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なぜどこのチームも5アウトオフェンスをするのか? 24-1-11 #129

こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。

この記事は、YouTubeの原稿です

本編はぜひ動画でどうぞ

 

 

 

また関連した話を、Voicyで放送しています。

ぜひお聞きください。

 

5アウトオフェンス

多くのチームが5アウトオフェンスをする時代になりました

5アウトとは、5人全員が3ポイントラインの外に広がる戦術です

全員がアウトサイドシュートを打てて、ドリブルができる。そんな実力のある選手が増えてきたことが5アウトオフェンスが主流となった理由です

育成からプロまで

5アウトにすることで、全員がオールラウンドに技術を身につけることができます

なので、ミニや中学生などの初心者に最適です

さらに、身長も技術も兼ね備えた上級者の選手にとっても、広いスペースでプレーできるので、戦術的な幅が広がります

そのため、プロにも多く使用されているのです

5アウトのメリットとデメリット

ペイントエリアに大きくスペースがあることが最大のメリット

ドリブル、カットで一度突破できれば、そのあとはカバーがしにくく、ペイントアタックしやすい

一方でデメリットとしては、いつも隣に味方がいるので、突破するまでが狭い

動きで突破口をつくることが、5アウト最大の課題になる

ゴール下でシュートするのがバスケット

いつの時代も、ゴール下でシュートを数多くしたチームが勝つのがバスケットボールです

従来は、比較的背の大きな選手をインサイドに置いて、ポストアップで点を取ることが戦術の中心でした

しかし、この戦術のデメリットはスペーシングが狭いことです

必ずリムプロテクターがいて、多かれ少なかれその影響が出ます

リムプロテクターをどかす

5アウトは、ポストに味方を置かない代わりに、ディフェンスも立たせないことが狙いです

1線を突破してしまえば、その後はリムプロテクターがいません

ゴール下のシュート確率がより高いのは、

ポストアップ
< ドリブルアタック
< カッティング

という考え方です

2ウェイ ロングクローズアウトを作れる

5アウトは、オフボールのディフェンスとオフェンスの距離が長いことが特徴です

ディフェンスがボールマンに後追いになることをクローズアウトと呼びます

その距離が長く、しかも逆を突かれたクローズアウトを2ウェイと呼びます

5アウトは2ウェイのロングクローズアウトを作りやすい戦術です

まとめ

  • なぜ5アウトを多くのチームが行うのか
  • 育成にとってはオールラウンド化につながる
  • 上級者にとっては広いスペースで戦術の幅が広い
  • メリットはペイントエリアが広く空くこと
  • 一度アタックできれば、高確率のシュートか、クローズアウトを作れる
  • デメリットは隣との距離が近いので、1線を突破することが難しい
  • 5アウトの戦術的なカギは、いかに工夫して1線目のディフェンスを突破するかにある

 

というお話です

図がインスタグラムにあります

ぜひこちらもご覧ください

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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