Voicy&インスタ

【指導アイデア】人数が多い、しかも体力に差のあるチームの練習方法

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

※YouTubeアップしました

この記事はその原稿です

 

【指導アイデア】人数が多い、しかも体力に差のあるチームの練習方法

こんにちは、三原です。

今日のテーマは「人数や体力に差のあるチームの練習方法」について。

これは、まさに多くの指導者が抱える悩みではないでしょうか?

今回は中高一貫校で女子チームを指導している方からいただいた質問をもとに考えてみました。

それでは早速、いくつかのポイントをご紹介します!


1. 体力は「上」に、技術は「下」に合わせる

これは私が指導で必ず心がけている「格言」です。

たとえば、50m走をさせる場合、6秒台で走れる選手もいれば、9秒台の選手もいるかもしれません。

ここで重要なのは、全員が「自分のベスト」を尽くすこと。

タイム設定を甘くすると、上級者には効果が薄れ、下級者には無理をさせないための配慮が重要です。

技術については逆に、チーム全体が基礎に戻る時間を持つことが大切です。

トップ選手でも基礎の確認は必要ですし、新しい選手には絶対不可欠。


2. 練習の「インターバル」に工夫を

特に体力差が大きいチームでは、練習の回数と休憩の割合を適切に設定することが重要です。

「1回実施して3回休憩する」のが理想と言われています。

たとえば、スリーメンのドリルを例に挙げると、12人で回す場合は3人が動き、9人が休憩という構図。

これを応用し、人数に合わせてコートを分割するなどの工夫をしましょう。

20人以上の場合は列を増やす、面数を増やすなどで適切な負荷を設定できます。


3. 時期ごとに「チームを分ける」

練習中、全員が同じメニューを行うのが理想と思われがちですが、必ずしもそうではありません。

例えば、大会が近い高校生には特化した練習を、中学生には基礎を充実させる時間を設ける。

また、AチームとBチームをシーズンによって入れ替えることで、競争心を高めつつ、全体の技術向上も目指せます。


4. チームのルール作りで「自主性」を育てる

選手たちが「自分たちで決める」ことは非常に効果的です。

練習のテーマや目標を設定する際、選手たちの意見を尊重することで主体性が育ちます。

自主的に動く姿勢を作ることで、より効率的な練習が期待できます。


5. 最後に、大切なのは「バスケを好きになること」

どんなに素晴らしい練習メニューを考えたとしても、選手がバスケットボールそのものを楽しめなければ、長続きしません。

笑顔の中に厳しさを取り入れる、そんなバランスが取れた指導が理想です。


今回ご紹介したポイントが、少しでも指導のお役に立てば幸いです。

チーム指導は簡単ではありませんが、工夫次第で大きな成果を得られるはずです!

これからも皆さんの指導がより楽しいものになるよう応援しています。

 

ラジオで補足しました

日の練習メニューを考えるコツ

こんにちは、三原です。

今回は「1日の練習メニュー」についてのお話をします。

2時間程度の練習時間を効果的に使うためには、どのようなメニュー構成にするといいか、具体例を交えながらご紹介します。

最初はファンダメンタル!

どんなレベルの選手にも必要なのが「基本練習」です。

最初の30分は、ドリブルやパス、シュートなどの基礎技術に集中しましょう。

例えば、NBAの選手ですら、試合前には基礎的なシュート練習を欠かさないそうです。

この時間は「技術の基礎を磨く時間」と割り切って、初心者でもできるメニューを全員でやるのがポイント。

真ん中はチームの約束ごと

次の30分は「チームとしての戦術練習」に使います。

例えば、フォーメーションの確認やディフェンスの動きをチーム全体で確認する時間です。

特に、監督やコーチがチームの目指すスタイルを明確に伝えることが重要。

戦術の理解が深まれば、試合中の連携も自然と良くなります。

最後はライブ練習!

練習の最後は「ゲーム形式」の練習で締めくくりましょう。

4対4や5対5などの試合形式で、実戦感覚を養います。

ここで重要なのは、ただ楽しむのではなく、練習した技術や戦術を実際のプレーにどう生かすかを確認すること。

コーチのフィードバックが選手の成長に直結します。

1日の練習例

2時間の練習を例にすると、以下のような流れがおすすめです。

  • 0:00~0:30 ファンダメンタル練習
  • 0:30~1:00 チーム戦術の確認
  • 1:00~1:30 ゲーム形式練習
  • 1:30~2:00 クールダウンと個別練習

週に何回かの練習であれば、日ごとに重点を変えても良いですね。

まとめ

1日の練習を効率的に進めるコツは、「基礎」「戦術」「実戦」の3つに分けること。

どんなに短い時間でも、この3要素を組み込むと、選手たちの成長が確実に見えてきます。

次回の練習から、ぜひ取り入れてみてください。

今日の参考文献

created by Rinker
¥3,080
(2025/1/22 9:58:54時点 Amazon調べ-詳細)

 

最後にお知らせ

ありがとうございました。

バスケの大学では、指導者の悩み解決になるお話を無料メルマガで発信しています。

最初の1通目でプレゼント動画もありますので、ぜひこれを機にメルマガの登録をよろしくお願いします。

無料メルマガ講座はこちら

 

YouTube「バスケの大学」では、ラジオだけでは伝わらない図などを使った戦術解説をしています。

週に1~2本の放送をアップしているので、ぜひこちらもチェックしてください。

最後に、バスケの大学「研究室」では現在進行形で手掛けている最新のチーム作りについて、ほぼ毎日三原が記事を投稿しています。

  • ここでしか書けない話を共有したり
  • メンバーさん全員の質問に真剣に答えたり
  • 月に1回のオンライン勉強をやったり

しています。もし興味のある方は案内ページを一度のぞいてみてください。

バスケの大学「研究室」 ご案内 こんにちは、三原です。 いつも「バスケの大学」をありがとうございます。 バスケの大学には「研究室」というコミュニティ...

最後までブログをお読みくださり、感謝しています。

ありがとうございます。

三原学でした。それでは、また。

追記

アマゾンの電子書籍(kindle)で本をたくさん出しています。

わたしの作品一覧はこちらです

ちなみに、アマゾンアンリミテッドの方はすべて無料で読めます。

あと、アマゾンといえば、耳で聞くオーディブルもおすすめです。

無料キャンペーン中にダウンロードした本は、ずっと聞き続けられるので、お試しすることをおすすめします

ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
バスケの大学メルマガ

記事を最後までお読みくださり、感謝しています!

このブログをお読みのあなたは、きっとバスケの悩み、特にチームづくりのことでいろいろと悩んでいることでしょう。

そんなあなたはぜひ「バスケの大学メルマガ」をのぞいてみてください。

同じように指導に悩み、解決してきたわたしが、チームづくりのノウハウをお伝えします。

最初の1通目で「練習メニューの作り方」という特典動画もプレゼントしてます。

無料でメルマガ講座を購読する!

 

チームづくりのコツを無料で学べる!
詳細はコチラ
チームづくりのコツを無料で学べる!
詳細はコチラ