こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。
この記事はラジオの原稿です。
この放送は、Voicyでお話ししています。ぜひお聞きください
指導者は自分の失敗を語るべき
最近、とても印象的な本に出会いました。
あっという間に人は死ぬから、という本です
(2024/11/10 05:20:55時点 Amazon調べ-詳細)
一見すると強烈なタイトルですが、内容は非常に示唆に富んでいて、特に「自分の失敗を語ること」について、深く考えさせられました。
今日は、この本との出会いをきっかけに、指導者として自分の失敗を語ることの大切さについて、お話させていただきます。
この本の特徴的なところ
『あっという間に人は死ぬから』は、一言で言うと自己啓発本です。
人は必ず死ぬ存在であり、孤独で、すべての責任を負わなければいけない。だからこそ、自分の価値観に従って生きていこう、というメッセージが込められています。
でも、この本が特徴的なのは、ワーク形式のページに著者自身の体験が赤裸々に書かれているところです。
「あなたが辛かったと思う経験は何ですか?」
「それをどうやって乗り越えましたか?」
「子供の頃に夢中になれたことは何ですか?」
こういった質問に対して、著者さまさんご自身の体験が例として書かれているんです。
実は、こういうワーク形式の本で、著者自身の体験談が例として載っているのって、すごく珍しいんです。
若い頃の失敗談
この本を読んで、わたし自身の過去を振り返ってみました。
教員になりたての頃、わたしは生徒の前で自分の失敗を話すのが怖かったです。
正確に言うと、25歳くらいまでは、必死に自分の失敗を隠そうとしていました。
ある日、同僚に「三原さんって、生徒の前で恥をかきたくないタイプですよね」と言われて、ハッとした記憶があります。
その時は意識していなかったんですが、確かにその通りで、自分の弱みや失敗を見せたくない、完璧な先生でいたい、という思いが強かったんです。
なぜ失敗談は人の心を動かすのか
それから20年近く経って、たくさんの本を読み、たくさんの人と出会う中で、ある発見がありました。
「自分の失敗談を語れる人ほど、信用できる」ということです。
考えてみれば当たり前かもしれません。
この世に完璧な人間なんていないはずなのに、一切の失敗や弱みを見せない人って、どこか信用できないと感じませんか?
逆に「私はこんな失敗をして、こんな学びがありました」と包み隠さず語ってくれる人には、親近感と信頼感を覚えます。
それに、不思議なもので、自分の失敗や弱みをよく理解している人ほど、自分の良さや強みについても把握できているように感じます。
たとえば、わたしの場合。
「保険の授業は得意だけど、実技の体育は苦手」
「ものすごく体が硬い」
「人前で話すのは楽しいけど、話が長くなるくせがある」
こういった自分の特徴をよく理解していると、チームの中での役割分担も上手くできます。
生徒との関係が変わる瞬間
今のわたしは、できるだけ自分の失敗を生徒に話すようにしています。
「先生も高校生の頃は、こんな失敗をしたんだよ」
「実は今でも、これが苦手で困ってるんだ」
「この間の試合では、作戦を間違えちゃったな」
こんな風に、包み隠さず話すようにしています。
すると、不思議と生徒との距離が縮まるんです。
完璧な先生を演じる必要がなくなると、会話が自然になります。 生徒も自分の弱みや悩みを話してくれるようになり、より深いコミュニケーションが生まれます。
あなたも今日から始めてみませんか
さて、ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
「失敗を語るのは怖い」と思う方もいらっしゃるかもしれません。 特に、若い指導者の方は、そう感じるかもしれません。
でも、まずは小さなことから始めてみませんか?
たとえば「今朝は寝坊しちゃった」とか「この資料、作り直しになっちゃった」とか。 そういった些細な失敗談から始めてみると、意外と話しやすいものです。
実は、失敗を語れる指導者の方が、生徒からの信頼は厚くなります。 なぜなら、そういう指導者の下では、生徒も失敗を恐れずにチャレンジできるからです。
「完璧な指導者」を演じるのは、もうやめにしませんか? わたしたちは皆、失敗しながら成長していく存在なんですから。
そして、生徒と一緒に失敗して、一緒に学んで、一緒に成長していく。 それこそが、本当の意味での「指導」なのかもしれません。
今日の参考文献
(2024/11/10 05:20:55時点 Amazon調べ-詳細)
最後にお知らせ
ありがとうございました。
バスケの大学では、指導者の悩み解決になるお話を無料メルマガで発信しています。
最初の1通目でプレゼント動画もありますので、ぜひこれを機にメルマガの登録をよろしくお願いします。
YouTube「バスケの大学」では、ラジオだけでは伝わらない図などを使った戦術解説をしています。
週に1~2本の放送をアップしているので、ぜひこちらもチェックしてください。
最後に、バスケの大学「研究室」では現在進行形で手掛けている最新のチーム作りについて、ほぼ毎日三原が記事を投稿しています。
- ここでしか書けない話を共有したり
- メンバーさん全員の質問に真剣に答えたり
- 月に1回のオンライン勉強をやったり
しています。もし興味のある方は案内ページを一度のぞいてみてください。
最後までブログをお読みくださり、感謝しています。
ありがとうございます。
三原学でした。それでは、また。
追記
アマゾンの電子書籍(kindle)で本をたくさん出しています。
ちなみに、アマゾンアンリミテッドの方はすべて無料で読めます。
あと、アマゾンといえば、耳で聞くオーディブルもおすすめです。
無料キャンペーン中にダウンロードした本は、ずっと聞き続けられるので、お試しすることをおすすめします
記事を最後までお読みくださり、感謝しています!
このブログをお読みのあなたは、きっとバスケの悩み、特にチームづくりのことでいろいろと悩んでいることでしょう。
そんなあなたはぜひ「バスケの大学メルマガ」をのぞいてみてください。
同じように指導に悩み、解決してきたわたしが、チームづくりのノウハウをお伝えします。
最初の1通目で「練習メニューの作り方」という特典動画もプレゼントしてます。