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自分の失敗を話そう 24-10-29 #408

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事はラジオの原稿です。

この放送は、Voicyでお話ししています。ぜひお聞きください

 

指導者は自分の失敗を語るべき

最近、とても印象的な本に出会いました。

あっという間に人は死ぬから、という本です

一見すると強烈なタイトルですが、内容は非常に示唆に富んでいて、特に「自分の失敗を語ること」について、深く考えさせられました。

今日は、この本との出会いをきっかけに、指導者として自分の失敗を語ることの大切さについて、お話させていただきます。

この本の特徴的なところ

『あっという間に人は死ぬから』は、一言で言うと自己啓発本です。

人は必ず死ぬ存在であり、孤独で、すべての責任を負わなければいけない。だからこそ、自分の価値観に従って生きていこう、というメッセージが込められています。

でも、この本が特徴的なのは、ワーク形式のページに著者自身の体験が赤裸々に書かれているところです。

「あなたが辛かったと思う経験は何ですか?」

「それをどうやって乗り越えましたか?」

「子供の頃に夢中になれたことは何ですか?」

こういった質問に対して、著者さまさんご自身の体験が例として書かれているんです。

実は、こういうワーク形式の本で、著者自身の体験談が例として載っているのって、すごく珍しいんです。

若い頃の失敗談

この本を読んで、わたし自身の過去を振り返ってみました。

教員になりたての頃、わたしは生徒の前で自分の失敗を話すのが怖かったです。

正確に言うと、25歳くらいまでは、必死に自分の失敗を隠そうとしていました。

ある日、同僚に「三原さんって、生徒の前で恥をかきたくないタイプですよね」と言われて、ハッとした記憶があります。

その時は意識していなかったんですが、確かにその通りで、自分の弱みや失敗を見せたくない、完璧な先生でいたい、という思いが強かったんです。

なぜ失敗談は人の心を動かすのか

それから20年近く経って、たくさんの本を読み、たくさんの人と出会う中で、ある発見がありました。

「自分の失敗談を語れる人ほど、信用できる」ということです。

考えてみれば当たり前かもしれません。

この世に完璧な人間なんていないはずなのに、一切の失敗や弱みを見せない人って、どこか信用できないと感じませんか?

逆に「私はこんな失敗をして、こんな学びがありました」と包み隠さず語ってくれる人には、親近感と信頼感を覚えます。

それに、不思議なもので、自分の失敗や弱みをよく理解している人ほど、自分の良さや強みについても把握できているように感じます。

たとえば、わたしの場合。

「保険の授業は得意だけど、実技の体育は苦手」

「ものすごく体が硬い」

「人前で話すのは楽しいけど、話が長くなるくせがある」

こういった自分の特徴をよく理解していると、チームの中での役割分担も上手くできます。

生徒との関係が変わる瞬間

今のわたしは、できるだけ自分の失敗を生徒に話すようにしています。

「先生も高校生の頃は、こんな失敗をしたんだよ」

「実は今でも、これが苦手で困ってるんだ」

「この間の試合では、作戦を間違えちゃったな」

こんな風に、包み隠さず話すようにしています。

すると、不思議と生徒との距離が縮まるんです。

完璧な先生を演じる必要がなくなると、会話が自然になります。 生徒も自分の弱みや悩みを話してくれるようになり、より深いコミュニケーションが生まれます。

あなたも今日から始めてみませんか

さて、ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

「失敗を語るのは怖い」と思う方もいらっしゃるかもしれません。 特に、若い指導者の方は、そう感じるかもしれません。

でも、まずは小さなことから始めてみませんか?

たとえば「今朝は寝坊しちゃった」とか「この資料、作り直しになっちゃった」とか。 そういった些細な失敗談から始めてみると、意外と話しやすいものです。

実は、失敗を語れる指導者の方が、生徒からの信頼は厚くなります。 なぜなら、そういう指導者の下では、生徒も失敗を恐れずにチャレンジできるからです。

「完璧な指導者」を演じるのは、もうやめにしませんか? わたしたちは皆、失敗しながら成長していく存在なんですから。

そして、生徒と一緒に失敗して、一緒に学んで、一緒に成長していく。 それこそが、本当の意味での「指導」なのかもしれません。

今日の参考文献

 

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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