフェンスが全力で追いかけます。シュート後は折り返して2対1です。オフェンスは戻ってくるディフェンスに追いつかれる前に決め切り、ディフェンスは最後までハリーバックします。
6つ目は「2対3から3対2」です。考え方は同じですが、人数を増やします。タイムプレッシャーの中でアウトナンバーを攻め切る練習です。
7つ目は「5メン・クリスクロスから3対2、2対1」です。5人でクリスクロスを行い、最後にシュートした選手とアシストパスを出した選手がディフェンスになります。帰りは3対2、その後は2対1です。攻守の切り替えを早くするために、とても良い練習です。
8つ目は「ニューヨーク」です。3メン・クリスクロスを1往復した後、3対2、さらに折り返して3対3を行います。体力的に非常にきついですが、試合に近い状況とコンディショニングを同時に作れます。
9つ目は「4対3から4対4」です。コーチが4人のうち1人にパスを出し、向かい側の選手がエンドラインを触ってから戻ります。その間にオフェンスは4対3を攻め切ります。ボールを運ぶ選手、両サイドを走る選手、リングへ走るリムランナーという役割を明確にしてください。
10個目は「連続タップから4対4、または5対5」です。全員でバックボードにボールをタップし、コーチの笛が鳴った瞬間にボールを持っていた側がオフェンスになります。
どちらが攻めるか事前にわからないため、オフェンスはボールプッシュ、サイドレーン、リムランニングを瞬時に判断し、ディフェンスはすぐにハリーバックしなければいけません。実際の試合に最も近い総合練習です。
まずは、この総合練習をやってみてください。その中でボールのもらい方が悪ければ3メン・クリスクロスに戻る。走るコースが悪ければリムランナードリルに戻る。アウトナンバーを決め切れなければ2対1、3対2を行う。
総合練習と部分練習を行き来することで、速攻は少しずつチームの習慣になります。
速攻は、ただ「走れ」と言うだけでは出ません。走るコース、パスの出し方、攻守の切り替えを、練習の仕組みとして身につけさせることが必要です。
あなたのチームでも、まずは1つ取り入れてみてください。速攻が増えるだけでなく、選手の脚力と判断力も高まり、ハーフコートオフェンスへの入り方も良くなるはずです。
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