ゴール下を外す選手に何を教える?試合で決め切るための5つの考え方
こんにちは、三原です。いつもありがとうございます。
今日は、ゴール下やドライブからのシュート成功率を高めるための考え方についてお話しします。
YouTubeで、こんな質問をいただきました。
「主にゴール下やドライブでの成功率を高めるフィニッシュの練習方法があれば教えてください」
とてもシンプルな質問ですが、指導者にとって重要なテーマだと思います。
練習ではレイアップがよく入るのに、試合になると外してしまう。そんな選手はいないでしょうか。
もちろん、フィニッシュにはユーロステップやコンタクトフィニッシュなど、さまざまな技術があります。
今回は具体的なドリルではなく、わたしが日頃の指導で意識している「5つの考え方」を紹介します。
1.練習中から試合のスピードでシュートする
まず1つ目は、練習中にスピードを緩めさせないことです。
レイアップシュートの練習を見ていると、シュートの直前にスピードを落とす選手が結構います。
確実に決めようとして、無意識にゆっくりになるのでしょう。
しかし、試合ではどうでしょうか。
ディフェンスに追いかけられ、接触され、緊張しながらゴールへ向かいます。
つまり、練習と試合でシュートの状況が違ってしまうのです。
わたしは練習中、よく「スピードを緩めるな」と指導しています。
多少外れても構わないので、トップスピードのまま力強く踏み切らせます。
1つの目安は、床を踏みしめる音です。
「バン、バン!」と大きな音が聞こえるくらい、力強く踏み切るレイアップを評価しています。
もちろん、雑になりすぎている選手には丁寧にシュートする指導も必要です。
ただ、試合になると決め切れない選手には、まず練習中のスピードを見直してほしいと思います。
2.オーバーハンドと両足ステップを覚える
2つ目は、オーバーハンドのシュートを練習することです。
レイアップといえば、手のひらを上に向けたアンダーハンドを思い浮かべる選手が多いと思います。
しかし、試合中に完全なノーマークでレイアップできる場面は、それほど多くありません。
ヘルプディフェンスが来たり、身体をぶつけられたりします。
そんな状況でアンダーハンドのシュートを打つと、ボールが不安定になりやすいのです。
一方、オーバーハンドなら、接触があっても比較的ボールをコントロールしやすくなります。
「ゴール下=アンダーハンド」という考え方だけでなく、ワンハンドのオーバーハンドシュートも積極的に練習させたいものです。
そして3つ目が、両足で踏み切るシュートです。
いわゆる「パワーレイアップ」です。
通常のレイアップは、1、2とステップを踏んで片足でジャンプします。
これは基本技術として必要ですし、完全にディフェンスを抜いた場面では非常に有効です。
しかし、ディフェンスと接触しながらシュートするときには、両足で踏み切る方が安定しやすいと考えています。
特に、両足ステップとオーバーハンドを組み合わせたシュートは、試合で使いやすい技術です。
基本的なレイアップが身についた選手には、ぜひ教えてほしいと思います。
3.フックシュートと利き手の使い方を教える
4つ目は、フックシュートを練習することです。
しかも、最初は入らなくても構いません。
普通のシュートは、身体の正面でボールをコントロールする方が安定します。
しかし、ディフェンスが目の前にいると、ブロックされてしまうことがあります。
そこで、身体の横からボールを放つフックシュートが役に立ちます。
身体の正面からボールが外れるため、コントロールは難しくなります。しかし、相手もボールに届きにくくなります。
最初は入らなくても、繰り返しているうちに少しずつ身についてきます。
目先の成功率だけを求めず、将来試合で使える技術を身につけさせたいものです。
なお、オーバーハンド、両足ステップ、フックシュートの練習では、ダミーディフェンスをつけることをおすすめします。
選手同士で守ったり、コンタクトバッグで接触を加えたりするだけでも、実戦に近い状況を作ることができます。
そして最後の5つ目が、激しく競り合ったときには利き手で打つという考え方です。
一般的には、右側のレイアップは右手、左側は左手で打つように教えます。
わたしも基本的にはそう指導しています。
ディフェンスから遠い手でシュートした方が、ブロックされにくいからです。
しかし、身体をぶつけられながら、どうしても決めたい場面ではどうでしょうか。
そんなときは、ブロックされるリスクがあっても、利き手で打った方が成功率が高い場合があると思っています。
以前、UCLAの名将ジョン・ウッデンの本を読んだときにも、同じような考え方が紹介されていて、とても印象に残りました。
基本は右側なら右手、左側なら左手。
しかし、状況によっては自分が最も得意な手を使う。
これも、試合で必要な判断だと思います。
練習で入るシュートと、試合で入るシュートは違う
今回紹介した5つの考え方をまとめます。
- 練習中からスピードを緩めない
- オーバーハンドのシュートも練習する
- 両足で踏み切るシュートを覚える
- 最初は入らなくてもフックシュートを練習する
- 激しく競り合ったら利き手で打つことも考える
わたしが一番伝えたいのは、練習で成功することだけを目的にしないということです。
練習では入るけれど、試合では使えない。
それでは、せっかくの練習がもったいないですよね。
指導者は、選手が試合中にどのような状況でシュートを打つのかを想像し、その状況に近づけた練習を用意する必要があります。
そして、今は入らなくても、将来必要になる技術を教えていくことも必要です。
ゴール下のシュートを外した選手に「ちゃんと決めろ!」と言う前に、わたしたち指導者が練習の内容を見直してみる。
そんなきっかけになればうれしく思います。
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