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実は間違いやすいバスケの「集中」とは?【バスケの大学・三原学】

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事はラジオの原稿です。

※音声で聞きたい方はこちら

実は間違いやすいバスケの「集中」とは?

こんにちは、三原です!
いつもありがとうございます。

今日のテーマは「実は間違いやすい集中の定義」について。
「集中しろ!」とか「今ここに集中!」とか、指導者が選手に言うこと、よくありますよね?
でも実は、これ、間違ってることが多いんです。

今日はこのテーマについて掘り下げていきます!

バスケは競争?それとも闘争?

この話のきっかけは、日本バスケットボール協会(JBA)の指導者講習会。
講師として登壇された鈴木良和さんが、「バスケは競争じゃなくて闘争だ」という話をされていました。

バスケットボールは「競争」なのか「闘争」なのか?
競争というのは、相手がいなくても成立するスポーツのこと。
例えば、陸上の100m走、水泳、体操競技などですね。
一方で「闘争」は相手がいるスポーツ。
サッカーやラグビー、格闘技などがこれに当たります。

バスケットボールはどっちなのか?
答えは明確で、「闘争」なんです。

なぜなら、バスケットボールは相手がいて、プレーを妨害されるスポーツだから。
陸上や水泳なら、自分の技術に集中すればいいですが、バスケでは相手の動きによって自分のプレーが変わります。

つまり、「競争スポーツのように自分のパフォーマンスだけに集中してはいけない」んです。

バスケにおける「集中」とは?

一般的な「集中」とは、自分の内側に意識を向けて、ひとつのことに没頭すること。
例えば、100m走なら、自分のフォームやスタートに意識を集中する。
体操なら、自分の演技に全集中する。

でも、バスケットボールでそれをやると、周りが見えなくなります。
相手は邪魔してくるし、味方の動きも変化するのに、自分だけのプレーに集中していたら、適切な判断ができなくなります。

だから、バスケットボールにおける「集中」とは、「周りをしっかり見て、状況に対応できる状態」なんです。
一見、キョロキョロしているように見えるかもしれませんが、それこそがバスケにおける本当の集中!

指導者の「集中しろ!」は逆効果?

指導者が「集中しろ!」と言うとき、多くは「目の前のプレーに集中しろ」という意味で言っていると思います。
でも、実際は「周りをしっかり見て、状況に適応しろ!」と言うべきなんです。

例えば、子どもが授業中に鉛筆をいじったり、周りをキョロキョロしていたら、先生は「集中しなさい!」と言いますよね?
でも、バスケでは逆に、その「キョロキョロ」が必要なんです。

試合中に「集中しろ!」と言われて、逆に周りが見えなくなってしまう選手も多い。
だから、「集中しろ!」じゃなくて、「周りを見ろ!」と言ったほうが適切なんです。

具体的な練習方法

では、どうやって「バスケにおける集中力」を高めればいいのか?

それは「相手に影響を与えるプレー」を意識すること。

例えば、ただスクエアパスを繰り返すような練習をしても、実際の試合では役に立ちません。
試合では相手が邪魔をしてくるので、それに対応する力をつける必要があります。

そのために、ディフェンスをつけた状態でのパス練習や、状況判断が求められるドリルを多く取り入れることが大切です。

まとめ

・バスケットボールは「競争」ではなく「闘争」のスポーツ
・「集中」とは、自分の動きに没頭することではなく、周りをしっかり見ること
・「集中しろ!」ではなく、「周りを見ろ!」と指導することが大切
・相手がいる状況での練習を増やし、適応する力をつける

これを意識することで、試合中のプレーの質が格段に上がります。

今日の話が少しでも参考になれば嬉しいです!

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三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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