NBAファイナル第7戦から学ぶ「応援されるチーム」の条件とは?
こんにちは、三原です。今回は、NBAファイナル第7戦を通して、「応援されるチームの共通点とは?」というテーマでお話しします。
結論から言うと、応援されるチームには「感謝」と「粘り」があります。この2つが人の心を打ち、感動を生み、結果として多くの応援を引き寄せる。そんな試合でした。
OKCの優勝は「感謝」でできていた
まずは、優勝したオクラホマシティ・サンダー(以下OKC)について。
OKCにとっては1979年以来の優勝。当時は「シアトル・スーパーソニックス」という名前でしたから、実質的には初の栄冠とも言えるでしょう。しかも、たった3年前は22勝しかできなかった“弱小チーム”が、組織と育成を武器に頂点に立ったというのは、感動以外のなにものでもありません。
試合後、マーク・ディグノー監督はこう語りました。
「このチームは、チャンピオンのように振る舞い、戦い、互いの成功を心から喜び合った。プロの世界では“珍しいチーム”だった」
この「チャンピオンのように振る舞う」という言葉が刺さります。結果としてのチャンピオンは運にも左右されますが、日頃から“ふるまい”だけは誰でもできる。ここが、応援されるチームの根本にあると私は感じました。
MVP・シェイの言葉に表れた人間性
MVPに輝いたシェイ・ギルジャス=アレキサンダーのコメントも素晴らしかった。
「このトロフィーは、家族、友人、そして世界最高のファンのためのもの。自分だけの成果じゃない」
さらに、こうも続けました。
「このMVPトロフィーの半分は、チームメイトのジェイレン・ウィリアムズのものだ」
この“分け合う姿勢”に、彼の人間性がにじみ出ています。世界一の称号を手にしながらも、自分だけに酔わず、仲間への感謝を忘れない。こういう選手がいるチームこそ、応援されるに値するのだと思います。
敗れてなお輝いたインディアナの「粘り」
一方、敗れたインディアナ・ペイサーズ。私は、こちらにも大いに感動しました。
試合開始わずか8分で、エースのタイリース・ハリバートンがアキレス腱を痛めて退場。それでも、彼はこう語ったそうです。
「歩けるんだったら、コートに立ちたい」
もちろん、健康を害してまで無理をするのはよくない。しかし、その覚悟、気迫には胸を打たれました。事実、開始3分で彼は8点を連取しており、まさに“勝つために出てきた”という姿勢が伝わってきました。
カーライル監督の言葉に宿る哲学
インディアナを率いたリック・カーライル監督の言葉も印象に残っています。
「これは通過点に過ぎない。何も成し遂げていないと、全員に言い聞かせている」
勝っても浮かれず、負けても崩れない。その背後には、こんな信念もあります。
「NBAのヘッドコーチの仕事の8割は、人間関係なんだ。戦術なんて残りの2割にすぎない」
これは数年前のインタビューで語られたものですが、今回のプレーオフを見て、まさにその通りだと感じました。選手一人ひとりと信頼関係を築き、その力を最大限に引き出す。そのうえで、脅威の粘りを見せ続けたインディアナは、間違いなく「応援されるチーム」でした。
シアカムの自己犠牲精神
そしてもう一人、忘れてはならないのがパスカル・シアカム。第7戦で39点を取った彼が、試合後にこう語ったんです。
「誰が点を取ろうが関係ない。勝つことがすべて。明日は別の誰かがヒーローになる」
この言葉に、インディアナというチームが“個の集合体”ではなく“志を共有する集団”であることがよく表れています。
勝者と敗者が互いにリスペクト
ハリバートンの負傷に対しては、OKCの選手たちも「胸が痛む」と口を揃えていました。敵味方関係なくリスペクトがあり、互いの健闘を称える姿に、改めてスポーツの素晴らしさを感じました。
応援されるチームの共通点とは?
ここまでをまとめると、「応援されるチーム」の条件は2つに集約されます。
-
感謝:支えてくれる人、仲間、ファンへの思いを持ち続けること
-
粘り:どんな状況でもあきらめず、誠実に戦い続ける姿勢
この2つが、試合の勝敗を超えて人の心を動かすのだと、私は思います。
指導者としての視点
私は学生スポーツの指導者として、技術・戦術を教えるのと同じくらい、この「感謝」と「粘り」の大切さを選手に伝えています。バスケットボールの上達はもちろんですが、人生においてもこの2つが大きな力になると信じています。
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