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自分たちの強みを言えますか?【バスケの大学・三原学】

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事はラジオの原稿です。

※音声で聞きたい方はこちら

自分たちの強みを言えますか?

こんにちは、三原です。
今日のテーマは「自分たちの強みを言えますか?」というお話です。

このブログを読んでいるあなたは、バスケットボールや他のスポーツの指導者であることが多いと思います。
では、質問です。

「あなたのチームの強みは何ですか?」

すぐに答えられますか?
そして、あなたの選手たち自身も「自分たちのバスケットはこれだ!」と明確に言えますか?

実は、私自身この質問をされたときに、明確に答えられなかったんです。
高校も大学も指導していますが、「うちのチームの強みはこれです!」と端的に言えない自分がいる。
そして、多分選手たちも言えないだろうな、と感じています。


強いチームは「自分たちらしさ」がある

このテーマを考えるきっかけになったのは、一冊の本でした。
「9冠無敗」という本です。

この本は、秋田県立能代工業高校が3年間、全国大会で一度も負けなかった伝説の時代を追ったドキュメンタリーです。
能代工業と言えば、オールコートのゾーンプレス、速攻、3ポイントシュート。
これがチームカラーとして全国に浸透していました。

選手たちは、「能代工業ってどんなチーム?」と聞かれたら、
「オールコートプレスです!」
「速攻の切り替えの速さです!」
と全員が同じことを答えられたはずです。

つまり、チーム全体に共通した「ビジョン」があり、それが選手たちにも深く浸透していた。
だからこそ、どんな相手と戦ってもブレなかったのです。


ビジョンを決めて、浸透させる

結局、強いチームを作るには「チームの方向性」を明確にするしかない。
これが私の結論です。

・こういう練習をすれば強くなる
・この戦術を使えば勝てる

もちろん技術や戦略も大事ですが、それ以上に
「チームのビジョンを明確にすること」
が何より重要だと考えます。

例えば、能代工業の場合は、
「秋田の県立高校でも日本一を目指す」
「体格差があるなら、走るバスケを徹底する」
というシンプルな目標と方針がありました。

それを全員が理解し、共有し、練習に落とし込んでいた。


まず、指導者がビジョンを持つ

もし、あなたのチームの強みがはっきりしていないなら、
まずは指導者であるあなた自身が、チームの方向性を明確にすることが第一歩です。

・うちのチームは「守りのチーム」なのか?
・速攻で走るチームなのか?
・3ポイントを武器にするチームなのか?

そして、そのビジョンを選手たちに共有し、浸透させる。

全員が「うちのバスケはこれ!」と言えるようになったとき、
そのチームは一段と強くなるはずです。


まとめ

チームの強みを言えますか?
強いチームは、ビジョンが浸透している
ビジョンを明確にし、練習に落とし込む
指導者がまず方向性を決める

ぜひ、あなたのチームも「自分たちらしさ」を見つけてみてください!

今日の参考文献

 

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三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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