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ミニバスにおすすめ!1対1がしやすくなる5アウトの工夫

ミニバスにおすすめ!1対1がしやすくなる5アウトの工夫

こんにちは、三原です。
今日も読んでいただき、ありがとうございます。

今回は、ミニバスの指導者さん向けに「1対1がしやすくなる5アウトオフェンスの工夫」を紹介します。

U12の選手たちにとって、まずは個人技能をしっかりと伸ばしたい。スクリーンを多用するよりも、1対1の突破力を磨く。そのために最適なオフェンスの形って、なんでしょう?

わたしのおすすめは「5アウト+カッティング」の組み合わせです。

実は難しい?5アウトの落とし穴

まず、「5アウトオフェンス」ってどんな形かというと、5人の選手が3ポイントラインの外側に広がって立つ配置です。

これ、見た目には「中が空いてて、ドライブしやすそう!」と思うかもしれません。
でも実は――そう簡単ではないんです。

選手同士の距離がだいたい5メートルくらい。ちょうどいい間隔に見えるんですが、これが「1対1では狭い」という問題を引き起こします。

ディフェンスがこの間にぴったり立っていると、抜けるスペースがほとんどないんですね。

このように、隣の選手との間に“1つだけのギャップ”がある形を「シングルギャップ」と言いますが、この状態ではなかなか割っていけない。

なので、1対1で勝負しやすくするには、「ギャップを2つ空ける」=「ダブルギャップ」にする必要があります。

ツーガード+カッティングでスペースをつくる

そこで、わたしが提案したいのは「ツーガードの5アウトオフェンス」です。

どういう形かというと、
・トップに2人(ツーガード)
・左右どちらかのウイングを空ける
・残りの2人はコーナーへ配置

この状態から、次のように動きます。

  1. トップの2人がパス交換

  2. パスを出した選手が、ウイングにカッティング

  3. カットしたスペースに、コーナーの選手が上がる

こうすると、逆サイドのトップとウイングの間に「2ギャップ」が生まれて、1対1のドライブがしやすくなるんです。

もしドライブでゴールに向かえたらレイアップ。
ヘルプが来たらキックアウトしてクローズアウトを攻める。
シュートがダメでも、また逆サイドで同じ動きを繰り返していく。

これを続けていくと、まるで8の字を描くようなオフェンスになります。

子どもたちにスペーシングを教えるチャンス

このエオフェンスの良いところは、1対1の突破力だけでなく、「スペーシングの重要性」や「クローズアウトの読み方」も一緒に学べることです。

ポイントは2つ。

  1. ドライブしたら、周りはしっかり外に広がる
     → 中が詰まらないように、3ポイントラインの外へ

  2. パスが来たら、ためらわずシュートを打つ
     → シュートチャンスでは“思いきりよく打たせる”ことが大切

たとえミニバスでも、「インサイドアウトからの外シュート」は重要なプレーです。
「届くかな……」「外したらどうしよう……」なんて気にせず、打ってみる!
その姿勢がチームのオフェンスを活性化させます。

もちろん、これが万能というわけではありません。
でも、こういった“動きのある5アウト”を1つ知っておくと、試合中に攻め方のバリエーションが増えるし、子どもたちが「自分でプレーを選ぶ」経験にもなります。


まとめ:シンプルな動きで、深い学びを

ということで、今回は「1対1がしやすくなる5アウトオフェンス」のアイデアをお届けしました。

難しい戦術は必要ありません。
・カットして
・空いたところをドライブして
・パスして
・またカットして――

このシンプルなサイクルの中に、バスケットの大事な原則が全部詰まっています。

ぜひ一度、ミニバスの練習で試してみてください。
「なんか上手くなった気がする!」と子どもたちの目が輝く。そんな瞬間が、きっと訪れると思います。

 

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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