Voicy&インスタ

バスケを嫌いにさせるたった1つのコツ #104 23-12-13

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事はラジオの原稿です。

この放送は、Voicyでお話ししています。ぜひお聞きください。

 

質問いただきました

Voicyのコメント欄で以下の質問がありました

ミニバスの保護者です

息子のチームの練習時間が長すぎる気がします。

土日は基本的に4時間半、長ければ7時間以上です

逆効果な気がするのですが、どう思いますか?

指導者の熱意がすばらしい

わたしは個人的に、長すぎる練習は、短すぎる練習以上に良くないと思っています

しかし、平日に加えて、土日に長時間練習を行う指導者の熱意は、すばらしいと思います

自分の中で最善を尽くしている、その指導者の熱意を否定するつもりはありません

そのうえで、わたし個人の考えを述べさせてもらいます

よくある相談

中高の教員として、面談などで保護者から受ける相談で、ダントツの1位はこれです

「先生、うちの子はぜんぜん勉強しません」

「家ではゲームばっかりやっています」

なぜ、多くの家庭がこの悩みを持つのでしょうか

一言でいうと、勉強はつまらなく、ゲームはおもしろいからです

なぜゲームはおもしろいか

バスケ指導者としては、まるでゲームのように「家ではずっとバスケばっかりやってます」と言われたらこんなに嬉しいことはありませんよね

では子どもにとって、なぜゲームはそこまでにおもしろいのか。いろいろあると思いますが

  1. 目的がはっきりしている
  2. 自分の思い通りできる
  3. 成長が実感できる

言語化するとこのようなところだと思います

強制力

勉強にやる気が出ないのはこの逆だからです

  1. 何のためにやるのかわからない
  2. できないこと、苦手が多い
  3. 成長が実感できない

加えて、親や教師からの強制力が働きます

「宿題やったの?」

「勉強しなさい」

「ゲームなんかやめなさい」

これらが重なって嫌いになるんだと思います

ゲームを嫌いにするならば

もし、子どもたちからゲームを嫌いにさせるのであれば、1つの方法はゲームを親が強制することです

今日は〇〇時まで必ずゲームをやりなさい

ここまでクリアしなきゃ寝ちゃダメです

休憩しちゃいけません

これじゃなくて、あのゲームをやりなさい

勉強なんてしないで、ゲームをしなさい

これを年中言っていれば、子どもはゲームを嫌いになるでしょう

努力量

一流の選手は結局、バスケに費やした時間がどれだけ長く持てるかです

イチローは365日、寝る前に10分の素振りをした。だからイチローになれた

努力量が圧倒的な人だけが一流になります

であれば、チーム練習の目的は「帰ってからもずっとバスケのことを考えちゃう子にする」の一点に尽きます

長すぎるチーム練習は、お腹いっぱいの状態にしてしまう可能性が高いです

24時間バスケを考える子に

練習が終わった時に「え?もう終わり?」

休みの日は「練習したいなあ。うちは練習が少なすぎるよ」

練習中は「待ってました!」と張り切って練習

帰り道は友達とバスケの話を楽しそうにする

家ではハンドリングをしたり、バスケの動画を調べたりする

「うちの子は(バスケという)ゲームしかしないんです」にすることが、チーム練習の目的です

であれば、長すぎる練習よりも、短すぎる練習の方がよい、とわたしは考えます
というお話です

インスタでも復習できます。ぜひご活用くださいね

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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