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0か100か?は危険な思考法です 25-1-17 #476

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事はラジオの原稿です。

※音声で聞きたい方はこちら

 

0か100か?考え方を変えるだけで成長が加速する理由

今日は「0か100か」という思考がいかに危険か、そしてその代わりに「普通という選択肢」を持つことの重要性についてお話しします。

このテーマのヒントになったのは、樺沢紫苑先生の著書『19歳までに手に入れる7つの武器』。精神科医の先生が提唱する考え方を参考にしつつ、私自身の指導現場での実践例も交えて解説します。


0か100かの落とし穴

私たちはしばしば物事を「白か黒か」で判断しがちです。

例えば…

  • 「今日の授業、分かりましたか?分かりませんでしたか?」
  • 「うちのチームは強いですか?弱いですか?」
  • 「あなたの人生、最高ですか?それとも最悪ですか?」

こうした問いには、実際のところ「どちらでもない」状態が多いはず。しかし、0か100かで考えると思考が極端になり、特にネガティブな方に偏りがちです。


普通という選択肢を持つ

「普通」という答えがあるだけで、選択肢が広がります。

例えば、「授業が分かったか分からないか」という質問ではなく、以下のように数値化して聞いてみるとどうでしょう?

  • 分かった度合いを1〜5で示してもらう(5が完全に理解、1が全く理解できない)

すると、ほとんどの生徒が「3」や「4」といった答えを示します。この結果から「どの部分が分かりにくかったか」や「どう改善すべきか」を具体的に話し合えるのです。


数値化の実践例

私が授業や練習で取り入れている手法をご紹介します。

  1. 質問を投げかける 「今の練習方法、どれくらい分かりましたか?」
  2. 手を挙げて数値を示してもらう
    • 5: 完全に分かった
    • 1: 全く分からない
  3. 結果に基づいて対話を深める
    • 「2や3を選んだ人、どこが分からなかった?」
    • 「4を選んだ人、何が補足できたらもっと分かった?」

思考の幅を広げるために

「好きか嫌いか」「賛成か反対か」という二極化ではなく、「どれくらい好きか」「どこに賛成でどこに反対か」と考えるクセをつけると、成長に繋がります。

例えば…

  • チームの練習内容について生徒に「1〜5」で評価してもらう
  • 今日の自分のコンディションを1〜5で示してもらう

こうした数値化は、指導者にとっても生徒にとっても、現状を客観的に見つめ直す良い機会になります。


結論:日常に「普通」を取り入れよう

私たちが日々の活動で見失いがちな「普通」という選択肢。しかし、そこに目を向けることで、成長のプロセスがより明確になります。

次回の授業や練習で、「0か100か」の問いではなく、「普通」を含めた数値化を試してみませんか?

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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