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インサイドアウトがチームを変える理由

インサイドアウトがチームを変える理由

こんにちは、三原です。
いつもブログを読んでくださって、本当にありがとうございます。

今日は「インサイドアウトの重要性」というテーマでお話します。
これは、わたしが長年指導の現場で強く感じていることですし、先日の女子日本代表の試合を見て改めて「やっぱりそうだな」と確信したことでもあります。
ぜひ最後まで読んで、あなたのチーム作りのヒントにしてもらえたら嬉しいです。


インサイドにボールを入れると確率が上がる

まず結論から。
1回インサイドにボールを入れると、外のシュートの確率が上がる。
これが、わたしが伝えたいことのすべてです。

先日、女子日本代表の強化試合がデンマーク戦で行われました。
初戦は65対65の引き分け、2戦目は89対55で快勝。
何が違ったのかというと、3ポイントシュートの確率が26%から45%に上がったんですね。

それを可能にしたのが「ゴール下への積極的なアタック」でした。
ディフェンスが収縮し、外がノーマークになる。
これがインサイドアウトの威力なんです。


シュートの確率を決める3つの要素

わたしはシュートの確率は「姿勢のブレ」に比例すると考えています。
シュートには大きく3つの形があります。

  1. 正面からのパスを受けてのシュート

  2. 横からのパスを受けてのシュート

  3. ドリブルからのシュート

この中で一番確率が高いのは、正面からのパスです。
構えた姿勢を崩さず、そのまま打てるからです。
次が横からのパス。
そして一番ブレやすいのが、ドリブルからのシュートです。

つまり、インサイドにボールを入れ、そこから正面へのキックアウトパスをもらう形が、最も効率的に得点につながります。


小さな選手でもできる「疑似ポスト」

「うちはビッグマンがいないからインサイドは無理」
そんな声が聞こえてきそうです。
わたしの教えているチームもそうです。
背の高い留学生も、フィジカルに優れた選手もいません。

それでも、インサイドにボールを入れる工夫はできるんです。
わたしがよく使うのは「疑似ポスト」という考え方です。

ポストプレイヤーがローポストやハイポストで構えて待つのではなく、動きの中でカットしてポストに入る。
スクリーンを使って動きながらインサイドに入り、そこにボールを供給するんです。

例えば、5番の選手がコーナーにいて、4番がトップにいる。
ウイングにボールがあるときに、5番がアップスクリーンをかけて4番がカットインする。
こうすれば、背が低い選手でもポストアップのような形が作れます。

疑似ポストは、発想次第でいくらでも作れるんですね。
大事なのは「必ず1回中にボールを入れる」というコンセプトをチーム全員で共有することです。


強い相手こそインサイドを狙え

相手が強くなると、どうしても外からのシュートやドリブル突破ばかりに頼りがちです。
インサイドに入れようとしても、簡単には通らなくなるからです。

でも、そんなときこそ「中に入れる」という意識を捨ててはいけません。
相手が強いときほど、外からのシュートだけでは勝負になりません。
相手のディフェンスを収縮させ、外を楽にするために、中へのパスをあきらめない。

この考え方ひとつで、オフェンスの質は大きく変わります。


今日からできるインサイドアウト

最後に、今日からあなたがすぐに実践できる練習をひとつ紹介します。

「ポストタッチゲーム」です。
ルールは簡単で、オフェンスは必ず1回はペイントエリア内の選手にボールを入れてからシュートするというもの。
これを繰り返すことで、自然とインサイドを意識するようになります。

「外の確率が悪い」
「シュートが入らない」
そう感じたときこそ、原点に戻って「インサイドアウト」を意識してください。
シュートの確率が必ず変わってきます。

 

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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