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「お気に入りの子」を作る指導はあり?なし?

「お気に入りの子」を作る指導はあり?なし?

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

今日のテーマは――「お気に入りの選手」について。

インスタグラムにこんな質問をいただきました。

私は過去にコーチ経験のある保護者です。

お気に入りの子を作る指導者はどう思いますか?

ミスをしても出し続けられる子、
1度のミスで交代させられる子。

同じミスをしても笑って済まされる子。
その子と同じミスをしても強く怒られる子。

我が子はすごく怒られるタイプですが、
顧問から「まだできると思うから言い方もきつくなる」と話をされたそうです。

ただ、親から見ても「あの子はミスしても出し続けられるのか」と思ってしまいます。

練習試合後の自主練でも子ども同士で
「俺がミスしたら交代だよ。あいつはお気に入り枠だからな」
なんて雑談が出てしまうほどです。

そんな状況をどう思いますか?


三原の答え

まず結論から言います。

「お気に入りの選手を作ること」――これはコーチの仕事です。

ここだけ切り取ると「え?差別じゃないの?」と思われるかもしれません。
でも私が言いたいのは、決してひいきをするという意味ではありません。

コーチの目的は 試合に勝つこと です。
その過程で子どもたちが成長していくことに価値があるんです。

バスケットでいうなら「勝つために役割を果たせる選手」。
その子は必然的にコーチのお気に入りになります。


方針と役割を示すのが仕事

チームはエースだけでは成り立ちません。

シュートを決めたい、得点を取りたい、活躍したい。
子どもたちはみんなそう思います。

でも、チームにはいろんな役割が必要です。
リバウンドを取る人、ボールを運ぶ人、ディフェンスを頑張る人。

コーチはまずチームの方針を示します。
「うちはこういうスタイルで戦う」
「だから君にはこの役割を求める」

そうやって説明するのが大事です。

その役割をきちんとこなしてくれる子。
方針に従ってプレーしてくれる子。
それが「お気に入り」になるのは当然です。

つまり、お気に入りを作るとは 役割を果たす選手を増やす作業 なんです。


問題は「説明不足」

今回のご質問のように、
「ある子はニコニコされて、ある子は1回で交代」
「こっちは怒られて、あっちは許される」

こういう状態はよくありません。

なぜなら、基準がはっきりしていないからです。

人間関係の9割は「内容」ではなく「説明不足」が原因でこじれます。
コーチが基準を示さないまま選手を扱えば、
「お気に入りだから出てる」と思われても仕方ないのです。


合意形成を続けること

大切なのは、方針と役割を繰り返し伝えることです。

100%全員が納得するのは無理です。
でも51%――つまり半分以上が「まあそれならやってみよう」と思えるように説明する。

その合意形成を続けていくのがコーチの仕事です。


まとめ

「お気に入りの子」を作るのはアリかナシか?

答えは――アリです。

ただし、それは「役割を果たす選手をお気に入りにする」という意味。

方針を示し、役割を明確にして、説明を欠かさない。
そうすれば「お気に入り=ひいき」ではなく「信頼される選手」という形になります。

今回のご質問は、私自身も考えさせられるテーマでした。
私もまだまだ未熟ですが、1日1mmでも前に進めるように取り組んでいきたいと思います。

ご質問ありがとうございました。

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三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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