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バスケのプロジェクトX感想 24-7-14 #302

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事はラジオの原稿です。

この放送は、Voicyでお話ししています。ぜひお聞きください

 

バスケのプロジェクトX感想 – 48年ぶりの奇跡を支えた人々

 

昨日、NHKの「プロジェクトX」でバスケットボールの特集が放送されました。

「男子バスケット 世紀を超えた逆転劇 オリンピック48年の挑戦」というタイトルで、日本男子バスケットボール代表チームの48年ぶりのオリンピック出場を描いた内容でした。

普段あまりテレビを見ない私ですが、この番組は娘と一緒にテレビにかじりついて見ました。

本当に感動的な内容だったので、今日はその感想をお話ししたいと思います。

 

東野さんとの縁

まず、この番組の主役の一人である東野智さんについて少しお話しさせてください。

東野さんは私の大学の先輩で、私が大学2年生と3年生の時に早稲田大学バスケットボール部のアシスタントコーチをしてくださいました。

当時私はマネージャーだったこともあり、練習中はもちろん、練習後も東野さんとはよくお話をする機会がありました。

非常に尊敬する先輩の一人です。

現在、東野さんは日本バスケットボール協会の技術委員長という重要な立場におられます。

日本代表の選手やコーチの選考など、チームの中心的な役割を担っているんです。

そんな東野さんから先日、LINEでこのプロジェクトXの放送について教えていただきました。

「見てね」というメッセージをいただいて、これは絶対に見なきゃと思い、昨日の放送を楽しみにしていたんです。

 

プロジェクトXの内容

さて、番組の内容についてお話しします。

この「プロジェクトX」は、日本男子バスケットボール代表チームが48年ぶりに自力でオリンピック出場を果たした物語を描いています。

先日のバスケットボール・ワールドカップでの大逆転劇、フィンランドとベネズエラに勝利して起こった奇跡のような出来事を取り上げた内容でした。

主役は3人。

1. 東野さん(日本バスケットボール協会技術委員長)
2. 佐古さん(東野さんの同級生で日本代表のサポート役)
3. 馬場選手とお父さん

この3人を中心に、48年間オリンピックに出場できなかった日本バスケの歴史と、その苦しい時期を支えてきた歴代の選手たちやチーム関係者のバトンが、どのようにして今日の奇跡につながったのかを描いていました。

 

親子で繋ぐバスケットの夢

特に印象的だったのは、馬場雄大選手とそのお父さんの物語です。

馬場選手のお父さんは、1980年代に2メートルを超える長身のガードとして活躍した選手でした。

当時はプロのバスケットボールリーグがなく、社会人チーム(実業団)で今のBリーグに相当するレベルで活躍し、全日本代表にも選ばれたそうです。

しかし、当時のバスケットボールは非常にマイナーなスポーツで、「いい年してバスケットなんかやってないで、ちゃんと仕事をしろ」というような冷たい目で見られることもあったそうです。

生活のことを考えると日本代表の活動を続けることができず、オリンピック出場の夢を果たせないまま代表を辞退することになったそうです。

そんなお父さんが、息子の馬場雄大選手に様々な技術を教え込み、そして馬場選手が全日本代表となって、今回のワールドカップで父親が果たせなかったオリンピック出場の夢を実現する…というストーリーが描かれていました。

私は馬場選手が大学生の時に初めて試合を見たのですが、当時から運動能力が非常に高く、シュートも上手で、1試合に3本くらいダンクを決めるような選手でした。

「あの選手は富山の馬場さんの息子らしいよ」という噂で、当時から有名でしたね。

このような親子で日本代表のバトンを繋いだストーリーは、本当に感動的でした。

 

友情が支えた日本バスケの礎

番組ではさらに、佐古さんと東野さんの友情の物語も描かれていました。

お二人は福井の北陸高校の同級生で、高校時代にインターハイで優勝した名門チームのメンバーだったそうです。

そこには、もう一人の同級生である西さんという方がいました。

西さんは「日本一のコーチになりたい」という強い思いを持ち、アメリカの名門大学に留学しようとしていたそうです。

しかし、21歳という若さで癌により他界してしまったそうです。

その友人の死をきっかけに、佐古さんは「日本一の選手になる」と誓い、東野さんは友人の夢を引き継いでアメリカに留学し、コーチングを学んできたそうです。

佐古さんはその後、実業団チームで活躍し、40歳で現役を引退した後も日本代表のサポート役として尽力されています。

東野さんは帰国後、早稲田大学のコーチや、現在のアルバルク東京(当時はトヨタ自動車)のアシスタントコーチなどを務め、現在の技術委員長の立場に至っています。

 

すべては繋がっている

この番組を見て、私が強く感じたのは「すべては繋がっている」ということです。

私は現在、バスケットボールの指導者として、授業や部活動を通じて中学生から大学生まで幅広い世代に接しています。

その中で、今は目立たない選手でも、将来は日本代表選手になるかもしれない。

あるいは日本代表のコーチになるかもしれない。

直接日本代表に関わらなくても、その選手がバスケットボールの指導者になって、その教え子の中から日本代表が生まれるかもしれない。

そう考えると、すべてが繋がっているんですね。

もちろん、日本代表になることだけが全てではありません。

バスケットボールを通じて人生の課題に立ち向かう力や、目標達成力、問題解決力などを身につけ、人間力を高めていく。

そういった経験が、その人の人生に生きていくわけです。

だからこそ、指導者という立場で子どもたちに接することの責任の重さと、同時にそのやりがいを強く感じました。

 

最後に

高校時代の経験が後々日本代表に繋がったり、自分の経験が自分の子どもに繋がったり…。

様々な形でバトンが繋がれていくんだなということを、強く感じた番組でした。

まだご覧になっていない方は、7月20日(土)の朝8時15分から再放送があるそうです。

ぜひ、録画予約をしてご覧ください。

指導者の方はもちろん、選手の皆さんにも見てほしい内容だと思います。

バスケットボールに関わる全ての人々への感謝と、未来への希望を感じられる素晴らしい番組でした。

皆さんも、ぜひご覧ください。

最後にお知らせ

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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