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【内容よりも説明不足】保護者から選手起用のご意見をもらったとき

【内容よりも説明不足】保護者から選手起用のご意見をもらったとき

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

今日は「保護者クレーム対話」というテーマで、保護者の方との関係についてお話をします。

あるメルマガの読者さんであり、研究室のメンバーさんから、非常に丁寧なメールをいただきました。その方には個別に心を込めて返信しましたが、似たような悩みを持っている方は多いと思うので、内容を伏せつつ、本質的な部分だけ共有します。

こんな質問でした。


ミニバスのコーチです。Aさんは入団してわずか半年ですが、身体能力が高く、下の学年ながら試合に使っています。するとある保護者から、「なぜ後から入ったAさんを使って、うちの子は使わないのか。納得できない」と言われました。

私の目から見て明らかにAさんの身体能力は高いのですが、それが分かってもらえず、最後には「年功序列であるべきだ」というような意見まで出てきて、正直呆れてしまいました。

振り返ってみると、自分の感覚だけで選手起用を決めていることもあるので、他の人の意見もあるとは思います。ただ、こういったことを言われると、正直、コーチとしてのモチベーションが下がってしまいます。


こういう悩み、指導者なら誰でも経験あるのではないでしょうか。
私も過去に何度も、こういうご意見をいただいたことがあります。

で、自分なりに昔は「失敗したなぁ」とか「もっと上手くやれたなぁ」と思うことは数えきれないほどあります。

その経験を踏まえて、誠実にこの問題に答えるなら、私の結論は2つです。


① トラブルの原因は「内容」ではなく「説明不足」

今日ぜひ覚えて帰っていただきたいのは、**「トラブルの多くは、内容よりも説明不足で起きている」**ということ。

これは本当に大事な視点です。

コーチは最終的に「私はこう思った」と決断する立場です。その上で、「なぜならこうだから」と説明することが、ものすごく重要になります。

基本的に保護者に対して何かを説明する義務はないと思います。でも、子どもたちに対しては日頃からこう伝える必要があります。

「君はこういうプレーができるから、今度の試合ではこうしてほしい」
「今回はこのポジションで出てほしい。なぜならこういう理由があるから」

こうした日頃のコミュニケーションが、子どもを通じて保護者にも伝わります。

だから、「保護者対応」ではなく「生徒対応」をしっかりやることが、結果的に一番の防御策になります。


② 年功序列は「考慮してもいい」

スポーツの世界に「年功序列」なんて関係ない、コートの上では学年も年齢も関係ない。そう思う方も多いと思います。

でも、私は小学生・中学生のうちは「よっぽどの実力差がなければ上級生を優先してもいい」と思っています。

なぜなら、小学生にとっての1年は、ものすごく重いからです。

10歳と11歳の1年。12歳の中の1年。社会人になれば年齢差なんて気にされません。でも、小学生のうちの1年は、精神的にも身体的にも、大きな違いがあると私は感じています。

だから、上級生を尊重するっていう判断も、決して間違いじゃないと思うんです。


最後に

繰り返しになりますが、
「トラブルの原因は、内容よりも説明不足」

これが私が現場でたくさんの失敗をして学んできた結論です。

同じ活動をしていても、同じ決断をしても、それをちゃんと「私はこう思っているから、こうした」と伝えること。

説明が足りないと、疑念につながり、クレームにつながります。

このことを、ぜひあなたにもお伝えしたくて、今回はブログにしました。

少しでもお役に立てればうれしいです。

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三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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