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【質問回】シューターの条件とは? 24-11-25 #433

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事はラジオの原稿です。

この放送は、Voicyでお話ししています。ぜひお聞きください

 

シューターの条件とは?単なるシュート力だけでは生き残れない時代の必須スキル

こんにちは、三原です。

高校バスケを20年指導してきた経験から、シューターの条件について考えをまとめてみました。

きっかけは、高校2年生の方から「シュート力以外に必要なことは何ですか?」という質問をいただいたことです。

チームづくりは日々、試行錯誤の連続ですが、この質問にはすぐに答えが浮かびました。

シュートの制度は当たり前、その上でなにが必要か

まず最初に確認しておきたいのは、シュート力は大前提だということです。

シューターと呼ばれる選手は、少なくともオープンのシュートを50%以上は入れられなければいけません。

練習でフリースローを10本中7本以上、決められる。

これが最低ラインです。

ただし、これは当たり前のことなので、これだけでは全く足りません。

相手のエースを止められるディフェンス力がほしい

シューターというポジションは、オフェンスではある意味、一番楽なポジションです。

極端な話、コーナーに立って、パスが来るのを待っているだけでもいい。

その分、体力は余るはずです。

その余った体力を使って、相手のエースを守る。これが理想的なシューターの姿です。

シューターは、チームの中で一番ディフェンスが上手くなければいけない。

そう私は考えています。

スクリーナーになることで、自分のシュートチャンスを作る

あなたが本当に優れたシューターになれば、相手チームはあなたを徹底マークするでしょう。

フェイスガードやディナイ、ダブルチーム。

様々な方法であなたにボールを持たせないようにしてきます。

そんな時に必要なのが、スクリーンを使うスキルです。

でも注意してほしいのは、スクリーンを「使う」だけじゃないということ。

自分が「かける」側になることが大事です。

スクリーンは味方をノーマークにするんじゃない。自分がノーマークになるためにかけるんです。

ステフィン・カリーを見てください。世界一のシューターと言われる彼は、実はスクリーンを上手にかけます。

シューターと呼ばれないことを目指す

最後にお伝えしたいのは、「シューターと呼ばれないようにする」ということです。

これは少し意外に聞こえるかもしれません。

でも、シューターという呼び方には「あいつはシュートしか打てない」というニュアンスが含まれています。

もちろん、シュートが得意なことは武器です。

でも、それ以外の技術も磨いて、チームのエースと呼ばれる存在を目指してほしい。

シュートが上手いだけじゃない。

ディフェンスもできる。オフボールの動きも一流。

そんな「オールラウンドプレイヤー」になることが理想です。

理想のシューター像を目指して

ここまで、シューターの3つの条件をお伝えしました。

  1. ディフェンスでチームナンバーワンになる
  2. スクリーナーとして味方を助ける
  3. シューターの枠を超えた選手になる

私が20年間、様々な選手を見てきた中で、この3つを兼ね備えた選手は本当に少なかったです。

でも、この3つを意識して練習すれば、必ずチームの主力になれます。

高校2年生の質問者の方、そしてこの記事を読んでくださっているみなさん。

バスケットボールに完成形はありません。

ぜひ、理想のシューター像を目指して、日々の練習に励んでください。

私も指導者として、みなさんの成長を楽しみにしています。

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三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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