こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。
この記事はラジオの原稿です。
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指導者はプライドを持つべきか? 〜良いプライドと悪いプライドの違い〜
今日は「指導者のプライド」について、私なりの考えをお話ししたいと思います。
「プライド」という言葉、皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか?
「邪魔だ」とか「捨てろ」とか、スポーツの世界ではよく言われますよね。
でも私は、プライドって絶対に必要だと思っているんです。
ただし、良いプライドと悪いプライドがあります。
今日はその違いについて、できるだけ丁寧にお伝えしていきたいと思います。
良いプライドとは? 全ては解決できると信じること
良いプライドの一番の特徴は、「自分には全て解決できる」と信じることです。
言い換えると、しつこさみたいなものですね。
例えば、ディフェンスの練習をしているとします。
理想のディフェンスはこういうものだ、と頭の中にイメージがあって。
それを選手たちに伝えて、実際に練習させてみる。
そこで、理想と現実にギャップがあったら。
「もうちょっとボールマンに対して詰めてください」
「ボックスアウトはもっと相手に当たってください」
「ここは良かった、このプレイを続けてほしい」
こういったフィードバックを、粘り強く続けていく。
これができるのは、「必ず良くなる」という信念があるからなんです。
そして、この信念こそが良いプライドの正体なんですね。
選手の能力のせいにしない姿勢が大切
「うちの選手は能力が低いから、何を教えてもダメ」
「どうせこの子たちじゃ、ここまでが限界だろう」
こんな風に見切ってしまうのは、とても良くないと思います。
むしろ、そう思った瞬間に指導者として終わりかもしれません。
必ず良くできる。
自分が見ていて、自分の中に理想がある限り。
そして生徒たちの頑張りに対して、しっかりと見て。
グッドとバッドの明確な線引きを伝えて。
才能を引き出していけば、必ず良くなる。
必ず全て解決できる。
このプライドがあるから、粘り強く指導できるんです。
私の経験上、選手が変われないのは、指導者の責任です。
選手の能力のせいにするのではなく、自分の指導力を疑う。
そういう謙虚さの中にこそ、本物のプライドが宿るのだと思います。
悪いプライド、それは上から目線の態度
一方で、持ってはいけない悪いプライドもあります。
それは「自分の方がよくバスケットを知っている」というプライドです。
親であれば「自分の方が人生経験があるから、子供は何も知らないから、私が教えてあげなきゃいけない」
指導者であれば「私の方が技術を知っているんだから、言う通りにやれ」
こういう上から目線的なプライド。
これは、あまり良くないと思います。
いや、むしろ有害だと言っていいでしょう。
人間を見下しているような感じって、絶対に言葉にしなくても。
その本人が嘘をついていても。
心の中というのは見透かされるものなんです。
「あ、この人、私のこと下に見てるな」
そう思われた瞬間、信頼関係は崩れ去ります。
現場から学び続ける姿勢こそが大切
結局ですね、成長のヒントって現場にしかないんです。
コーチの頭の中に理想像がある。
こういうディフェンスをやって欲しい、というのがある。
そして選手たちが練習でやっている実際の動き。
この2つにギャップがあったら、そのギャップが今何なのか。
それを伝えて、そして何を頑張ったらいいのかということを。
選手の内側から引き出していく。
これがコーチングなんです。
結局、その現場を見て、現場から学ぶという姿勢が大事。
いい指導者というのは、選手から見て、選手から学ぶ。
これしかないということです。
そして、学び続けることができる指導者こそが、本物のプライドを持っているのだと思います。
まとめ:しつこさと謙虚さの共存
今日お伝えしたかったことをまとめます。
指導者にプライドは必要です。
ただし、それは「自分が全て正しい」という思い上がりではなく。
「必ず良くできる」という信念であり。
「選手から学び続ける」という謙虚さなのです。
私も日々、選手たちと向き合う中で、このことを実感しています。
時には挫折し、時には失敗する。
でも、その経験を糧にして、また前を向く。
そんな姿勢でいられるのも、良いプライドがあるからこそだと思うのです。
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