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人間力とは、保証のない努力 24-7-10 #299

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事はラジオの原稿です。

この放送は、Voicyでお話ししています。ぜひお聞きください

 

人間力とは「保証のない努力」である

こんにちは、三原です。

今日は「人間力とは保証のない努力」というテーマでお話しします。

これは私が大好きな吉井四郎先生の名著『バスケットボール指導全書』から学んだ考え方です。

スポーツの世界、特にバスケットボールの指導を通じて、この言葉の意味を深く考えさせられました。

努力に保証はない

まず、「保証のない努力」とはどういう意味なのか、考えてみましょう。

人生において、努力すれば必ず報われるという保証はありません。

特にスポーツの世界では、それが顕著です。

例えば、毎日3時間の練習をしたとしても、試合で勝てるという保証はないのです。

むしろ、練習時間を6時間、9時間と増やしても、勝利が約束されるわけではありません。

逆に、練習時間を2時間に減らしたことで勝てるということすらあります。

この不確実性が、スポーツマンを悩ませ、時に甘えさせてしまうのです。

保証のなさが人を成長させる

しかし、吉井先生は言います。

「何の保証もない努力をするところに、スポーツマンの苦しみと、真に人として成長する部分がある」と。

つまり、結果が保証されていないからこそ、そこに挑戦する価値があるのです。

保証のない努力に向き合うことで、人間としての強さが育つのです。

神様は見ている?

吉井先生は、自身を奮い立たせるために「バスケットボールの神様が見ている」と信じたそうです。

これは宗教的な意味ではなく、自分を励ます言葉だったのでしょう。

「神様が見ているから、今日もしっかり練習しよう」

そう自分に言い聞かせることで、保証のない努力を続けられたのです。

私の場合は「感謝」

私自身は、「神様」というキーワードはあまり使いません。

代わりに、「仲間への感謝」を大切にしています。

チームメイトや応援してくれる保護者の方々への感謝の気持ちが、保証のない努力を支える力になると信じています。

「みんなの支えがあって、今日も練習できている」

そう思うことで、つらい時も頑張れるのです。

指導者としての私の経験

私自身、長年バスケットボールの指導をしてきました。

もちろん、嫌なこともたくさんありました。

全く報われなかった努力もありました。

そんな時、私を支えてくれたのは、やはり感謝の気持ちでした。

「バスケットボールのコーチという夢の仕事ができている。なんて恵まれているんだろう」

そう自分に言い聞かせることで、保証のない努力に向き合い続けることができたのです。

あなたなりの解釈を見つけよう

吉井先生は「神様」、私は「感謝」。

保証のない努力を支えるキーワードは、人それぞれです。

あなたなりの解釈を見つけることが大切です。

それが、自分を甘やかさずに頑張り続けるコツになるのです。

選手たちに伝えること

指導者として、この「保証のない努力」の概念を選手たちに伝えることも大切です。

もちろん、難しい言葉をそのまま使う必要はありません。

自分なりの言葉で、わかりやすく伝えていきましょう。

例えば、こんな風に話すのはどうでしょうか。

「バスケットは不思議なスポーツだね。今日頑張ったからって、明日必ず勝てるわけじゃない。でも、頑張らなければ、絶対に勝てないんだ」

「結果は保証されていないけど、そこに挑戦する価値がある。それがバスケットの面白さなんだよ」

このように、保証のない努力の意味を、選手たちの心に響く言葉で伝えていくのです。

甘やかしを防ぐために

「自分を甘やかす方法」というテーマで考えた時、私は逆の視点から考えました。

なぜ人は自分を甘やかしてしまうのか。

それは、努力しても報われるかどうかわからないからです。

でも、それこそがスポーツの本質であり、人間的成長の機会なのです。

この「保証のない努力」の概念を理解することで、自分を甘やかすことを防げるのではないでしょうか。

最後に

スポーツ、特にバスケットボールは、保証のない努力の連続です。

3時間練習して負けたからといって、6時間練習すれば必ず勝てるわけではありません。

でも、その不確実性こそが、スポーツの魅力であり、人間を成長させる力なのです。

指導者として、選手として、この概念を心に刻んでおくことが大切です。

そうすることで、困難な状況でも前を向いて進めるはずです。

あなたは、どんな言葉で自分を奮い立たせますか?

どんな言葉で選手たちを励まし、成長を促しますか?

ぜひ、自分なりの答えを見つけてみてください。

それが、あなた自身の成長にもつながるはずです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事が、あなたのコーチングや人生に少しでも役立てば嬉しいです。

それでは、また次回お会いしましょう。

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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