Voicy&インスタ

声は出すものじゃなく、出ちゃうもの 24-1-25 #145

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事はラジオの原稿です。

この放送は、Voicyでお話ししています。ぜひお聞きください。

 

声が出ません

わたしは、メルマガの読者さんなどから毎日のように質問をもらいます

そのなかで、かなり多くの方が悩んでいるのが、「声」です

うちのチームは声が出ません

出せって言っても出ません

どうしたらいいのでしょうか?

これは本当によくもらう質問です

楽しければ出ちゃう

わたしは声を「集中力のバロメーター」だと思っています

集中というより、熱中、という言葉の方がわかりやすいかもしれません

生徒が楽しくバスケに熱中していれば「やった!」とか「パスして!」とか、自然に声は出ちゃうものなのです

だから「声出せ!」と言ってるのは、料理を振る舞っておきながら「おいしいって言え」と言ってるようで、なんだか的外れに思えます

つまらないと出ない

声が出ないときは、どうしたら声を出せるのか?と考える前に、「きっとこの練習はつまらないんだな」と考えましょう

練習で楽しいことがすべてではありません。成果を出すことが練習の目的です

しかし、楽しく熱中している方が良い成果が出やすいこともまた事実です

「しーん」とした練習は、コーチが空気を読んで修正すべき合図なのです

よく声が出る状況

では、つまらない状況を修正するヒントとして、以下の3つをあげます

わたしの指導経験上、よく声が出るのはこんな時だ、という3つです

  1. 勝てそうな競争
  2. 鬼ごっこ的なスリル
  3. 不便を設計する

 

勝てそうな競争

あと5秒で間に合う!

あと1本入れればクリア!

ついに同点!

こんな時は本人も周りも「がんばれ!」って盛り上がります

うまくいった時は「やった!」とガッツポーズがでます

練習に勝てそうな競争を設計してみましょう

鬼ごっこ的なスリル

これも競争に似ていますが、もうちょっと遊び的な要素です

つかまっちゃう

落っこちちゃう

あ、あぶない

こんな要素を入れると声は出ます

試しにウォームアップを鬼ごっこにしてみましょう。その効果をすぐに実感できます

不便を設計する

かなり見落としがちなのがこれです

練習をわざと失敗しやすく設計しましょう

コミュニケーションは不便からしか生まれないのです。問題がなければ、人は話し合う必要などないからです

難しいコーディネーショドリル

連続10本成功のシュート

30秒1点負けてる5対5

練習は成功体験より失敗体験が大事です

今日の参考文献

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ぜひ手に取ってお読みください。

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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