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練習でちゃんと悔しがる3つの設計 24-7-12 #301

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事はラジオの原稿です。

この放送は、Voicyでお話ししています。ぜひお聞きください

 

練習で「悔しがる」ことの大切さ 〜成長につながる3つの設計〜

今日は「練習で悔しがる」ということについて、お話しします。

私は日々、バスケットボールの指導者として、良い練習とは何かを考えています。

練習が終わった後、「今日は良い練習だった」と感じる日もあれば、「今日はイマイチだったな」と反省する日もあります。

そんな中で、「良い練習」の要素として、私が大切だと考えているのが「悔しがる」ということなんです。

なぜ「悔しがる」ことが大切なのか?

スポーツの世界では、喜びと悔しさが半々になっているのが理想的です。

試合に勝てば嬉しい。 負ければ悔しい。

この感情のバランスが、成長には欠かせません。

しかし、毎日同じような練習を繰り返していると、どうしても「作業」のようになってしまいがちです。

感情がなくなり、ただ機械的に体を動かすだけの時間になってしまう。

それでは、本当の意味での成長は望めません。

「悔しがる」練習の3つの設計

そこで私は、練習の中で「悔しがる」瞬間を意図的に作り出すことを心がけています。

具体的には、以下の3つの設計を意識しています。

  1. ペアを競り合えるようにする
  2. 時間やルールを設定する
  3. なるべく勝敗をつける

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

1. ペアを競り合えるようにする

例えば、1対1の練習を考えてみましょう。

初心者の選手と、チーム1番のエースが組んだとします。

これでは、どちらにとっても良い練習にはなりません。

エースの子は、全力を出す必要がありません。 初心者の子は、何をしても歯が立ちません。

つまり、お互いに「悔しさ」を感じる機会がないのです。

大切なのは、同じような実力、同じような運動能力の相手と組むこと。

そうすれば、互いに競り合い、「悔しさ」を感じる瞬間が生まれます。

3対3や5対5の練習でも同じです。

時には指導者が意図的にペアを決めることも必要でしょう。

AチームとBチームに分ける意味も、ここにあります。

2. 時間やルールを設定する

次に、時間やルールの設定です。

例えば、3人で行う速攻の練習を考えてみましょう。

ただ往復するだけでなく、以下のようなルールを加えてみます。

  • 10秒以内で帰ってくる
  • サイドラインを必ず踏む
  • シュートを外したらリピート

こうすることで、選手たちは目標を持って練習に取り組めます。

できなかったら「悔しい」と感じる。 できたら「嬉しい」と感じる。

周りの選手も「頑張れ!」「もう1回!」と声をかけ、練習の雰囲気が良くなります。

「悔しがれるライン」をしっかり設計することが、とても重要なのです。

3. なるべく勝敗をつける

最後に、勝敗をつけることの大切さです。

基本的なフットワークの練習でも、最後は1対1のライブ練習をして勝敗をつける。

3人での速攻練習も、「何分以内に何本決める」といった目標を設定する。

練習の最後には必ず5対5のゲームをして、勝敗をはっきりさせる。

勝ち負けがあることで、選手たちは自然と「悔しさ」を感じます。

「負けたから悔しい」 「悔しいからもっと練習を頑張ろう」

このような好循環が生まれるのです。

「楽しさ」と「悔しさ」のバランス

良い練習とは何か。

私は「楽しんだ分、悔しがる」ことだと考えています。

笑顔の回数と、悔しがる回数が同じくらいある。

そんな練習が理想的なのです。

そのためには、指導者のちょっとした工夫が必要です。

  • ペアを競り合えるようにする
  • 時間とルールを設定する
  • なるべく勝敗をつける

この3点を意識して練習を計画すれば、選手たちは自然と「悔しがる」ようになります。

そして、その「悔しさ」が、確実に成長につながっていくのです。

まとめ:「悔しさ」は成長の源

スポーツの練習において、「楽しさ」はもちろん大切です。

しかし、「悔しさ」もまた、同じくらい重要なのです。

「楽しさ」だけでは、選手は本当の意味で強くなれません。

「悔しさ」があってこそ、次の練習への意欲が湧き、努力を継続できるのです。

指導者として、この「悔しさ」を意図的に作り出すことを意識してみてください。

ペアの組み方、時間やルールの設定、勝敗のつけ方。

これらを工夫することで、選手たちは自然と「悔しがる」ようになります。

そして、その「悔しさ」が、確実に成長につながっていくのです。

皆さんの練習は、「楽しさ」と「悔しさ」のバランスが取れていますか?

ぜひ、今一度見直してみてください。

きっと、新しい発見があるはずです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

これからも、より良い練習方法を追求し続けていきたいと思います。

皆さんの練習にも、少しでも参考になれば幸いです。

それでは、また!

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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