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男女で戦術は変えるべきか?

男女で戦術は変えるべきか?

こんにちは、三原です。
いつもありがとうございます。

さて、今日のテーマは「男女の戦術の違い」について。
これはメルマガ読者の方からいただいたご質問をもとにしています。

まずは、その質問を読み上げます。


三原先生、いつもお世話になっております。
バスケの考え方や指導法、とても参考にしています。
自分の子ども以外に教えるのは最初は不安でしたが、先生の教えに出会えて本当に良かったです。
練習にもかなり取り入れています。感謝しています。

さて質問です。
三原先生は高校男子の指導者ですが、私は女子高校生を教えています。
先生の説明してくださる内容を女子でも実践して大丈夫でしょうか?
男子と女子では力の差が大きいと思いますので、アドバイスをいただければ幸いです。


ご質問ありがとうございます。

本当に良いテーマだと思います。

男女で戦術を変えるべきか。
結論から言えば、基本は同じでいいと、わたしは考えています。

ただし、筋力差は考慮すべきポイントです。


筋力差が戦術に与える影響

わたし自身は男子をずっと指導してきました。
高校生、そして今は大学生。女子を教えた経験は、10年ほど前に臨時で少しだけ。

その上での話ですが、やはり遠くへのパスが飛ばないという点は大きな違いだと感じました。

たとえば右サイドにボールがあって、ディフェンスがそちらに寄ってきているとき、逆サイドにパスを飛ばすことで、一気にノーマークが作れる。
この“スキップパス”が、男子ではよく使われます。

しかし、女子の場合は、このパスが飛ばないケースが多い。
特に高校生くらいだと、技術があっても筋力的に厳しいことがあります。


アングルカットも変わってくる

たとえばトップの選手が右ウイングにパスをして、ボールサイドカットしていく。
その瞬間、マークマンはボディチェックに入ります。
ここで逆サイドにパスが飛べば、マークが崩れてノーマークになる——こういった“アングルカット”の応用も、男子ではよく見られるプレーです。

けれども、女子ではこのようなサイドからサイドへ一気に飛ばすパスがあまり見られません。
飛ばないから、プレーとして成立しないわけです。


女子にはハイポストを多く使う

では、飛ばないならどうするか?

わたしの提案は、ハイポストを中継点として活用することです。

サイドから一気に逆サイドへ飛ばせないなら、いったんガードに戻して、
そこから123とつないでいく。
もしくは、2番の選手がディナイされていたら、ハイポストにフラッシュしてつないでいく。

こういうショートパスを中継しながら展開するスタイルが有効になります。

コートの真ん中、ハイポストというのは、パスの中継として非常に優れたポジションです。
特に女子ではこの価値が高いと、わたしは思っています。


女子バスケから学べること

少し話は逸れますが、わたしは女子バスケを観るのが好きです。
なぜなら、女子は「能力に頼りすぎない」からです。

男子の上のレベル——たとえばBリーグ、NCAA、NBA。
こういうところを見ると、どうしても身体能力が目立ちます。

だけど女子は、その能力差が比較的少ない。
だからこそ、組織としてのバスケットボールをしているチームが多い。

そこから学べることが、実に多いんです。


最後に

今日はオフェンスの話が中心でしたが、ディフェンスでも同じようなことが言えると思います。
女子のコーチの方が、しつこく丁寧に教えているなあと感じる場面が多いです。

だからこそ、男子の指導者にもぜひ女子の試合を観てほしい。
わたし自身、女子の戦術からたくさん学ばせてもらっています。

男女で戦術を変えるべきか?
答えは「基本は同じでよい、でも筋力差に応じて工夫すべし」です。

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ABOUT ME
三原学
1981年、東京都生まれ。早稲田大学大学院卒。学生時代にマネージャーとなり、バスケ指導者を志す。 22歳から高校バスケ指導を始めて、早稲田実業高校ではウインターカップ出場、関東新人大会優勝。現在は母校の安田学園高校で監督を務める。選手が主役のチーム作り「ボトムアップ理論®︎」により、日本の部活動モデル校を目指している。 2024年から早稲田大学男子バスケットボール部のヘッドコーチも務める 日々学んでいる指導体験をブログやYouTube「バスケの大学」で発信して、総フォロワーは30,000人を超える。 日本バスケットボール協会公認A級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ。ボトムアップ理論®︎エキスパートコーチ。 月刊バスケットボールにて「まんが戦術事典」を連載中。著書多数。
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