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右手を生かせば、オフェンスが変わる

右手を生かせば、オフェンスが変わる

こんにちは、三原です。

今日のテーマは「右手をもっと使おう!」というお話です。

あんまり他で聞かない話かもしれませんが、これ、けっこう大事な視点です。

練習では「左右バランスよく」が基本。右も左も同じようにドリブルして、同じようにレイアップする。もちろんそれは大切。でも、実際の試合になったら、得意なほうを使った方がよくないですか?

そう思ったので、今日はちょっとユニークな視点で、オフェンス戦術を深掘りしてみます。


右利きガードなら、左レーンから始めよう

まず、速攻の場面から。

速攻といえば、両サイドのウイングが走って、センターはまっすぐリムラン。ガードがボールを持って上がってくる、という形が基本ですよね。

このとき、ガードが右サイドを運ぶか、左サイドを運ぶか。これ、どっちでもいいように思うかもしれません。でも、右利きの選手なら、実は「左レーンから右手で攻める」方が、すごくやりやすいんです。

たとえば、ドラッグスクリーンのプレー。トレーラーの4番がスクリーンにきて、ガードがドリブルを引っ張っていく。これ、右サイドから始めると左手ドリブルになります。右利き選手にはちょっと負担ですよね。

でも、最初から左レーンを運んでおいて、そこから右手で中央にドライブできるように設計しておけば、ドリブルもパスも、右手でやりやすいんです。

この右手でのフックパス、逆サイドのシューターに出すときも精度が高くなります。逆に左手でフックパスを投げるのは、かなり難しい。

だから私は、可能な限り「左サイドから右手で攻める」設計をするようにしています。


ポストプレーも右手中心で考える

ポストプレーでも、この「右手中心」の考え方は活きます。

たとえば、左ウイングの選手(3番)がポストにボールを入れる。このとき、パスは左手になるかもしれませんが、その後が大事。

3番がそのままカットして、リターンパスをもらうとき、ポスト(5番)は右手でパスを出せます。そして3番も、右手でそのままレイアップに行ける。

これが逆サイドだと、パスもレイアップも左手になってしまって、少し難易度が上がりますよね。

また、もしリターンパスが通らなくても、5番がボールを持って1対1に行くとき、右側にドライブして右手でフィニッシュしやすい。さらに、外の2番や1番にキックアウトするときも、右手でパスが出せる。

こういう風に、「右手でできることが多い」ポジションに設計しておくと、選手にとってはプレーしやすいし、ミスも減ります。


練習はバランス、試合は得意を活かす

もちろん、練習では左右どちらでもやります。

右手だけでバスケはできませんからね。ドリブル、パス、レイアップ、すべて左右両方できるようにすることは、とても大切です。

でも、実際の試合では「強い方を使おうよ」と思うんです。利き手の右を活かせば、それだけでパスやシュートの精度が上がる。つまり、得点につながる確率が高くなるわけです。

だから、戦術設計のときに「どのサイドから攻めるか?」を、選手の利き手に合わせて設計する。これだけで、オフェンスがすごくスムーズになります。


おわりに

今日の話、まとめるとこんな感じです。

  • 右利きの選手には、左レーンから右手で攻める設計がオススメ

  • ドラッグスクリーンやポストプレーでも、右手が使いやすい設計にする

  • 練習では左右バランスよく、試合では得意な方を最大限に使う

右手を活かせば、オフェンスがもっと生きる。これはちょっとしたアイデアですが、試合の流れや選手のプレーに大きな影響を与えます。

よかったら、あなたのチームでも取り入れてみてください。

 

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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