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速攻で外から打つのはもったいない?

速攻で外から打つのはもったいない?

こんにちは、三原です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

さて今日は、速攻(トランジションオフェンス)についてのお話です。
テーマは、「外から打つのはもったいない?」という疑問にお答えします。


まず確認しておきたいのは、速攻の理想はレイアップで終わること。
ゴール下のシュートは確率が高く、何より簡単に点が取れます。

ですが、強いチームほど「ノーレイアップ」を徹底してきます。
つまり、レイアップだけは絶対にさせない守りをしてくるんですね。

となると、無理に突っ込んでハードショットを打つよりも、
一歩手前のエルボー(ハイポスト付近)でフリーになってジャンプシュート。
この選択のほうが、実は賢いんです。


速攻の場面で外のシュートを打つのはもったいない、と思うかもしれません。
昔のわたしもそうでした。

でも冷静に考えると、フリーで打てるシュートはなかなかないんです。
特にハーフコートオフェンスでは、完全なノーマークはめったに生まれません。

だからこそ、速攻でフリーになったタイミングでシュートを打つことには大きな価値があります。
しかもオフェンスリバウンドに飛び込めば、数的有利なので取り返しもききやすい。

つまり、「外からでもフリーなら打っていい」というのが、今のわたしの考えです。


次に、速攻の場面で人数が合わないときの判断について。
たとえば、自分1人で攻めていて、相手ディフェンスが2人、3人と戻ってきている。
そんなときは、無理にシュートを打たないことです。

仲間があと1人でも走ってくるのを待って、2対1や3対2を作ってから攻める。
これが基本です。

特に自分より背の高い相手がセーフティについていたら、無理にレイアップに行くよりも、
1回止まって、落ち着いてシュートセレクションを考える方が得点の確率は高まります。


では、2対1や3対2になったら、どう攻めるのが正解か。

もくじ(クリックでジャンプします)
  1. 2対1の場合
  2. 3対2の場合
  3. 最後にお知らせ

2対1の場合

原則はシンプルで、「目の前にディフェンスがいたらパス、いなければドリブル」。
これだけ覚えておけばOKです。

例えば、ドリブルで進んでいって目の前にディフェンスが来たら、
隣の選手にバウンドパスを通せば、それでレイアップです。

ただし、強いチームは出るふりをして下がるなど、トリッキーな守りもしてきます。
そういう場合は、無理にゴール下に行かず、
手前で止まってエルボー近辺からジャンプショットを打つのがいいでしょう。

シュートを打っても、味方と2人でリバウンドに行けば取り返せますから、
この判断は間違いではありません。


3対2の場合


トップからサイドにパスを流すと、ディフェンスは自然と反応します。

前に出るディフェンスと、ゴール下を守るディフェンスが縦に並んでいることが多いので、
このタイミングで、パスを出した選手がエルボーでボールをもらうと、
そこが「ガラーン」と空くんです。

その位置でシュートを打つか、ディフェンスが出てきたらゴール下の仲間に合わせるか。
この判断を素早く行えば、かなり高確率で得点できます。

リバウンドも3人いれば、オフェンスの方が有利です。


まとめます。

  • 速攻の理想はレイアップ。でも強い相手はそれをさせてくれない。

  • だからこそ、手前のミドルシュート(エルボー)をしっかり決める力が必要。

  • フリーなら、外からのシュートもどんどん打ってOK。

  • ただし、シュート力がある選手に限ります。3割〜4割入るなら打っていい。

  • 1対1は無理しない。味方を待って2対1や3対2に持ち込むのが賢明。


バスケットの指導では、「信じたものしか力にならない」とわたしは思っています。
昔は、「とにかくレイアップに行け!」と選手に言っていました。
でも、それでは勝てない現実もある。

だからこそ、今は「一歩手前のミドルシュートを確実に決める」
という新しい選択肢を、あなたのチームにも取り入れてほしいと思っています。

この考えが、少しでもあなたの指導のヒントになればうれしいです。

 

最後にお知らせ

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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