こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。
この記事はラジオの原稿です。
この放送は、Voicyでお話ししています。ぜひお聞きください
憧れの選手を決めるとうまくなる – バスケの指導者が大切にしたい「真似る」という学び
今日は「憧れの選手を持つことの大切さ」についてお話ししたいと思います。
最近、指導をしていて気になることがあります。
それは、意外と選手たちに憧れの選手がいないということ。
そして、憧れの選手がいたとしても、その選手の真似をすることを恥ずかしがったり、よくないことだと思っていたりすることです。
これって、すごくもったいないと思うんです。
私の原点 – マジックジョンソンとラリーバード
少し私の話をさせてください。
私は小学校5年生でバスケを始めました。
ちょうどその頃、バルセロナオリンピックのドリームチームの影響で、NBAが日本でも大人気になっていました。
当時の3大スターと言えば、
・マジックジョンソン ・マイケルジョーダン ・ラリーバード
この3人でした。
私は直感的にマジックジョンソンが大好きで、ラリーバードのプレーにも魅了されました。
毎日のようにビデオを見て、
・マジックのノールックパス ・ラリーバードのパッシング ・マジックならではのフックシュート
これらを必死で真似していました。
なぜ憧れの選手が必要なのか
では、なぜ憧れの選手を持つことが大切なのでしょうか。
理由は主に3つあります。
1つ目は、バスケットをより好きになれるということ。
憧れの選手がいると、バスケットの見方が変わります。
試合を見るのが楽しくなり、もっと上手くなりたいという気持ちが自然と湧いてきます。
2つ目は、自主練習の質が上がるということ。
「あの選手みたいになりたい」
という思いがあると、練習にも明確な目標ができます。
漠然と「うまくなりたい」と思うより、ずっと効果的です。
3つ目は、オリジナルの武器が身につくということ。
チーム練習では、どうしても全員で同じことをやることが多くなります。
でも試合で勝つためには、一人一人に得意技が必要です。
その得意技を磨くときに、憧れの選手の存在が大きな助けになるんです。
今の選手たちの現状
ところが最近、選手たちに「憧れの選手は誰?」と聞くと、
「特にいません」 「バスケあんまり見ないです」
という答えが返ってくることが多いんです。
特に女子選手にその傾向が強いように感じます。
WJBLや日本代表の試合すら、ほとんど見たことがないという選手も珍しくありません。
また、憧れの選手がいても、
「真似するのは恥ずかしい」 「先生に怒られそう」
と思っている選手も多いようです。
指導者として大切にしたいこと
私は指導者として、選手たちに「憧れの選手を持とう」と積極的に伝えています。
そして、その選手の真似をすることを推奨しています。
なぜなら、素晴らしい選手というのは、必ず「自分の武器」を持っているからです。
・得意なプレー ・マイフェイバリットムーブ ・オリジナルの技
こういったものは、チーム練習だけでは身につきません。
誰かの真似をして、それを自分のものにしていく。
それが成長への近道だと信じています。
この時代だからこそ、憧れの選手を
実は今、憧れの選手を見つけるには最高の時代です。
・日本代表が強い ・日本人選手がNBAで活躍 ・YouTubeで海外の試合も簡単に見られる
このような環境は、私たちの時代には考えられませんでした。
だからこそ、選手たちには「どんどん試合を見よう」と伝えています。
「見るだけでうまくなる」
これは決して誇張ではありません。
特に10代の感性は驚くほど柔軟で、見たものをすぐに吸収できます。
ただコートに立つだけでも、見ている選手と見ていない選手では、明らかな違いが出てきます。
もちろん、チームプレーを壊すような真似は困ります。
でも、それは心配しなくても大丈夫。
真面目な選手なら、そんなことにはなりません。
むしろ、憧れの選手を持つことで、
・練習へのモチベーションが上がる ・自主的に技術を磨くようになる ・オリジナルの武器が身につく
このような好循環が生まれるはずです。
最後にもう一度言います。
憧れの選手を決めると、うまくなります。
これは間違いありません。
あなたのチームでも、選手たちに「憧れの選手を持とう」と伝えてみませんか?
きっと、新しい成長のきっかけになるはずです。
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