こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。
この記事はラジオの原稿です。
この放送は、Voicyでお話ししています。ぜひお聞きください
話を聞くのと叶えてあげるのは違う 〜コミュニケーションの本質〜
こんにちは、三原です。
今日はコミュニケーションについてのお話をしたいと思います。特に「話を聞くこと」と「相手の要求を叶えること」の違いについて、私の考えを共有させてください。
アクティブリスニングの重要性
まず、話を聞くということは人間関係を構築する上で非常に重要です。
私のメンターである赤羽雄二さんから教わった「アクティブリスニング」という考え方があります。これは、相手の興味関心に興味を持って徹底して聞くということです。
相手はなぜそう思うのか、ということにフォーカスを当てて、ただただ徹底して聞くんです。こちらの意見や助言は一切挟まずに。
そうすると、相手との信頼関係が生まれます。赤葉さんの言葉を借りれば、「問題の70〜80%は未然に解決する」という、いわゆる魔法の杖なんです。
聞くことと叶えることは別
ただ、ここで勘違いしてほしくないのは、アクティブリスニングを徹底的にすることイコール相手の要求を叶えてあげることではないということです。
相手の話は徹底的に聞くべきです。アクティブリスニングして、とにかく共感を示し、相手との信頼関係を作ることは大切です。
でも、アクティブリスニングすることと相手の要求を叶えてあげることは全く別なんです。
具体例で考えてみよう
例えば、あなたがバスケットボールの指導者だとします。
ある保護者から「うちのチームは練習日数が少なすぎる。練習日数をもっと増やしてください」というクレームが入ったとしましょう。
あなたとしては、学校のルールや体育館の使用時間の制限があって、これ以上増やすのは無理だということが分かっています。
こんな時、最初から「無理です」と突っぱねるのは良くありません。それでは信頼関係が悪くなるだけです。
アクティブリスニングの実践
そこでアクティブリスニングを実践します。
まず、「そのようにお考えなんですね」と受け入れます。自分の考えは挟まずに、ただ相手の話を聞きます。
そうすると、相手はさらに話を続けるでしょう。
「この前の試合で負けたライバル校は週に7回練習してるって聞きました」 「どこどこ学校は夜10時くらいまで毎日シュート打ってるって聞きます」 「そういうところに勝てるんですか?」
ここでも、こちらの意見は言わずに聞き続けます。
「なるほど、そういう学校について調べられて、そういう状況なんですね」 「他の学校に比べて練習日数が明らかに少ないということに不安を感じておられるんですね」
このように確認しながら聞いていくと、意外な話が出てくることもあります。
相手の本音を引き出す
例えば、こんな風に話が展開するかもしれません。
「実は私も高校時代バスケをやっていたんです。公立高校だったので週3回しか体育館が使えなかったんです。でも、それでは私立の競合校に絶対勝てないと分かっていました。
でも学校の規則だったので、その中でどれだけ工夫するか、どれだけ集中力を持って練習するかということに捧げてきました。
結局、思うような結果は出ませんでした。やっぱり練習量って大事なんだなと学んだんです。
その教訓は、その後の人生や仕事にも生きています。量をこなすことは大事だという考え方で今も生きています。
でも、バスケットに関しては正直後悔が残るんです。だから、私の子供には同じような経験をさせたくないんです。できる限り練習日数を増やしてほしいんです」
共感と断りの両立
ここまで話を聞いたら、「分かりました。そういうお気持ちだったんですね。お話ありがとうございます」と伝えます。
そして最後に、
「ただ、一応学校に確認したんですが、制度上今の日数が精一杯なんです。でも、そういうお気持ちは分かりましたので、そのお気持ちを十分くんで、これからも子供たちと頑張っていきます」
このように、最後の最後に断るのです。
まとめ:聞くことの大切さ
このように、徹底的に話を聞くことで、相手の本当の気持ちや背景が分かります。そして、それに共感することで信頼関係が築けます。
たとえ最終的に要求を叶えられなくても、「話をよく聞いてくれた」という印象を相手に与えることができるんです。
大切なのは、最後の最後まで話を聞くこと。アクティブリスニングを徹底することです。
ぜひ、あなたの指導現場や実生活でも、このアクティブリスニングの考え方を取り入れてみてください。
きっと、人間関係がより良くなり、問題解決の糸口も見つかるはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
三原学でした。それでは、また!
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