こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。
この記事はラジオの原稿です。
この放送は、Voicyでお話ししています。ぜひお聞きください
練習で「悔しがる」ことの大切さ 〜成長につながる3つの設計〜
今日は「練習で悔しがる」ということについて、お話しします。
私は日々、バスケットボールの指導者として、良い練習とは何かを考えています。
練習が終わった後、「今日は良い練習だった」と感じる日もあれば、「今日はイマイチだったな」と反省する日もあります。
そんな中で、「良い練習」の要素として、私が大切だと考えているのが「悔しがる」ということなんです。
なぜ「悔しがる」ことが大切なのか?
スポーツの世界では、喜びと悔しさが半々になっているのが理想的です。
試合に勝てば嬉しい。 負ければ悔しい。
この感情のバランスが、成長には欠かせません。
しかし、毎日同じような練習を繰り返していると、どうしても「作業」のようになってしまいがちです。
感情がなくなり、ただ機械的に体を動かすだけの時間になってしまう。
それでは、本当の意味での成長は望めません。
「悔しがる」練習の3つの設計
そこで私は、練習の中で「悔しがる」瞬間を意図的に作り出すことを心がけています。
具体的には、以下の3つの設計を意識しています。
- ペアを競り合えるようにする
- 時間やルールを設定する
- なるべく勝敗をつける
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
1. ペアを競り合えるようにする
例えば、1対1の練習を考えてみましょう。
初心者の選手と、チーム1番のエースが組んだとします。
これでは、どちらにとっても良い練習にはなりません。
エースの子は、全力を出す必要がありません。 初心者の子は、何をしても歯が立ちません。
つまり、お互いに「悔しさ」を感じる機会がないのです。
大切なのは、同じような実力、同じような運動能力の相手と組むこと。
そうすれば、互いに競り合い、「悔しさ」を感じる瞬間が生まれます。
3対3や5対5の練習でも同じです。
時には指導者が意図的にペアを決めることも必要でしょう。
AチームとBチームに分ける意味も、ここにあります。
2. 時間やルールを設定する
次に、時間やルールの設定です。
例えば、3人で行う速攻の練習を考えてみましょう。
ただ往復するだけでなく、以下のようなルールを加えてみます。
- 10秒以内で帰ってくる
- サイドラインを必ず踏む
- シュートを外したらリピート
こうすることで、選手たちは目標を持って練習に取り組めます。
できなかったら「悔しい」と感じる。 できたら「嬉しい」と感じる。
周りの選手も「頑張れ!」「もう1回!」と声をかけ、練習の雰囲気が良くなります。
「悔しがれるライン」をしっかり設計することが、とても重要なのです。
3. なるべく勝敗をつける
最後に、勝敗をつけることの大切さです。
基本的なフットワークの練習でも、最後は1対1のライブ練習をして勝敗をつける。
3人での速攻練習も、「何分以内に何本決める」といった目標を設定する。
練習の最後には必ず5対5のゲームをして、勝敗をはっきりさせる。
勝ち負けがあることで、選手たちは自然と「悔しさ」を感じます。
「負けたから悔しい」 「悔しいからもっと練習を頑張ろう」
このような好循環が生まれるのです。
「楽しさ」と「悔しさ」のバランス
良い練習とは何か。
私は「楽しんだ分、悔しがる」ことだと考えています。
笑顔の回数と、悔しがる回数が同じくらいある。
そんな練習が理想的なのです。
そのためには、指導者のちょっとした工夫が必要です。
- ペアを競り合えるようにする
- 時間とルールを設定する
- なるべく勝敗をつける
この3点を意識して練習を計画すれば、選手たちは自然と「悔しがる」ようになります。
そして、その「悔しさ」が、確実に成長につながっていくのです。
まとめ:「悔しさ」は成長の源
スポーツの練習において、「楽しさ」はもちろん大切です。
しかし、「悔しさ」もまた、同じくらい重要なのです。
「楽しさ」だけでは、選手は本当の意味で強くなれません。
「悔しさ」があってこそ、次の練習への意欲が湧き、努力を継続できるのです。
指導者として、この「悔しさ」を意図的に作り出すことを意識してみてください。
ペアの組み方、時間やルールの設定、勝敗のつけ方。
これらを工夫することで、選手たちは自然と「悔しがる」ようになります。
そして、その「悔しさ」が、確実に成長につながっていくのです。
皆さんの練習は、「楽しさ」と「悔しさ」のバランスが取れていますか?
ぜひ、今一度見直してみてください。
きっと、新しい発見があるはずです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
これからも、より良い練習方法を追求し続けていきたいと思います。
皆さんの練習にも、少しでも参考になれば幸いです。
それでは、また!
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三原学でした。それでは、また。
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