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セットをやるより、なぜ3対3を練習すべきなのか?

セットをやるより、なぜ3対3を練習すべきなのか?

こんにちは、三原です。

今日は、特に小学生や中学生のチームを指導している方に向けて、「セットオフェンスを練習するよりも、3対3を徹底して練習すべき理由」についてお話します。

このテーマを取り上げたきっかけは、メルマガ読者さんからのこんな質問でした。

「小学生にセットオフェンスを教えようと思ってます。簡単なセットがあれば教えてください」

このご質問、とてもまじめで、素晴らしいものです。わたしも昔は「セットオフェンスこそが戦術の基本だ」と信じていました。でも、今のわたしの答えはちがいます。

結論を先に言います。

セットはいりません。代わりに、3対3を毎日やってください。

なぜか?その理由を、わたしの言葉でていねいにお伝えします。


3対3こそが「バスケの縮図」である

バスケットボールは、5対5の競技です。でも、実際の試合の中では「3対3」の場面が非常に多い。トップ・エルボー・ウイング。この三角形のエリアが、実質の勝負の場所になります。

それに比べて1対1や2対2では、プレーの要素が足りません。

  • 1対1ではパスの判断が育たない。

  • 2対2ではオフボールの動きが足りない。

その点、3対3ではすべてが詰まっています。

  • オンボールとオフボールの動き

  • パス、ドリブル、シュート

  • スペーシング、カッティング、スクリーン

攻守ともに必要な「バスケの要素」をすべて網羅しているのが3対3なのです。


セットプレーが「形だけ」になる怖さ

わたしも昔、学生に「ボックス」や「1-4ハイ」などを教えようとしたことがありました。

たしかに、形は整います。見た目は「ちゃんと練習してるチーム」に見えます。でも、試合でうまくいきませんでした。

なぜか?

「形」だけで、「意味」が伴っていなかったからです。

どこでパスを出せばいいのか、いつカットすればいいのか、その「判断力」はセットプレーからは育ちません。


じゃあ、どうするの?

わたしがおすすめするのは、とてもシンプルな方法です。

3対3の場面を毎日つくる。そして、そのプレーをそのまま試合で使う。

たとえば、以下のようなシチュエーションをつくります。

  • トップ・エルボー・ウイングの三角形で3対3

  • スクリーン・カールカット・パスの連携

  • オンボールスクリーンからのピック&ダイブ

こういった3対3の中で、選手たちが「考えて動く」経験を積みます。

さらに、試合では他の2人(たとえば2番と3番)をコーナーに置いておけば、実質そのまま練習でやった3対3が再現できます。

これは小学生でも十分できるし、成功体験にもつながります。


ディフェンスにも最高のトレーニング

もうひとつ付け加えるなら、3対3はディフェンスにとっても最適な練習になります。

コートが広く、守るスペースが広がる分、「オーバーロードの原則」で負荷が高くなる。

きつい練習をしておけば、試合では楽になります。


最後に

「セットを教える」ことに意味がないとは思いません。

ただし、それは「基本の判断力」がついたあとでやるべきです。

今やるべきことは、

3対3でプレーの判断力を育てること。

そして、何より大事なのは、選手が楽しく、自信を持ってバスケをすること。

ぜひ参考にしてみてください!

 

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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