こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

YouTubeのコメント欄で、これから高校の教員になり、バスケの指導をしたいという方からご質問をいただきました。

「試合中のメンバーチェンジは、どのように考えればいいですか?」

これは、指導者としてかなり悩むところだと思います。

わたし自身、若い頃は「そろそろ交代した方がいいかな」「1回休ませた方がいいかな」と、なんとなく選手を代えてしまうことがありました。

でも今は、選手交代にはある程度はっきりした基準を持つようにしています。

 

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まず「理想の5人」を言葉にする

最初に考えたいのは、自分がどんなバスケットをしたいのかです。

バスケットボールは、野球のピッチャーやサッカーのゴールキーパーのように、ポジションがルールで決められているわけではありません。

ガード1人、ウイング2人、インサイド2人でもいい。

ガードを2人置いてもいいし、5人全員がガード・フォワードのようなチームでもいい。

ここに正解はありません。

まず指導者が「自分はこういう5人で戦いたい」という理想を描くことです。

そして、その5人を選んだ理由を言葉にします。

たとえばポイントガードなら、

  • 声を出してチームを動かせる
  • ボールを失わない
  • 必要な場所へパスを届けられる
  • オフェンス、ディフェンスの司令塔になれる

というように、そのポジションで何を求めるのかを明確にする。

これができると、選手にとっても「何ができれば試合に出られるのか」がわかります。

わたしは、この言語化がとても重要だと思っています。

ローテーションを先に作っておく

理想の5人が決まったら、次にそれに続く5人を考えます。

つまり、ある程度「2セット」を作っておくわけです。

ガードの次はこの選手。
ウイングならこの選手。
インサイドならこの選手。

ここまで決まっていれば、試合中に慌てて「誰を入れよう」と考える必要がなくなります。

人数に余裕がなければ、ガード1人、フォワード1人、センター1人を控えにして、8人程度のローテーションでもいいでしょう。

体力を考えると、できれば8人以上。
余裕があれば10人前後。

わたしの経験では、逆に12人以上を細かく回そうとすると、メンバーチェンジがかなり難しくなります。

大事なのは、全員を平等に使うことではなく、

「この役割なら次は誰」

という準備をしておくことです。

交代する3つの基準

では、実際に何を見て選手を代えるのか。

わたしは大きく3つあると思っています。

1. 疲労

疲れて明らかにパフォーマンスが下がっているなら、1回ベンチに下げる。

2. 戦術理解

チームとしてやってほしいことができていなかったり、シュートを続けて外して頭がパニックになっていたりするなら、1度外から試合を見せてあげる。

3. ファール

特に序盤でファールが重なれば、後半まで試合に残すために交代が必要になります。

そして、最後に覚えておきたいことがあります。

選手交代は、監督の権利であって義務ではない。

ということです。

まだ十分にプレーできている。
チームもうまくいっている。

それなのに、

「そろそろ代えなきゃ」
「この子も使ってあげなきゃ」

という理由だけで交代すると、ゲームの流れが一気に変わることがあります。

20点差あった試合が、交代をきっかけに8点差になれば、試合はもうわかりません。

もちろん、いろいろな選手に経験を積ませることは必要です。

でも、勝つことを目的にしている試合であれば、わざわざチーム全体の質を下げる交代をする必要はない。

わたしはそう考えています。

まずは自分の理想の5人を描く。
その役割を言葉にする。
そして次に出る選手を準備しておく。

そのうえで、

  • 疲労
  • 戦術理解
  • ファール

を見ながら交代を判断する。

メンバーチェンジも「なんとなく」ではなく、基準を持つことでずいぶん整理されます。

ぜひ、ご自身のチームでも、

「うちのチームでは、何ができる選手を試合に出すのか」

を1度言葉にしてみてください。

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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