【NBAサマーリーグの戦術】中高生でも真似できる!わかりやすく解説
こんにちは、三原です。
いつも「バスケの大学」をご覧いただきありがとうございます。
今回は、毎年7月にラスベガスで開催される「NBAサマーリーグ」を観て、僕が感じた戦術の特徴を、できるだけわかりやすく解説します。サマーリーグをまだ観たことがない人も、「中学・高校のチームでも使えるヒントがあるな」と思ってもらえる内容になっていますので、ぜひ最後までお付き合いください。
サマーリーグの特徴と見どころ
サマーリーグは、NBAの若手やドラフト指名された選手が出場する、いわば登竜門のような大会です。今年は日本人選手の川村選手や富永選手も話題になりましたし、期待の新人クーパーフラッグ、ブロニー・ジェームスも登場して大変盛り上がっています。
僕自身、今年は「ダラス・マーベリックス対ロサンゼルス・レイカーズ」の試合をじっくり観てみました。すると、いつも通りNBAらしいスピード感と個人技の華やかさの裏に、「とてもシンプルで参考になる戦術」がたくさん見えてきたんですね。
これがサマーリーグの面白いところで、実はチームの練習時間が非常に少ないので、複雑なセットはほとんどありません。基本は3〜5回程度の練習で試合に臨むそうです。だからこそ、戦術もごくシンプル。僕らが中学・高校で指導するのにちょうどいいヒントになるんです。
繰り返し使われる「3つのプレイ」
今年のサマーリーグで特に印象に残ったのは、次の3つのセットでした。
① ダブルドラッグ
まずは「ダブルドラッグ」です。
これは、ハンドラー(ボールを持つ選手)に対して2人連続でスクリーンをかけるセットです。
トランジション(速攻気味の流れ)の中で行うと、ディフェンスのマッチアップが遅れていて、より効果的です。最初のスクリーンを使ってハンドラーがアタックするのも良いし、スクリーンした選手が1人はポップ(外に広がる)、もう1人はダイブ(ゴールに向かう)する形を作れば、ボールマンの突破+ハイロー(高低のコンビネーション)が同時に狙えます。
このダブルドラッグは、シンプルですが多くの選択肢があり、相手に的を絞らせません。僕が指導している高校チームでも、練習で取り入れたらとても効果的でした。
② スペインピック
次に「スペインピック」です。
これは、普通のピック&ロールに、もう1人の選手が「スクリーンにスクリーン」をかける形です。
ハンドラーとビッグマンがピック&ロールをする時、ローラー(ゴールに向かう選手)のディフェンスを、もう1人の選手がバックスクリーンで邪魔します。これでローラーがフリーになりやすいんですね。
日本でもよく見ますが、ヨーロッパやNBAでは定番のプレイ。サマーリーグでも何度も使われていましたし、実際に守りづらいです。ハンドラーがアタックするだけでなく、ローラーや外のシューターまで生かせるので、個人技だけに頼らないチームオフェンスが実現します。
③ ショートのピック&ロール
最後は「ショートのピック&ロール」です。
これはいわゆる「短い距離でのピック&ロール」。ハンドラーがスクリーンを使い、ゴールに向かうローラーのスペースを空けるために、もう1人の選手がボールサイドに寄ってきてスペースを開ける動きをします。
一見すると「レイアップコースを潰してしまうのでは?」と思うかもしれませんが、実際は逆で、ローラーがより広くダイブできるスペースが生まれます。サマーリーグでは、この「合わせ」の意識が強く、流れの中で自然に行われていました。
シンプルだからこそ参考になる
サマーリーグの選手たちは、能力が高いので単純な戦術でも得点してしまいますが、裏を返せば「単純だからこそ、個人技が発揮しやすい」とも言えます。
僕はいつも指導現場でこう考えています。
「複雑なフォーメーションは、強いチームしか使えない」
「弱いチームこそ、シンプルにして、選手の技術を最大限に生かすべきだ」
これは、僕が20年間の指導の中で信じてきた考え方です。特に今年のサマーリーグを観て、その考えがまた一層深まりました。
あなたのチームでも取り入れてみよう
今回紹介した3つのプレイは、難しいものではありません。動きを図に描いて説明すれば、中学生でもすぐ理解できますし、僕のチームでは高校生でも数日で使いこなせるようになりました。
ぜひ、あなたのチームでも取り入れてみてください。特にスペインピックやショートのピック&ロールのように、「スペースを空けて、味方のために動く」意識は、どのレベルでも必要なものです。
最後にお知らせ
ありがとうございました。
バスケの大学では、指導者の悩み解決になるお話を無料メルマガで発信しています。
最初の1通目でプレゼント動画もありますので、ぜひこれを機にメルマガの登録をよろしくお願いします。
YouTube「バスケの大学」では、ラジオだけでは伝わらない図などを使った戦術解説をしています。
週に1~2本の放送をアップしているので、ぜひこちらもチェックしてください。
最後に、バスケの大学「研究室」では現在進行形で手掛けている最新のチーム作りについて、ほぼ毎日三原が記事を投稿しています。
- ここでしか書けない話を共有したり
- メンバーさん全員の質問に真剣に答えたり
- 月に1回のオンライン勉強をやったり
しています。もし興味のある方は案内ページを一度のぞいてみてください。

最後までブログをお読みくださり、感謝しています。
ありがとうございます。
三原学でした。それでは、また。
追記
アマゾンの電子書籍(kindle)で本をたくさん出しています。
ちなみに、アマゾンアンリミテッドの方はすべて無料で読めます。
あと、アマゾンといえば、耳で聞くオーディブルもおすすめです。
無料キャンペーン中にダウンロードした本は、ずっと聞き続けられるので、お試しすることをおすすめします
記事を最後までお読みくださり、感謝しています!
このブログをお読みのあなたは、きっとバスケの悩み、特にチームづくりのことでいろいろと悩んでいることでしょう。
そんなあなたはぜひ「バスケの大学メルマガ」をのぞいてみてください。
同じように指導に悩み、解決してきたわたしが、チームづくりのノウハウをお伝えします。
最初の1通目で「練習メニューの作り方」という特典動画もプレゼントしてます。