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【選手の調子が上がらないとき】コーチとして、あなたにできること

【選手の調子が上がらないとき】コーチとして、あなたにできること

こんにちは、三原です。
今日も読んでくださってありがとうございます。

今回は「選手の調子が上がらないとき、コーチとしてどう接するべきか?」というテーマでお話しします。

きっかけは、メルマガの読者さんからいただいたご相談です。
U12とU15のクラブチームでコーチをしている方で、なんと、そのチームにはご自身の息子さんも所属しているとのこと。

ありがたいことに、日々YouTubeやワークアウト動画を見て参考にしてくださっているそうで、本当にうれしいかぎりです。

そんな中で届いたお悩みがこちらでした。


息子がスランプ。コーチとして、父親として、どう接するべきか

最近、息子さんの調子が落ちてきていて、ワークアウトでも、試合でもミスが増え、他のコーチから注意される場面も多くなっているそうです。

父親であり、コーチでもある立場で、息子とたくさん話をしているけれど、なかなかうまくいかない。技術というより、メンタルの面で落ち込んでしまっているようで、声をかけても届いていない感じがする……。

「どうしたら、この状況を変えてあげられるのか?」

そんな真剣な気持ちが、文章からもひしひしと伝わってきました。


まず、話を「する」よりも、話を「聞く」

まず、最初にお伝えしたいのはこれです。

指導する前に、話を聞いてあげること。

これ、本当に大事です。

周囲のコーチや保護者がいろんなアドバイスをしているかもしれませんが、「聞いてあげる人」はいるでしょうか?

もし、息子さんの話をちゃんと「聞いてくれる人」がいなかったら、それだけで苦しくなりますよね。

言葉じゃなくて、ただ「聞いてもらえること」で、ふっと楽になることってあります。
その役割ができるのは、まぎれもなく、父親であり、コーチであるあなたなんです。


壁にぶつかるのは、当たり前。むしろ、成長のチャンス

次に大切な視点はこれです。

上には上がいる。だから壁にぶつかるのは当然のこと。

今まで自信を持っていたプレーが通用しない。
うまくいかない。
怒られる。

こんな経験は、実はすごく貴重な体験なんです。

失敗とか、スランプって、「回り道」ではなくて「一本道の途中」なんです。
むしろこの道を通らないと、成長なんてできない。

「だから今、君は強くなっている途中なんだよ」

って、ぜひ伝えてあげてください。


スランプこそ、やるしかない。

ときどき、「何もしない方がいい」「少し休ませよう」という声もあります。
でも私は、こう思っています。

練習しないで、うまくなることは絶対にない。

どんなときも、「続けること」が一番の特効薬です。
ただし、やみくもにがんばるのではなくて、今の自分に必要なことを見つけてやる。

そのためのヒントを、いくつか紹介します。


1.まずは、脚力。地味だけど、絶対に必要。

今のプレーが通用しない原因の一つに、「脚力」があるかもしれません。

相手が強くなると、体の強さやスピードがものを言います。
でも、これは一夜でどうにかなるものではありません。

だからこそ、

「毎日1%の積み上げ」

この考え方が大事です。

スクワット、ラダー、フットワーク。
地道に続けていくことで、半年後、1年後に大きな差になります。


2.プレーを動画で一緒に見よう

練習でできたことが、試合でできない。
そういうことって、よくあります。

だからこそ、

自分のプレーを客観的に見ることが大事。

動画で振り返るのがおすすめです。

うまくいかなかった場面、ファウルになった場面、
「あのとき、どう動いていたかな?」
一緒に見て、一緒に考えてあげてください。

これはプロのチームでもやっている基本です。


3.苦手なことにチャレンジしよう

スピードがあるなら、それを生かすプレーばかりしたくなりますよね。
でも、それだけでは伸び悩みます。

苦手なことをやるタイミングが「今」なんです。

たとえば、外のシュートが苦手なら、そこに挑戦する。
プレーの幅を広げる。
小学5年生なら、まだまだ何にでもなれます。

「今までの得意を伸ばす」ではなく
「これからの可能性を広げる」練習を、ぜひしてみてください。


最後に:コーチは、寄り添う人であれ

選手が悩んでいるとき、コーチができることは意外とシンプルです。

  • 話を聞く

  • 一緒に振り返る

  • 苦手にチャレンジする勇気を持たせる

この3つを大事にして、スランプを一緒に乗り越えてあげてください。

とにかく「聞くこと」。
ここからすべてが始まります。

コーチというのは、命令する人ではなく、「伴走する人」なんですよね。

 

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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