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同じ練習メニューでも課題を日ごとに変えてみよう

同じ練習メニューでも課題を日ごとに変えてみよう

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

今日は「同じ練習メニューでも、課題を日ごとに変える」というお話をします。
メルマガ読者さんから、こんなご質問をいただきました。

U12の女子を教えていて、今年からU15の中学生女子も教えるようになりました。初心者が多いので、バスケットを好きになってもらえるような練習をしていますが、練習時間が限られていて、どうしてもオフェンス練習ばかりでディフェンスがおざなりになってしまいます。ディフェンスも効果的に学べる仕掛けはないでしょうか?

こういう悩み、すごくよくわかります。
初心者が多いチームで、しかも練習時間が少ない。すると必然的にオフェンスの基礎が中心になります。これは決して間違いではありません。

私自身も、初心者が多い年代ではまずオフェンスの基礎、ドリブル、パス、シュートを中心に「ボールと仲良くなる」ことを教えています。

ただ、それだけだとディフェンスの力が育ちません。ではどうするか。


ジョン・ウドゥンの教え「強調点を1日おきに変える」

結論は、同じメニューを使いながら強調点を日ごとに変えることです。

私がこの考えに出会ったのは、UCLAの名将ジョン・ウドゥンの本でした。
彼はこう言っています。

オフェンスとディフェンスは、1日おきに強調しなさい。

例えば、昨日はオフェンスの動きにフォーカスして練習したら、今日は同じメニューでディフェンスを強調する。オフェンス練習の中でも、ディフェンスの姿勢や位置取りを口酸っぱく言う。逆も然りです。


同じメニューでも「視点」を変えれば価値が倍になる

オフェンスメインの練習のとき、ディフェンスはつい「形だけ」になりがちです。パスやカットをするオフェンスに、ただ付いていくだけ。
そこで一言、「昨日はオフェンスの練習だったけど、今日はディフェンスの意識をしっかり持って、ボールマンとの距離感やカバーの位置を考えよう」と声をかけると、選手の集中するポイントが変わります。

逆に、ディフェンスメインの練習ではオフェンスのパスが雑になりがちです。そこでも、「このパスは試合で通用するパスかな?もっと丁寧に」と指摘してあげるといいでしょう。

1対1や2対2の練習でも同じです。オフェンスもディフェンスも必死になりますが、リバウンドが適当になりやすい。だからリバウンドを最後まで取るところまで徹底させる。

視点を少し変えるだけで、同じメニューの価値がぐっと高まります。


初心者は「オフェンス中心」でOK。その中で視点を変える

U12・U15の女子を教えているとのことですが、初心者が多い年代は基本的にオフェンス中心でいいと思います。
ただし、同じメニューの中でディフェンスを強調する「視点の日」をつくる。これでチームのバランスが整っていきます。

昨日はシェルディフェンスの練習をしたなら、今日は同じメニューでオフェンスのパスや動きをしっかり見て指摘する。

こうして選手たちが毎回「今日はどこに意識を向ければいいか」を考えられるようになると、練習の質はぐっと上がります。

この「強調点を日ごとに変える」という考え方は、私自身もウドゥンの本を読んで「なるほど!」と膝を打ったものです。それ以来、ずっと実践しています。
質問者さんも、ぜひ試してみてください。きっとチームが少しずつ変わっていくはずです。

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三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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