「ボールへの執着心」は育てられるのか?根性は技術である
こんにちは、三原です。
いつもありがとうございます。
今回は、小学生のお子さんを持つお母さんから届いた、とても本質的なご相談をもとにお話ししていきます。
「うちの子はボールにガツガツいくタイプではなくて…
コーチには“もっと気持ちを出せ”と言われ、本人も悩んでいる様子です。
ガツガツした執着心って、性格なんでしょうか? それとも育てられるものなのでしょうか?」
はい、この問いに対するわたしの結論ははっきりしています。
「ガツガツした執着心は、動きの中で育てることができる」
そう断言できます。
ガツガツして見える子は「正しい動き」を知っている
まず最初にお伝えしたいのは、「性格だからしょうがない」とあきらめる必要はない、ということです。
もちろん、もともと気が強い子もいます。でも、それだけでバスケがうまくなるわけではありません。
実は、“ガツガツしてるように見える子”は、そういう動きを知っているだけなんです。
たとえば、床に転がったボールに対して、どう動けば安全に、確実に取れるのか。
知らなければ、腰をかがめて取ろうとして、ぶつかってケガをします。
でも、正しくは「床に寝転んで抱きかかえるように取る」のが一番安全で、確実です。
この動きが身についている子は、自然とルーズボールに飛び込めます。
周りからは「あの子、根性あるな」と見える。でも実際は、ちゃんと動きを覚えた結果なんです。
根性は気合ではなく「動きのスキル」である
この話のベースにあるのが、わたしのバイブルでもある吉井四郎先生の著書『私の信じたバスケットボール』です。
そこにはこう書いてあります。
「根性を精神論で語るのではなく、技術として教えよ」
これがまさに今日のテーマの本質です。
リバウンドでも同じことが言えます。
ただジャンプするだけではなく、中指を高く使って、ボールを巻き取るように取ることで、ボールへの執着がプレーに現れます。
ピボットでも、ただ逃げるのではなく、
-
姿勢を低く保つ
-
フリーフットを軸足に近づけてから踏み出す
この一連の動作を意識すると、ボールを守る力がぐんと上がります。
それを見た人は「あの子、ボールを離さないな」「気持ちが入ってるな」と感じるのです。
でも、それは本人の“根性”ではなく、教わった動きができているかどうか。
指導者として見るべきポイントは、そこなのです。
まずは焦らない。「好き」が育てば動きは自然とついてくる
最後に、お母さんへのメッセージをもう一度お伝えさせてください。
小学2年生。まだまだこれからの年齢です。
バスケットボールが「好き!」という気持ちが育てば、いずれ自分からガツガツ動けるようになります。
大切なのは、今はまず楽しむこと。
焦らなくていい。競争ばかりを意識しすぎないこと。
その上で、ルーズボールの取り方、リバウンドの取り方、ピボットの踏み方。
こうした動作を具体的に分解して、練習することで執着心あるプレーは自然と育ちます。
YouTubeなどで、デニス・ロッドマンのような名選手のプレーを見るのもおすすめです。
彼は常に全力プレーをしていましたが、実はとてもケガをしにくい“賢い動き”をしていたことで知られています。
無理をしてガツガツしろ、ではなく、正しい動きを知っているからこそガツガツできるんです。
最後にお知らせ
ありがとうございました。
バスケの大学では、指導者の悩み解決になるお話を無料メルマガで発信しています。
最初の1通目でプレゼント動画もありますので、ぜひこれを機にメルマガの登録をよろしくお願いします。
YouTube「バスケの大学」では、ラジオだけでは伝わらない図などを使った戦術解説をしています。
週に1~2本の放送をアップしているので、ぜひこちらもチェックしてください。
最後に、バスケの大学「研究室」では現在進行形で手掛けている最新のチーム作りについて、ほぼ毎日三原が記事を投稿しています。
- ここでしか書けない話を共有したり
- メンバーさん全員の質問に真剣に答えたり
- 月に1回のオンライン勉強をやったり
しています。もし興味のある方は案内ページを一度のぞいてみてください。

最後までブログをお読みくださり、感謝しています。
ありがとうございます。
三原学でした。それでは、また。
追記
アマゾンの電子書籍(kindle)で本をたくさん出しています。
ちなみに、アマゾンアンリミテッドの方はすべて無料で読めます。
あと、アマゾンといえば、耳で聞くオーディブルもおすすめです。
無料キャンペーン中にダウンロードした本は、ずっと聞き続けられるので、お試しすることをおすすめします
記事を最後までお読みくださり、感謝しています!
このブログをお読みのあなたは、きっとバスケの悩み、特にチームづくりのことでいろいろと悩んでいることでしょう。
そんなあなたはぜひ「バスケの大学メルマガ」をのぞいてみてください。
同じように指導に悩み、解決してきたわたしが、チームづくりのノウハウをお伝えします。
最初の1通目で「練習メニューの作り方」という特典動画もプレゼントしてます。