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猫背など姿勢が悪くなる意外な理由【バスケの大学・三原学】

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事はラジオの原稿です。

※音声で聞きたい方はこちら

猫背がバスケに与える影響とその改善策

こんにちは、三原です。

先日、視聴者の方からこんなコメントをいただきました。

「ミニバスの指導をしていますが、ドリブルやディフェンスのときに猫背になってしまう子が多いです。胸を張ろうと言ってもすぐに戻ってしまいます。猫背はバスケにどれほど影響を与えるのでしょうか?また、どうすれば改善できるでしょうか?」

とても良い質問だったので、今日はこのテーマについて詳しく話していきます。


猫背はバスケにとって大きな悪影響

まず、猫背がバスケットボールにおいてどれほど悪影響を与えるのか、考えてみましょう。

バスケットボールでは、パワーポジションが基本です。これは足を広げて腰を落とし、状態をしっかり起こした姿勢のことを指します。この姿勢を取ることで、最も力を発揮しやすくなります。

しかし、猫背になってしまうとこの姿勢を正しく取れません。その結果、以下のような問題が生じます。

  • 視野が狭くなる
    • 猫背の姿勢では頭が下がるため、周囲の状況を正しく把握しにくくなります。
  • バランスを崩しやすくなる
    • 頭の重さは体重の20%前後とされており、前に傾くことでバランスを保つのが難しくなります。
  • プレイの安定性が低下する
    • ドリブル時には特に影響が大きく、前のめりになることでボールコントロールが難しくなり、トラベリングの原因にもなります。

このように、猫背はプレイ全体の質を大きく下げる要因となるのです。


猫背の原因はバスケではなく日常生活にある

では、なぜ猫背になってしまうのでしょうか?

最大の要因は日常生活にあります。スマホを長時間見たり、ゲームをしたりすることで、頭が自然と下を向き、背中が丸まる姿勢が習慣化されてしまうのです。

実際に、体育の授業でも「頭の重さは体重の20%前後」と話をしますが、日常的にスマホやゲームをしていると、首から下にかかる負担が大きくなり、猫背のクセがついてしまいます。

特に、長時間座ってスマホを見たり、ソファに寄りかかってゲームをすることが習慣化すると、バスケの練習での姿勢矯正が難しくなります。

バスケの練習は1日2時間だとしても、残りの22時間の生活習慣が猫背を助長してしまえば、せっかくのトレーニングが無駄になってしまいます。


日常生活での姿勢改善が必須

猫背を改善するためには、まず日常生活の意識を変えることが大切です。

  • スマホを見る時間を減らす
    • 長時間の使用を避け、見るときの姿勢を意識する。
  • 座るときの姿勢を意識する
    • 背もたれに寄りかからず、しっかりと座る。
  • 歩くときも前を向く
    • 地面を見ないように意識する。
  • 指導者が積極的に声掛けする
    • 練習中だけでなく、学校の授業中や食事の時も姿勢を意識させる。

これらを継続することで、改善が見込めます。


バスケットボールの練習で猫背を改善する方法

日常生活の姿勢改善と併せて、バスケットの練習中にも意識的に猫背を改善するドリルを取り入れると良いでしょう。

空気椅子ディフェンス

  • 壁に寄りかかり、空気椅子の姿勢を1分間キープする
    • 単純ですが、姿勢矯正に効果的です。
    • 小学生なら30秒、高校生なら1分ほど行うと良いでしょう。

この時、正しい姿勢を取るためのポイントを押さえることが重要です。

正しい姿勢を取るためのポイント

  1. ノーズ・トゥ・チェスト(Nose to Chest)
    • 同じ身長の選手が向かい合ったとき、一人が気をつけの姿勢を取る。
    • もう一人は、自分の鼻が相手の胸につくくらいまで腰を落とす。
    • これが正しい腰の高さの目安になります。
  2. ヒール・トゥ・トー(Heel to Toe)
    • 足を横並びにせず、前後に配置する。
    • 右足が前、左足が後ろなど、前後に構えることで動きやすくなります。
    • 目安として前足のかかとが後ろ足のつま先の位置に来るくらいのスタンスが適切です。
  3. 足幅を広げる
    • ディフェンス時の足幅は、狭すぎると安定性がなく、広すぎると動きにくい。
    • 自分が最大限動ける範囲で、できるだけ足幅を広げることが大切です。

まとめ

今日は猫背がバスケットボールに与える影響についてお話ししました。

  • 猫背はバスケにとって大きな悪影響を及ぼす
  • 猫背の原因はバスケではなく、日常生活(スマホやゲーム)にある
  • 姿勢を改善するためには、日常生活から意識を変えることが重要
  • バスケットの練習では空気椅子ディフェンスを取り入れ、正しい姿勢を身につける

特に、ノーズ・トゥ・チェスト、ヒール・トゥ・トー、足幅の広さ を意識すると、効果的に姿勢改善ができます。

バスケットは姿勢が命。

日常生活から意識を変えて、正しい姿勢を身につけましょう!

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三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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