Voicy&インスタ

戦術の合言葉「接近・連続・展開」 #115 23-12-24

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事はラジオの原稿です。

この放送は、Voicyでお話ししています。ぜひお聞きください。

 

早稲田ラグビー

わたしは早稲田大学の出身です

早稲田はラグビーがとても有名な大学です

多くの歴代監督がいますが、わたしが著書を通じてとても影響を受けた方がいます

大西 鐵之祐先生です

早稲田のバスケ部もラグビー部も共通することが「組織で戦う」というモットーです

多くのチームがリクルート面で充実する中、早稲田は必ずしも毎年リクルートがうまくいく条件の大学ではありません

一方で、そのチーム状況を強みに変えるため、組織力を高めて、戦略を立てて勝利を目指すのが早稲田の伝統になっています

縦の明治、横の早稲田

早稲田のラグビーは、永遠のライバル明治大学と比較をされてきました

大型のフォワードで「前へ」押すことを武器とした明治に対して、早稲田は戦術で対抗

  • 力の明治、技の早稲田
    縦の明治、横の早稲田

という表現からして、両者のチームカラーがわかってもらえると思います

接近・連続・展開

早稲田ラグビーの名将、大西 鐵之祐先生の理論に「接近・連続・展開」があります

ラグビーの素人であるわたしですが、その著書から抱いたイメージでは

  1. 相手ディフェンスに接近して、引きつける
  2. 連続して動いて、ボールを止めない
  3. 広いスペースにボールを展開させる

という流れでトライする戦略だと理解しています

そしてこれらは、バスケもまったく同じだと感じています

接近

ボールをゴールに接近させる。これがオフェンス戦術の目的です

バスケ用語でいえばペイントアタックです

  1. ポストアップ
  2. ドライブ
  3. カッティング

この3つを駆使して、ボールをゴールに接近させていくのです

ディフェンスの立場であれば、相手の接近を止めることが第一になります

連続

ボールをゴールに接近させたいのですが、相手もディフェンスします。1回の攻めで接近できることはほとんどありません

であれば、2回、3回と攻めを連続させることが大事です

  • ポストアップした
  • ドライブをした
  • カッティングをした

という人の動きが絶えず続いていれば、それは良いオフェンスになります

展開

接近するために、人の動きが連続する

その結果、ボールの動きが展開されます

  • インサイドから、アウトサイドに
  • 右サイドから、左サイドに

ボールは人より早く、ボールは疲れません

どんどんボールが展開されれば、ディフェンスはついていけずに、崩壊します

自分のチームをふり返ろう

  • 接近・・・ペイントアタックできているか
  • 連続・・・人の動きが連続してるか
  • 展開・・・ボールがインアウト、左右に飛ぶか

この3点がすべて「○」であれば、きっとあなたのチームのオフェンス戦術は成功します

逆に、何か1つ「×」があるとすれば、そこに改善の余地があるのです

ふり返りのキーワードとして「接近・連続・展開」をぜひ覚えておいてください

というお話です

ぜひインスタの方でも復習してくださいね

今日の参考文献

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ぜひ画像をタップして、手に取ってみてください

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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