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NBA河村選手3つのすごさ 24-10-9 #388

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事はラジオの原稿です。

この放送は、Voicyでお話ししています。ぜひお聞きください

 

NBA河村選手の3つのすごさ – プレシーズンマッチから見えた可能性

こんにちは、三原です。

昨日、NBAのプレシーズンマッチで、メンフィス・グリズリーズの河村勇輝選手がNBAのコートに立ちました。グリズリーズ対ダラス・マーベリックスの試合が10月7日にテキサス州ダラスで行われ、121対116でグリズリーズが勝利を収めました。

河村選手は4クォーター残り9分16秒から途中出場し、5得点3アシストを記録しています。練習試合とはいえ、NBAのコートに日本人選手が立つのは本当にワクワクしますね。

今日は河村選手のプレーを見て、「すごいな」と思った3つのポイントを詳しくお話ししたいと思います。

1. ワンアームでのディフェンス – 世界最高峰の基本技術

まず1つ目は、ボールに対するディフェンスです。河村選手のワンアームでのプレッシャーが本当に素晴らしかったです。

NBAの選手は身体能力が高く、フィジカルの強さやスピードも世界一流です。それに対して河村選手は、スピードで世界トップクラスだということを改めて感じました。

ボールを持っている選手に対して、腕1本分で守るというのはよく言われますが、河村選手はそれ以上に近い距離で守っていました。腕半分くらいの距離で、本当に間合いを詰めてディフェンスをしていたんです。

これは小学生からNBAまで共通の基本ですが、なかなかできる選手は少ないんです。特にNBAレベルになると、相手の身体能力が飛躍的に高くなるので、こんなに近くでディフェンスするのは非常に難しい。

河村選手は試合開始直後、コーナーから3ポイントシュートを決めた直後に、すぐさまマークマンに対してワンアームでプレッシャーをかけていました。まるで高校時代の福岡第一のディフェンスを見ているかのようでした。

この「前を詰めていく」ディフェンスは、子供たちにとっても大いに参考になるプレーだと思います。河村選手の努力の強さが如実に表れていましたね。

2. スペーシングの捉え方 – オフボールの動きの重要性

2つ目は、スペーシングの捉え方です。これが本当に素晴らしかったです。

開始直後にコーナー3を決めたのも、ただそこにいたわけではありません。パスをした後に、「ここしかない」というスポットに抜けていって、そこで待っていたんです。

河村選手は基本的にボールハンドラーとしてボールを持っているポジションですが、パスをした後のリロケート(再配置)の判断が素晴らしかったです。

パスをした後も、常に次のプレーを考えて動いているんです。「もう一度どこに動けば良いか」という判断が非常に的確でした。

実際、パスは来なかったものの、パスさえ来ればノーマークでシュートが打てたという場面が何度もありました。ボールを持っていない時もちゃんとスペーシングを取ってプレーしているところは、大いに参考になりますね。

この9分間のプレータイムの中で、オフボールの動きの重要性を如実に示してくれたと思います。

3. パスを出すタイミング – 身長の低さを補う絶妙な技術

最後は、パスを出すタイミングです。これが本当に素晴らしかったです。

河村選手の弱点といえば身長でしょう。170cm台の選手はNBAでも小柄です。スピードとテクニックは超一流で、NBAの中でも上位クラスだと思いましたが、身長の低さは避けられない課題です。

パスを出す時も、相手のディフェンダーが2m級で手が長いとなれば、パスも出しづらくなります。視野も狭まります。それでも、そのパスを出すタイミングが素晴らしくうまかったんです。

例えば、ピックアンドダイブに対してゴール下に通すスーパーアシストがありました。また、オープンの3ポイントシューターへのパスも絶妙でした。

特に印象的だったのは、ドライブしてディフェンスを収縮させた後のキックアウトです。ディフェンダーが大きいので、普通なら手に引っかかったり、味方がちゃんと見えないような状況だと思うんですが、河村選手のパスは絶妙のタイミングでズバッと決まるんです。

ピックアンドポップした選手へのパスのタイミングも素晴らしかったです。この辺りは、ポイントガードを目指す選手にとって大いに参考になるポイントだと思います。

まとめ – NBAレベルで通用する可能性

河村選手は9分間のプレーで5得点3アシストを記録しました。短い出場時間の中で、非常に効率の良いプレーを見せてくれましたね。

コートに立った34秒後に左コーナーから3ポイントシュートを決め、残り5分18秒にはドライブでファールを獲得してフリースロー2本を決めています。また、残り4分31秒にはノールックでゴール下にスライスパスを通すなど、印象的なプレーが目白押しでした。

私が見た限り、河村選手はNBAの選手として十分やっていけるレベルだと思います。ボールに対するディフェンス、スペーシングの捉え方、パスを出すタイミングのどれをとっても、NBAレベルで通用する可能性を感じさせるものでした。

残り4試合、頑張って本契約を勝ち取ってほしいですね。心から応援しています。

みなさんも、河村選手のプレーから学べることがたくさんあると思います。ディフェンスの姿勢、オフボールの動き、パスのタイミングなど、参考になる部分をぜひ自分のプレーに取り入れてみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

三原学でした。それでは、また!

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三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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