Voicy&インスタ

振り返りは「グッド・バッド・ネクスト」です 24-10-31 #410

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事はラジオの原稿です。

この放送は、Voicyでお話ししています。ぜひお聞きください

 

振り返りの極意、NBAレイカーズから学ぶ「グッド・バッド・ネクスト」

こんにちは、三原です。

いつもブログをお読みいただき、ありがとうございます。

日本バスケットボール協会の指導者養成講習会では、「振り返り」の重要性が必ず語られます。

私も講習会でたくさんの学びを得ましたが、中でも印象に残っているのが「グッド・バッド・ネクスト」という振り返りの手法です。

今日は、このフレームワークを素晴らしい形で実践しているNBAの事例をご紹介したいと思います。

プロの世界でも当たり前の振り返り

10月29日、NBAでロサンゼルスレイカーズ対フェニックスサンズの試合がありました。

レイカーズは開幕から3連勝と好調でしたが、この試合で今シーズン初の黒星を喫します。

109-105という大接戦。最後はフェニックスの強力2枚看板、ケビン・デュラントとデビン・ブッカーの決定力に屈しました。

試合後のJJレディック監督のコメントを聞いて、私は目から鱗が落ちる思いでした。

まずは「グッド」から語る勇気

レディック監督はまず、こう切り出しました。

「私たちはプロセス重視のチームです。結果よりも中身にこだわります」

そして、「ディフェンスの強度は収支良かった」と、具体的に良かった部分を挙げています。

接戦を落として悔しいはずなのに、まず良い部分から語る。これは並大抵の精神力ではできません。

しかし、この「良いところを見つける勇気」こそが、選手たちの自信につながるのです。

私たち指導者は、ついつい悪かったところばかり指摘してしまいがちです。でも、それは逆効果かもしれません。

「バッド」は数字で冷静に

次にレディック監督は、課題も明確に指摘しました。

「第2クォーターで14点しか取れなかった。オフェンスの動きが少なかった」

ここで注目したいのは2点です。

1つは、感情的な否定ではなく、「14点」という具体的な数字を示していること。

もう1つは、その原因まで言及していること。「オフェンスの動きが少なかった」というのは、次の改善につながるヒントです。

実際、ハーフタイムで選手たちと話し合い、後半は大きく改善されました。第3クォーターには35点を記録しています。

これは、具体的な課題があったからこそ、具体的な改善ができた証拠でしょう。

「ネクスト」は監督自身から

そして最後に、レディック監督は素晴らしい「ネクスト」を示しました。

「あの場面では、私がケビン・デュラントへのダブルチーム(ファイアー)を指示すべきだった。次回からはそうしたい」

ここには2つの重要なメッセージが込められています。

1つは、課題の矢印を監督である自分に向けていること。選手のせいにせず、自分の改善点を示す謙虚さがあります。

もう1つは、「ファイアー」という具体的な戦術を示していること。抽象的な反省ではなく、実行可能な改善策を提示しています。

さらに「連敗はしない」という明確な数値目標も掲げました。

日本の指導現場での実践のために

日本バスケットボール協会が推奨する「グッド・バッド・ネクスト」。

それがNBAという世界最高峰の舞台でも、当たり前のように実践されているのを知り、私はその普遍性を実感しました。

私たちも明日からの練習で、

・まずは良かったことを見つける勇気を持つ ・課題は具体的な数字で示す冷静さを保つ ・次への改善策は指導者自身から示す謙虚さを忘れない

この3つを意識して、振り返りを行っていきましょう。

勝っても負けても、このような建設的な振り返りができれば、必ずチームは成長するはずです。

毎日の練習でも、公式戦でも、この「グッド・バッド・ネクスト」を実践してみてください。

きっと、新しい発見があるはずです。

今日の参考文献

 

最後にお知らせ

ありがとうございました。

バスケの大学では、指導者の悩み解決になるお話を無料メルマガで発信しています。

最初の1通目でプレゼント動画もありますので、ぜひこれを機にメルマガの登録をよろしくお願いします。

無料メルマガ講座はこちら

 

YouTube「バスケの大学」では、ラジオだけでは伝わらない図などを使った戦術解説をしています。

週に1~2本の放送をアップしているので、ぜひこちらもチェックしてください。

最後に、バスケの大学「研究室」では現在進行形で手掛けている最新のチーム作りについて、ほぼ毎日三原が記事を投稿しています。

  • ここでしか書けない話を共有したり
  • メンバーさん全員の質問に真剣に答えたり
  • 月に1回のオンライン勉強をやったり

しています。もし興味のある方は案内ページを一度のぞいてみてください。

バスケの大学「研究室」 ご案内 こんにちは、三原です。 いつも「バスケの大学」をありがとうございます。 バスケの大学には「研究室」というコミュニティ...

最後までブログをお読みくださり、感謝しています。

ありがとうございます。

三原学でした。それでは、また。

追記

アマゾンの電子書籍(kindle)で本をたくさん出しています。

わたしの作品一覧はこちらです

ちなみに、アマゾンアンリミテッドの方はすべて無料で読めます。

あと、アマゾンといえば、耳で聞くオーディブルもおすすめです。

無料キャンペーン中にダウンロードした本は、ずっと聞き続けられるので、お試しすることをおすすめします

ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
バスケの大学メルマガ

記事を最後までお読みくださり、感謝しています!

このブログをお読みのあなたは、きっとバスケの悩み、特にチームづくりのことでいろいろと悩んでいることでしょう。

そんなあなたはぜひ「バスケの大学メルマガ」をのぞいてみてください。

同じように指導に悩み、解決してきたわたしが、チームづくりのノウハウをお伝えします。

最初の1通目で「練習メニューの作り方」という特典動画もプレゼントしてます。

無料でメルマガ講座を購読する!

 

チームづくりのコツを無料で学べる!
詳細はコチラ
チームづくりのコツを無料で学べる!
詳細はコチラ