こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。
この記事はラジオの原稿です。
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人間力とは「保証のない努力」である
こんにちは、三原です。
今日は「人間力とは保証のない努力」というテーマでお話しします。
これは私が大好きな吉井四郎先生の名著『バスケットボール指導全書』から学んだ考え方です。
スポーツの世界、特にバスケットボールの指導を通じて、この言葉の意味を深く考えさせられました。
努力に保証はない
まず、「保証のない努力」とはどういう意味なのか、考えてみましょう。
人生において、努力すれば必ず報われるという保証はありません。
特にスポーツの世界では、それが顕著です。
例えば、毎日3時間の練習をしたとしても、試合で勝てるという保証はないのです。
むしろ、練習時間を6時間、9時間と増やしても、勝利が約束されるわけではありません。
逆に、練習時間を2時間に減らしたことで勝てるということすらあります。
この不確実性が、スポーツマンを悩ませ、時に甘えさせてしまうのです。
保証のなさが人を成長させる
しかし、吉井先生は言います。
「何の保証もない努力をするところに、スポーツマンの苦しみと、真に人として成長する部分がある」と。
つまり、結果が保証されていないからこそ、そこに挑戦する価値があるのです。
保証のない努力に向き合うことで、人間としての強さが育つのです。
神様は見ている?
吉井先生は、自身を奮い立たせるために「バスケットボールの神様が見ている」と信じたそうです。
これは宗教的な意味ではなく、自分を励ます言葉だったのでしょう。
「神様が見ているから、今日もしっかり練習しよう」
そう自分に言い聞かせることで、保証のない努力を続けられたのです。
私の場合は「感謝」
私自身は、「神様」というキーワードはあまり使いません。
代わりに、「仲間への感謝」を大切にしています。
チームメイトや応援してくれる保護者の方々への感謝の気持ちが、保証のない努力を支える力になると信じています。
「みんなの支えがあって、今日も練習できている」
そう思うことで、つらい時も頑張れるのです。
指導者としての私の経験
私自身、長年バスケットボールの指導をしてきました。
もちろん、嫌なこともたくさんありました。
全く報われなかった努力もありました。
そんな時、私を支えてくれたのは、やはり感謝の気持ちでした。
「バスケットボールのコーチという夢の仕事ができている。なんて恵まれているんだろう」
そう自分に言い聞かせることで、保証のない努力に向き合い続けることができたのです。
あなたなりの解釈を見つけよう
吉井先生は「神様」、私は「感謝」。
保証のない努力を支えるキーワードは、人それぞれです。
あなたなりの解釈を見つけることが大切です。
それが、自分を甘やかさずに頑張り続けるコツになるのです。
選手たちに伝えること
指導者として、この「保証のない努力」の概念を選手たちに伝えることも大切です。
もちろん、難しい言葉をそのまま使う必要はありません。
自分なりの言葉で、わかりやすく伝えていきましょう。
例えば、こんな風に話すのはどうでしょうか。
「バスケットは不思議なスポーツだね。今日頑張ったからって、明日必ず勝てるわけじゃない。でも、頑張らなければ、絶対に勝てないんだ」
「結果は保証されていないけど、そこに挑戦する価値がある。それがバスケットの面白さなんだよ」
このように、保証のない努力の意味を、選手たちの心に響く言葉で伝えていくのです。
甘やかしを防ぐために
「自分を甘やかす方法」というテーマで考えた時、私は逆の視点から考えました。
なぜ人は自分を甘やかしてしまうのか。
それは、努力しても報われるかどうかわからないからです。
でも、それこそがスポーツの本質であり、人間的成長の機会なのです。
この「保証のない努力」の概念を理解することで、自分を甘やかすことを防げるのではないでしょうか。
最後に
スポーツ、特にバスケットボールは、保証のない努力の連続です。
3時間練習して負けたからといって、6時間練習すれば必ず勝てるわけではありません。
でも、その不確実性こそが、スポーツの魅力であり、人間を成長させる力なのです。
指導者として、選手として、この概念を心に刻んでおくことが大切です。
そうすることで、困難な状況でも前を向いて進めるはずです。
あなたは、どんな言葉で自分を奮い立たせますか?
どんな言葉で選手たちを励まし、成長を促しますか?
ぜひ、自分なりの答えを見つけてみてください。
それが、あなた自身の成長にもつながるはずです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事が、あなたのコーチングや人生に少しでも役立てば嬉しいです。
それでは、また次回お会いしましょう。
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三原学でした。それでは、また。
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